冬のサクラ前線

祐と『冬のサクラ』スタッフでつづる“サクラ”もほころぶ、こぼれ話を紹介する日記です。
冬に咲く啓翁桜のように、稲葉祐と仲間たちが話に花を咲かせます!

Vol.24

冬のサクラ“井野崎の一本桜”

冬のサクラは山形と東京を舞台にした物語です。
ドラマの中では“祐の子供の頃からの秘密の場所”として
雪原に一本だけ桜の木がある丘が登場します。
最終回では祐が肇に“井野崎の一本桜”と紹介した場所です。

あの一本桜は実際には山形県に存在せず、
岩手県雫石の小岩井農場にあります。
バックには美しい岩手山が聳えているため
お気づきになられた方も多かったのではないでしょうか。
岩手県のシンボルを背景とする場所を、
フィクションとはいえ山形として紹介することに少なからず抵抗はありましたが、
協議を重ねこの場所をロケ地とすることを決めました。

その場所を“井野崎”としたのには訳があります。
小岩井農場は、共同創始者である小野義真(日本鉄道会社副社長)、岩崎彌之助(三菱社社長)、井上勝(鉄道庁長官)の三名の頭文字をとって「小岩井」と命名されました。
そこで三名の方の別の文字をとって「井野崎」としました。

最終回では小岩井農場での撮影を予定していましたが、
3月11日に起こった東日本大震災の影響で中止せざるを得ませんでした。
祐と萌奈美にとって、1話から紡ぎ続けたこの物語にとってとても重要な、
あの美しい一本桜の下でラストシーンを撮影したかった私たちの想いは
きっと消えることはないだろうと思います。
撮影にご協力下さった小岩井農場の皆さまありがとうございました。

現在、小岩井農場まきば園は大地震の影響により休園となっています。
一日も早い小岩井農場まきば園の営業再開と
すべての被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。


from プロデューサー 韓 哲

2011.03.21

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