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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2004年11月21日放送

特集

徹底解明 儲かるしくみ Part5

ゲスト

森永卓郎さん(UFJ総合研究所主席研究員、経済アナリスト)・眞鍋かをりさん

番組内容

今回は私たちの生活に身近な業界である、生命保険会社・音楽CD業界の儲かるしくみを徹底解明します!

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保険料って一体どうやって決まっているかご存知ですか?

現在日本人の生命保険の世帯加入率は89.6%!
生命保険大国ともいえる日本ですが、その保険料には驚きの儲かるしくみがありました!

日本人が一年間に支払う保険料は、一世帯平均なんと約53万円。
これを生涯で払う保険料の総額で計算してみると、およそ1590万円にもなるんです。
人生の中でもかなりの大きな買い物といえる生命保険。
ところで、保険料って一体どうやって決まっているかご存知ですか?
生命保険評論家の大地一成氏に聞いてみました。

実は、保険料の金額を決めている一番大きな要素は、「予定死亡率」!
予定死亡率とは、保険会社が今後の死亡者数を予測する際に使う数値のことで、過去の統計から男女別・年齢別など細かく死亡率を出しているのです。
こちらが、その死亡率が示されている「生命表」。
10万人のうち何人死ぬかという確率で、数値が大きいほど死亡率が高いといえます。

膨大な資料から綿密に作られたこのデータ。
死亡率の移り変わりから人生の節目節目を読み取ることができます。
さらに死亡率データには驚くべき一致が!
それはなんと厄年には死亡率が急に高くなっているということです。厄年、あなどれません!

また死亡率は男女で比べると大きな違いが見られます。
20歳で比べると、圧倒的に女性の方が低いのです。

これが70代、80代になると、その差はもう歴然です!
実は女性の保険料設定が安い傾向にあるのは、男性に比べて死亡率が低いからだったのです。
保険会社は死亡率の分析結果、会社の運営費用などを綿密に計算して保険料を決めていたのです!

生命保険会社の儲かるしくみ

▼生命保険会社の儲かるしくみ(1)予定死亡率を使った綿密な保険料設定!
ゲストの森永さんによると、生命保険料を決める際には実際の死亡率よりも少し高めに死亡率を設定しておくといいます。
そうすると死差といって、実際に払う保険料が見積もっていた分よりも減り、これが収益にもつながるのです。
つまり、予定した死亡者数(保険料)‐実際の死亡者数(保険金)=死差ということになります。

ところで、実際のところ生命保険会社はどれくらいの利益を上げているのでしょうか?
昨年度、日本の生命保険会社の保険料収入の合計は、およそ26兆4千億円。
これは国家予算の1/3に匹敵する額。
そのうち、保険金として支払われたのは、およそ24兆3千億円。
意外にも保険会社は、集めた保険料の92%も保険金として支払っていました。
でも、92%も保険金で支払っちゃってこれで儲かるのでしょうか?

実は、保険会社は集めた保険金の一部を運用して利益を上げていたのです!
保険会社は株式、国債、外国証券などを購入し、その配当金や売却益で利益を上げていました。
しかし、破綻しないと思われていた生命保険会社が過去に6社も立て続けに破産したのも、保険料の運用に失敗したのが大きな要因でした。
そんな運用という特色を生かした商品が、保険金の額が変わる「変額保険」なのです!

一般的な定額保険の場合…保険料を納め続けて満期になると保険金が戻ってきます。
一方、変額保険の場合…納めた保険料の運用を保険会社に一任!
運用がうまくいけば保険金が増える可能性もあるのです!

運用という特色を前面に押し出した変額保険。保険も新時代に入ってきているようです。

▼生命保険会社の儲かるしくみ(2)集めた保険料で行う資金運用!
運用利益の率が資産運用での利益を予想した利率である予定利率よりも上回れば利益が増えますが、最近は低金利の時代になっているので、運用利率が予定利率を下回っているのが現状です。
今は株価の水準が安くなっているので、もし長期間のスパンを必要とする生命保険に今加入すると、低金利のまま入ることになります。
一方で変額保険については、リスクはありますが保険金が上がる可能性もあります!
保険選びの見極めとしては、将来株価が上昇すると予想する人にとっては変額保険、株価が低迷すると予想する人にとっては定額保険を選ぶのがオススメではないでしょうか。

多くの方が被害を受けた新潟県中越地震。こうした大規模な災害が起きた場合、保険会社は一度に相当な額の保険金を支払わなければなりませんが、こうした事態を保険会社はどうやって乗り切っているのでしょうか?
そのヒントは、保険会社が保険をかける再保険という制度にありました。
再保険、それは一社では対応しきれない災害が起きた時に、負担を軽減するためのしくみです。
再保険の専門の会社が海外にあるので、そこと細かい条件をつけて契約を結んでいるのです。

▼生命保険会社の儲かるしくみ(3)大規模災害があっても損しないよう他の保険会社で保険をかけること!
2001年9月11日にアメリカで同時多発テロが勃発した際、日本の損保から1034億円を再保険として支払いました。
また2000年9月に東海水害があった時には、海外から約1200億円が日本の保険会社に支払われました。

森永さんによると、生命保険とうまく付き合うための秘訣としては、普段からいくつも保険内容を比較することだそうです。そうするとだんだん保険会社の相場が分かってくる、とのことでした。

最後に知っていると得をする、生命保険のおいしい情報を森永さんに聞きました。
それは、今入っている生命保険を安易に解約すると損をする!ということです。
もし保険料の支払いが困難になり解約を検討しているのなら、今の時点で生命保険の支払いを止めてもらい、これまで支払った分が既に保険会社にたまっているので、それを運用して死亡時に払ってもらうよう頼むか(これを「払い済み」といいます)、あるいは受け取る保険金は減りますが、支払う保険料を下げてもらうなどして、保険を解約しない選択をするようにぜひ心がけてみて下さい。

音楽CD業界の儲かるしくみ

ところで、こちらは芸能人高額納税者の部門別比較の表です。
人気歌手が上位にランクインしているように、今最も熱いのが音楽CD業界といえるのではないでしょうか。

売り上げ競争が激化する音楽業界。
CDの売り上げを巡って、大手メーカーは熱い攻防を繰り広げていますが、CDが売れると一体、誰がどのくらい儲けているのでしょうか?
音楽評論家の五十嵐正氏に聞いてみました。

一枚3千円のCDアルバム。その内訳は…
CDショップなど小売店の取り分⇒25%=つまり750円
CD盤そのものを作ったり、ケース、歌詞カードなどの製造原価⇒7%=約210円
レコーディングスタジオ代、バックミュージシャンのギャラなどの音楽制作費⇒5%=150円
作詞作曲者に入る著作権印税⇒6%=180円 これがミリオンセラーの場合なら約1億8千万円に。
そして何よりも少ないのが…アーティストに入る歌唱印税⇒1%=30円!!
つまりミリオンセラーでも3千万円程度。意外と安いんですね。

あとは宣伝費⇒15%=なんと450円にもなるんです!
テレビ・ラジオでのCM、大手新聞の一面広告など多額の費用をかけた宣伝合戦は最近さらに熾烈を極めています!

そして小売店、レコード店への協力費というものもあります。
ある大型店では、CD発売に合わせて300万円の協力費が支払われたといいます!

そしてレコード会社の取り分⇒なんと41%!
とはいえ、ここから人件費、輸送費など諸経費を引いた残りがレコード会社の儲けとなるのです。

熾烈な販売競争の中、通常の3千円のCDアルバムを2千円前後で発売し、相当稼いでいる人たちがいます。
それが…「インディーズ」系のアーティスト。
作詞作曲から、演奏、録音、CDの製造、宣伝までを自分たちでやってしまう、それがインディーズの基本。だからこそ大手メーカーよりも安く販売ができるという訳なのです。

こちらは大手レコード会社とインディーズの制作費・宣伝費の内訳を示したものです。

インディーズの場合、販売や宣伝などのコストをかけていないので、売れれば売れた分だけほとんどが自分たちの利益になるのです。

つまり音楽CD業界の儲かるしくみとは、宣伝にお金をかける分枚数を多く売るか、インディーズで経費を抑えて利益を多くするか、という形になっているのです。

今インディーズが盛んなもうひとつの大きな理由がインターネット。
一人一人場所が遠く離れてもインターネットを通じて人とつながることができるようになり、直接情報を手に入れることも可能だからです。
インターネットの登場によっても大きく変化しそうな音楽CD業界。今後も目が離せません!

CDの売り上げ分のうち約1%しかアーティストに入らない歌唱印税には実は格差があり、ヒットが出る歌手は印税は高いですが、無名の歌手は1%を切る場合もあるとのこと!

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