過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2004年9月5日放送

特集

BRICs

ゲスト

藤巻健史さん(株式会社フジマキ・ジャパン代表取締役)・石原良純さん

番組内容

最近、新聞や雑誌をにぎわせている『BRICs』!
自分とは関係ない難しい話と思っているあなた!儲けのビッグチャンスがあるのです!

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『BRICs』ってなに?

最近、新聞や雑誌をにぎわせている世界経済のホットなキーワード『BRICs』

BRICsとは、今一番経済が伸びている国である「ブラジル」「ロシア」「インド」「中国」の頭文字を取ったもの。
自分とは関係ない難しい話と思っているあなた!とんでもありません!
伸びている国を見極めればあなたにも儲けのビッグチャンスがあるのです!

5月2日放送にて『藤巻兄弟』のお兄さん、藤巻健史さんもこのようなことををお話されていました。

藤巻さん:投資家の方から見ると強い国を見極めることが非常に重要なことなんです。基本的に、強い国のリスク資産(株、土地)を買うことが大原則で、そういう資産を買っている人達がお金持ちになれるのです。

現在、世界経済の主役はアメリカや日本。しかし、図のようにBRICs各国の経済はぐんぐん右肩上がり。そのうち日本も抜かれてしまう勢いです。

それにしても、どうしてこの4カ国なのか?
アジアを中心とした海外経済について研究されている(株)第一生命経済研究所主任エコノミスト 門倉貴史さんにお伺いしました。

門倉さん:共通する特徴としては、人口が増加していることがあります。

BRICs4カ国の人口を合計すると世界の約45%!
しかも、まだまだ増え続けています。

さらに高齢化している日本とは違い、働き盛りの若い世代が多いのも特徴。
そのおかげで生産力がしっかりしています。

門倉さん:BRICsは経済がまだ若いですので、どんどん成長する余地があります。

赤丸急上昇の4カ国。中でもどこが一番元気なのでしょうか? 

BRICsのB‐ブラジル…世界の台所!

武蔵大学講師 アンジェロ・イシさん:ブラジルはもともと世界的に有名な農業大国ですね。

コーヒー輸出量:世界1位
オレンジ輸出量:世界1位
大豆輸出量:世界1位
牛肉輸出量:世界1位

実は、世界中にブラジル産の農産物があふれています。

▼ブラジルここがすごい・その1
農業には好条件(高温多湿・肥えた土地)、しかも耕されていない土地は日本の国土の3倍!

ブラジルの農業パワーは単に作るだけにとどまりません。

イシさん:研究者とか科学者のチームが品質改良に関わっている訳です。

できた農産物からも新しい研究が続けられます。そんな研究の結果が…

イシさん:ブラジルの車はいい意味で酔っ払っている!?

▼ブラジルここがすごい・その2
ブラジルを走る車の20%はアルコールで走る。

でも、どうしてアルコールなの?

イシさん:サトウキビを原料とした特殊なアルコールを作っていて、これをガソリンの代わりに車の燃料として使います。

自動車もサトウキビで走らせる国『ブラジル』恐るべき農業パワーです!

BRICsのR‐ロシア…世界を動かす心臓!

タス通信東京支局長 V・ゴロヴニンさん:ロシア経済を引っ張ってくれるのは、何といっても石油です。

▼ロシアここがすごい・その1
ロシアに埋まっている原油は世界で7番目。
しかも最近になって新しい油田がいくつも発見されている。
特に今年は中東地域の不安からロシアの石油に注目が集まっている。

ゴロヴニンさん:石油産業が好調ですから、他の分野にもいいインパクトを与えています。

▼ロシアここがすごい・その2
世界のお金持ちベスト200のうち10人がロシア人。
石油のおかげで大金持ちも続々と出現。
サッカーチームを買ったロマン・アブラモビッチ氏のように、毎年アメリカフォーブス誌が発表している『世界の億万長者ランキング』の2004年度ベスト200の中に10人ものロシア人が名前を連ねています。
そのほとんどが石油関連。

<世界の億万長者ランキングに載った10名のロシア人>
16位 ミハイル・コドルコフスキー氏(石油)
25位 ロマン・アブラモビッチ氏(石油)
73位 ミハイル・フリードマン氏(石油)
85位 ウラジミール・ポターニン氏(金属)
90位 ミハイル・プロホロフ氏(金属)
124位 ウラジミール・リシン氏(金属)
136位 アレクセイ・モルダショフ氏(製鉄)
143位 オレグ・デリパスカ氏(アルミニウム)
143位 ビクトル・ベクセルベルグ氏(石油)
186位 ワギト・アレクペロフ氏(石油)

まさに石油さまさまのロシア!好景気は一般の人にも波及し始めています。

ゴロヴニンさん:一般の人たちも余裕ができて収入が増えたから、ローンという形でマンションや自動車を買うようになったのです。

▼ロシアここがすごい・その3
天然ガス・金属など他の地下資源も豊富
地下資源に恵まれているロシアの勢いは衰えそうにありません!

BRICsのI‐インド…世界の頭脳!

サクセスTRC代表 シャシャンク・ダブラルさん、サチン・チョードリーさん:一言で言えばITですね。

▼インドここがすごい・その1
インドは世界一のコンピューターソフト大国。
サクセスTRCでも日本の電機メーカーや金融機関のソフト開発を引き受けています。
なぜ、ITに強いかというと…インド人は数学が強い!

ダブラルさん、チョードリーさん:元々、インドはゼロを発見した国で数学に強いのです。

▼インドここがすごい・その2
現在でも理数系の教育には力を入れているインド。学校で覚える九九は、なんと99の段まで!
幼児向けの教科書でもすでに20の段まで書き込まれています。おそるべしインド!
また、毎年200万人もの理系大学を卒業したエンジニアが誕生しています!
そして身近なところにもインド人が発明した技術が…

ダブラルさん、チョードリーさん:例えばスピーカーのBOSE。BOSEというのは、みんなアメリカの会社だと思っているのですがインド人が発明したもので、それ以外にもホットメールとか、いろいろな中でインド人の技術者が関わっています。

▼インドここがすごい・その3
『iPod』も開発。
『iPod』は、インドとアメリカの共同チームで開発したのだとか。

▼インドここがすごい・その4
安い人件費と英語を活かし欧米企業から業務委託。

ダブラルさん、チョードリーさん:アメリカの人が電話するとインドにつながります!?

アメリカから掛けた電話は地球の裏側のインドへ。
実はこれは電化製品の使い方などを尋ねるコールセンターの話なのです。
インドでは人件費の安さと公用語の1つである英語を活かして欧米の企業から仕事を委託されているのです。

BRICsのC‐中国…世界の工場!から世界の市場へ

これまで安い労働力で世界のモノ作りの拠点として一気に伸びてきた中国。
でもそれだけではありません。

日中ナレッジセンター代表 李年古さん:最近、上海とか北京のような大都市は、まるで大きな建築現場みたいです。

▼中国ここがすごい・その1
今、中国は建築ラッシュ。世界中の資材・原料が中国に集まっている

▼中国ここがすごい・その2
好景気のおかげで、沿岸部には4億人ものニューリッチと呼ばれる中流層が誕生。
ぜいたく品を積極的に購入している。

李さん:彼ら(ニューリッチ)をターゲットにして色々なものを売っていけば、ビジネスとして大きな魅力が感じられるのではないかと思います。例えば3M(マイホーム・マイカー・モバイル)と呼ばれているものですね。

今や中国は世界の工場から世界の市場へ。作る側ではなく、使う側へと変わっています。

このように4者4様の『BRICs』果たして今後一番成長するのは、どの国なのでしょうか?

BRICsで儲ける

▼第1章…中国は株で儲ける
中国といえば番組でも何度も取り上げてきたおなじみの『中国株』!
4月4日放送では、中国株で儲けたイラストレーターの小泉鉄造さんをご紹介しました。
最近、中国株にちょっとした動きがありました。
あまりに急激に経済が成長してしまったため、バブルの崩壊を恐れて中国政府が政策を引き締めました。銀行も貸し渋りなどを行い、株価も全体的に下がってしまったのです。
しかし、

経済ジャーナリスト 柏木理佳さん:これは一時的なものですので、長期的に見ますと投資するのは遅いだろうと考えていた人たちが売りに出していて、今も一時的に下がっています。そういう意味では今がチャンスと考えられます。

とのこと。→やはり期待大の中国株!では他の3カ国の株は?

当番組の経済予報士、カブドットコム証券の臼田琢美さん:中国の場合は比較的取引ができる環境は整っています。でも、それ以外の新興国などは、もうちょっと難しいと思います。

実は、日本から直接買うことのできるBRICs株は中国だけ。
他の国はまだ新しい市場で、制度に不安定な部分があるということで一般の人は買うことができません。

臼田さん:例えば新興国を対象にしたファンド(投資信託)を購入する手段は比較的、準備は整っていると思います。

●ファンド…複数企業の株を集めてプロ(ファンドマネージャー)が運用してくれるもの

▼第2章…インドはファンドで儲ける
まずは初心者向けから。
大和証券(株)のニュー・メジャー・エコノミーズ・ファンド(ダイワ・エクイティ・ファンド・シリーズ)は7月に販売開始となったばかり。
BRICs4カ国の株を対象としているのが特徴です。
対象となるのは、世界的に通用する大企業が中心です。
そしてBRICsの中でもインドにこだわりたいのなら、インド国内の企業で構成されるファンドも登場。
ピーシーエー・アセット・マネジメント(株)のPCAインド株式オープン(ファンド・オブ・ファンド)。
インド国内企業の株式を対象としています。
こちらは今月発売予定で、やはりITや金融など成長著しい企業が選ばれる予定です。

▼第3章…ブラジル・ロシアは国債で儲ける
経済予報士見習いの川田アナがブラジル・ロシアの情報を求めて向かった先には…日本語が上手なモルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信(株)のジョン・R・アルカイヤさんがいました。
アルカイヤさんが担当しているのは、モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信(株)のエマージング・ボンド・オープン。
これは、ブラジルやロシアなど新興国の国債を集めたファンド。

川田アナ:国債は借金では?借金を買ってもいいのですか?
アルカイヤさん:日本も借金を出しているし、アメリカも出しています。つまり、全世界どの国でも借金を出しています。

つまり、これからの成長のためにお金を必要としているブラジルやロシアの国そのものにお金を貸して利息をもらおうというわけ。

アルカイヤさん:当然、そういう国々(ブラジルやロシアなど新興国)にはリスクがあります。国がお金を返さない時もあるし、いろいろな問題がありますが、例えばロシアなら石油が豊富です。石油は儲かり、ロシアは借金を返していきます。

これからの国なので可能性としては国が貸したお金が返ってこないことも考えられます。
その代わり手に入る利息も高く設定されています。

▼通常買えないブラジル・ロシア・インドの株を買う裏技!
それは一体どんな方法でしょうか?

東海東京証券(株) 佐藤光太郎さん:アメリカにですねBRICs企業の中でも上場している会社がありまして、その会社の株式を買うことはできます。

実は現在ニューヨーク証券取引所にはBRICsの企業60社が上場しています。
これをアメリカドルで買うことができるのです!

佐藤さん:アメリカの会社以上の厳しい上場基準を設けておりまして、それをクリアするということは、それ自体優良銘柄であるという証拠になると考えられます。

儲かりベストテン

1位:この夏何が儲かった?
2位:オリンピックで儲かった!
3位:儲かるIPO
4位:焼酎で儲ける!
5位:お得なレンタルサービス
6位:国債で儲ける!
7位:住宅ローンで得をする
8位:ネットで豪華ホテルに宿泊
9位:動物園が意外なビジネス!?
10位:中国A株ファンド

今回は1位と2位をとりあげました。

▼1位:この夏何が儲かった?
東京都で真夏日連続40日を記録したのを始め、各地で最高気温を更新するなど、まさに猛暑だったこの夏。
平均気温は、28.4℃!なんと例年より2℃以上も暑かったのです!

しかし、暑いのは何も悪いことばかりではありません!
実は、この暑さのおかげで日本経済はとっても儲かりました!
そこで、気温と経済の関係に詳しいUFJ総合研究所主任研究員鹿野達史さんに話をお伺いしました。

鹿野さん: 夏場の平均気温が例年より1℃上がりますと、消費が1500億円程度増えます。

例年より2℃も上がったこの夏は、なんと3000億円もの経済効果が!
では、一体何が儲かったのかというと…

京王百貨店新宿店レストラン売場近藤三雄マネージャー: おかげさまで、昨年に比べまして1.7倍売上げが伸びております。

夏といえば、『ビール』!家庭用ビールも売上げ10%UP!

さらに、清涼飲料水も平均で売上げ30%UP!
そして、
ビックカメラ新宿西口店大型家電売場担当石田和正さん: 1日何百台と販売させていただきました。
エアコンも売上げ2倍!

このように、夏物商品は全て大繁盛!しかし、今年はこんな意外なものまで儲かりました!

この夏儲かったもの・その1…扇風機
石田さん: 今年、外が暑かったので冷房で部屋を冷やしすぎたということで、エアコンを弱冷房にして扇風機を併用する方が多くいらっしゃいました。

暑すぎる夏のクーラー対策として、今年の夏は扇風機がブームに。
販売台数は、なんと昨年の4倍!

この夏儲かったもの・その2…目薬
今年は猛暑でプールや海に行く人が増加。またプール熱の流行などもあり、目薬が好調だったそうです。株価も夏以前よりもUP!

さらに、この猛暑の影響で売れる今後の狙い目を鹿野さんにお伺いしました。

鹿野さん: 関連になりますと、空気清浄機でしょうか。

実は、猛暑の翌年は花粉が大量発生することが予想されます。
そのため、花粉症対策として空気清浄機が売れるというわけです。今後の注目株ですよ。

猛暑のおかげで潤った日本経済。気温とともに景気も上がったようです!

▼2位:オリンピックで儲かった!
日本中が連日メダルラッシュに沸いたアテネオリンピック!
先日、オリンピックと経済の動向についてゴールドマン・サックス証券が驚くべきリポートを発表!
それは…過去のメダル獲得数とGDP(国内総生産)の関係を調べたところ、"オリンピックでメダル獲得数が増えるとGDP成長率が上がる"というもの。

●GDP(国内総生産)…一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額。工業、住宅、家計といった経済事象の一側面だけを捉えるのではなく、経済を総合的に把握する統計のこと。GDPの伸び率が経済成長率になる。

ちなみに今回のオリンピックでは、日本のメダル獲得数は37個!
ここから予想されるGDP成長率は6.4%(見込み)!この数字はなんとバブル期並み!

「本当かなぁ」と疑うあなた、景気は確実に良くなっていますよ!

例えば、女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき選手が所属するグローバリー(株)の株価は…なんと金メダルを獲得した(日本時間8月23日)翌日に230円UP!

そして、28年ぶりに金メダルを獲得した(日本時間8月17日)体操男子団体の冨田洋之・鹿島丈博選手が所属するセントラルスポーツ(株)の株価はうなぎのぼり!

さらに…

セントラルフィットネスクラブ目黒久保木真由美マネージャー:お問い合わせもたくさんいただいていますし、ご入会の方も先月に比べるとだいぶ増えましたね。

入会希望者も大幅UP!

夢だけでなく、日本経済に活気まで与えてくれたオリンピック日本代表のみなさん。
本当にありがとうございました!

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