過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2004年8月8日放送

特集

儲かるしくみ「利益を上げようとしている企業」

ゲスト

森永卓郎さん(UFJ総合研究所主席研究員 経済アナリスト)・飯島愛さん

番組内容

知っていそうで知らない儲かるしくみ。今回は儲かる構造を大きく変化させ、利益を上げようとしている業界に注目!

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プロ野球球界

合併問題、1リーグ制への改革と話題に事欠かない「プロ野球球界」。ところでプロ野球球団って一体どんな風に儲けているのでしょうか?

アンケート プロ野球の収入源は?

圧倒的に多かったのは"テレビの放映権料"という声!実際はどうなのか?…
そこで元プロ野球選手で現在は大学で経営学を教えている、江戸川大学社会学部助教授、小林至さんにお伺いしました。

小林さん:放映権で儲かっているのは、一部の人気球団だけですね。

では、何が一番の収入源なのですか?
小林さん:一番の基本は入場料収入です。

入場料の収益は、セ・リーグで全体の45〜55%を占め、パ・リーグでは70%を超える球団も。
実は、この入場料収益に球団の儲かるしくみが!それは…
小林さん:年間予約席です。

●年間予約席…1年間を通して指定された座席を利用できるシステム。各球団とも全座席のおよそ3分の1が年間予約席と言われています。

小林さん:1席30万円とか高いのだと1席100万円とか場所によっていろいろ値段が違いますね。個人で買う場合もありますけど、やはり最大のお客さんは法人です。

例えば、3万人収容の球場であれば、年間予約席はおよそ1万席前後。
仮に1席30万円とすると年間30億円もの売上げとなる計算に。
さらに高額な年間特別観覧席がある場合、数百席でなんと20億円もの売上げに。
たとえ一般入場者、2万席のお客さんの入りが悪くても年間予約席が埋まってしまえば球団経営に影響を受けないようになっていたのです。

小林さん:年間予約席は別に席数決まっているわけじゃないんですよ。ホントは全部、年間予約席で売りたいんですよ!

入場料はプロ野球球団の大きな収入源。ここで、重要になってくるのが、対戦相手のチーム。

小林さん:人気のない球団にとっては、人気のある球団と試合をやりたいんですね。

一体なぜか?そこにプロ野球球団の儲かるしくみがあったのです!

小林さん:ホームゲーム、アウェイゲームがありますよね。ホームゲームの場合は、入場料の収入、それから放送権の収入、こうしたものは全部ホームチームが取るんですね。

つまり、対戦相手の球団を応援しに来た入場者の分も含め、入場料など全てが主催チームの球団の収入になるのです。

小林さん:たくさん人が来てくれる、たくさんの人がテレビで見てくれる、相手チームが自分の球団とたくさん試合をしてくれれば、それだけ儲かる!

ところで、関心が高かったテレビの放送権料。
しかし、収益の割合からみるとパ・リーグは全体の15〜16%と低く、セ・リーグの場合でも20%台なのです。ある球団を除いては…

小林さん:テレビの放送権料が高いのは巨人戦!1試合1億円くらい!安いのになりますと、巨人との対戦のないパ・リーグ。しかも日本シリーズに進出する可能性が低い球団同士の試合は一番低いですね。100万円とか200万円とか。

▼巨人の放送権料
1試合1億円×70試合(ホームゲーム)=年間70億円

仮に巨人戦の放映権料が1億円とすると…巨人は70試合がホームゲームなので、それだけで70億円。

阪神・中日・横浜・ヤクルト・広島

ホームゲームでの巨人戦が14試合

年間14億円!

巨人以外の5球団にとっても、ホームでの巨人戦が年間14試合あるので黙っていても毎年14億円ものお金が入ってくる計算に。
常に勝敗に左右されるプロ野球界で、最も重要視されるのが"優勝"。
でも一体どれくらい儲かるのでしょうか?

小林さん:大きいのは日本シリーズです。日本シリーズになりますと、テレビの放送権料は1億3千万円ぐらい入ってきます。主催試合が3試合あると4億円近いですよね。さらに、この時ばかりは値引きせずにチケットを売れる!しかも、ほぼ満員になると3億円近く入ってきます。これ3試合としたら9億円。⇒合計13億円!

球団にとっては、日本シリーズに出場することが大切!
しかし、できれば、日本一にはならないほうが助かるらしい…。

小林さん:優勝が実に一過的なんですね。翌年もうあっという間にお客さんが消えていますよ。

残るのは優勝景気でアップした選手たちの高額な年棒!

小林さん:選手の年棒は非常に下げにくくなってますね。25%しかダウンできないという条項もありますしね。優勝してもあまり(経営的に)効果はない!

球団にとって理想の展開
毎年、日本シリーズには出場!

最終戦までもつれ込み

惜しくも敗れる

▼プロ野球球団の儲かるしくみ
法人契約で確実に収入が入る。年間予約席を埋めること

家電量販店業界

ポイント商戦がますます激しくなる「家電量販店業界」商品自体が安くなっているのに、ポイントでまた商品が買える!そんな家電量販店の儲かるしくみを徹底解明!

そこで、家電量販店業界に詳しい、ジャーナリストの大河原克行さんに、なぜ家電量販店は安くできるのかをお伺いしました。

大河原さん:一般的に家電量販店は大量仕入れによってモノを安く仕入れることができるのです。

例えば、メーカー出荷価格が5万円のテレビ。10台なら5万円のままですが、200台なら47000円に。多く仕入れてくれる量販店には安く出荷していたというわけです。

大河原さん:もう一つは、"販促支援金"というものがメーカーから支払われます。

●販促支援金…大量に仕入れてくれる量販店に対してメーカーが出す奨励金のこと。その分、商品を安く出せるのです。

例えば、10万円の液晶テレビなら、1200円くらいの販促支援金が支払われるといいます。
そして量販店は、こんなところでも儲けていました…

大河原さん:商品を入れる紙袋にメーカーの名前が入っていたり、店員さんのユニフォームの袖にもメーカー名が入っています。これは全てメーカーからの宣伝という形でお金を徴収してるのです。

そう、量販店の紙袋やユニフォームに入ったメーカーのロゴマーク。
これらを入れることでメーカーから宣伝料を得ていたのです。

大河原さん:大手量販店の場合、販売力がすごいので、その分メーカーに対する影響力も大きいんです。

そんな家電量販店が、価格設定する上で上手に利用している儲かるしくみがあったのです!

大河原さん:それは、オープン価格です。メーカー側が価格を決めるのはメーカー希望小売価格。それに対して、販売店が自由に値段を決められるのがオープン価格。

●オープン価格…メーカーからの仕入れ価格に諸経費や店の利益を上乗せして販売店が自由に価格を決められるシステムのこと

店の利益・諸経費・仕入れ価格⇒販売価格

▼店の利益 諸経費 仕入れ価格
例えば、仕入れ価格が3万円のデジタルカメラがあるとします。
そこに販売店は、諸経費3000円と利益7000円を上乗せて、この店での販売価格は4万円となります。また、目玉商品として出すため、思い切って利益を2000円に減らし販売価格を35000円にすることも可能です。

ところが…
大河原さん:値引き幅がどれくらいかというのが、わからなくなるというデメリットはありますね。

そう、例えば「超激安!29000円」と表示された商品があっても仕入れ価格は、5000円かもしれないし、20000円かもしれない…。
比較対象がないので値引きの幅が分かりにくいのです。

そんな中、値引率を定めた法律があるのです。
それはご存知、"独占禁止法"その第5章、不公正な取引方法の中の第19条において「仕入れ価格を下回る値段での販売」を禁止しています。
つまり、仕入れ価格が1万円の商品を仕入れ価格より安い9千円で売ってはいけないのです。

そこで登場したのが、「ポイント制度」。
量販店は過激な値引きができない分、ポイントをつけることで、値引きと同じ効果を狙ったのです。
そんなポイントシステムには、量販店が考えたさらなる儲かるしくみがありました。

それでは、パソコンのポイント還元を例に説明しましょう。
実は、パソコン本体の販売利益は少なく5%くらいといわれています。
それなのに15%、20%と還元率の高いポイントをつけてあることがあります。

これでは、量販店が損をしているはずなのですが…

大河原さん:これにはちょっとしたカラクリがありまして。パソコンを購入された方の多くが周辺機器を購入しますが、その際ポイントで購入するという方が実は多いのです。

※パソコン本体を購入した人の多くは、その周辺機器を買う時ポイントを使う=量販店の儲かるしくみ

実は、パソコンにはつき物のマウス、プリンター、ハードディスクなどのパソコン周辺機器は、あらかじめ量販店側が儲けを出すため、価格を高く設定してあるというのです。つまり儲けが多い商品。

そのため、儲けが5%しかないパソコンに15%、20%のポイントを付けて売っても多くの客がパソコン周辺機器をそのポイントで買ってくれるので、損はせず、利益がしっかり出るようになっていたのです。
儲け率の低いものと高いものを組み合わせてポイント還元していたというわけ。

▼家電量販店の儲かるしくみ
大量仕入れによる低価格の実現と巧みな価格設定でお客の心をつかむこと。

儲かりベストテン

1位:IPOで儲ける
2位:儲かるお酒!?
3位:オリンピックは儲かる!?
4位:ネットで豪華ホテルに宿泊
5位:国債で儲ける!
6位:儲かるお茶
7位:日銀が地下大金庫を公開!
8位:住宅ローンで得する!
9位:中国A株ファンド
10位:100円玉で経済を予言!

今回は3位と7位をとりあげました。

▼3位:オリンピックは儲かる!?
8月13日のアテネオリンピック開催まで、あと5日!
今大会は、日本代表選手たちのメダル期待の種目が目白押し!

ところで、オリンピック選手って儲かるの?
そもそも、オリンピックはアマチュア選手たちの祭典ですので、基本的には儲かりません。

しかし、メダルを獲得するとJOC(日本オリンピック委員会)から報奨金がいただけます!
そう、つまり選手たちにとっては儲けるチャンス!

それでは、あのメダル獲得の瞬間は一体いくらだったのか?
感動の名シーンをプレイバック!

1984年ロサンゼルスオリンピック
柔道(無差別級)にて金メダルを獲得した山下泰裕選手は…0円

1984年ロサンゼルスオリンピック
体操男子鉄棒にて金メダルを獲得した森末慎二選手は…0円

実は、日本でこの報奨金の支給が始まったのは、1992年のアルベールビル冬季オリンピックから。
つまり、それ以前のメダリストたちは報奨金がゼロだったのです!
その後JOC(日本オリンピック委員会)からメダリストに支給される報奨金は図の通りに。

1992年バルセロナオリンピック 水泳女子200m平泳ぎにて金メダルを獲得し、「今まで生きてきた中で一番幸せです」と名ゼリフを残した岩崎恭子選手…300万円

そして、長野オリンピックから報奨金の支給額はいろいろと変化し充実してきました。
各競技連盟、協賛企業など、JOC(日本オリンピック委員会)以外からも支給されるようになったのです!

1996年アトランタオリンピック 女子マラソンにて銅メダルを獲得し、「初めて自分で自分を誉めたいと思います」と名ゼリフを残した有森裕子選手…JOCから銅メダルの報奨金として100万円!
そして所属企業からのボーナスがプラス1000万円!だったとか。

では、これまで最も儲けたメダリストは一体誰だったのでしょう?それは…

1996年アトランタオリンピック 自転車にて銅メダルを獲得した十文字貴信選手…JOCから銅メダルの報奨金として100万円!日本自転車競技連盟から200万円!日本自転車振興会から3000万円!選手会から2600万円!なんとトータル5900万円!! うらやましい…

では、いよいよ始まるアテネオリンピック!
今大会で金メダルを獲得したら、一体いくらになるのか?ということで、今回注目の種目をチェック!

柔ちゃんこと谷亮子選手、井上康生選手、野村忠宏選手と金メダル獲得候補の多い柔道…300万円!
金メダルに一番近い男と呼ばれる北島康介選手のいる水泳…300万円!

実は、メダル確実と言われるこれらの競技ですがJOC(日本オリンピック委員会)からの金メダル報奨金300万円だけなのです。

メキシコオリンピックの銅メダル以来、36年ぶりのメダル獲得が期待される男子サッカー…未公表。ちなみにシドニーオリンピックでは600万円だったとか。300万円以上と予想します。
ハンマー投げの室伏広治選手、短距離代表の末續慎吾選手といったメダル候補のいる陸上…800万円!

そして、最も報奨金の多い競技種目は…

福原愛ちゃんが出場する卓球・杉山愛選手が出場するテニス⇒2300万円

果たしてアテネオリンピックで日本選手はいくら儲けるのか?
もらえる人も、もらえない人も、がんばれ!ニッポン!!

▼7位:日銀が地下大金庫を公開!
経済大国 日本のお財布、日本銀行!
その本店の地下にあるという大金庫が、なんと8月3日、ついに大公開されました!

扉をいよいよオープン!この扉は厚さ90cm。普通の銀行のおよそ2倍!
間取りは、レンガの壁と鉄の扉に区切られた6個の部屋。なんと広さは1426m2!

日銀間取り図

当然中身は札束!日銀特製、1000枚札束です!
他にも・金塊・・国債・・硬貨・などありますが、保管金額は国家機密!

ところで、こちらの大金庫は泥棒に入られたことはあるのですか?
日本銀行情報サービス局総務企画担当総括 福永憲高さん:私は聞いたことがありませんので、多分ないと思います。

※現在、お金や金塊は、新館の複数の新金庫に小分けに移されてしまい、こちらの金庫にはありません!

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