
1月2日(土)深夜0:35~3:35
地上波初放送! 江戸の天文学者が任された一大プロジェクト
それは800年の歴史を覆す・・・日本初の「暦作り」
第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた「おくりびと」の滝田洋二郎監督が、2010年本屋大賞1位に輝いたベストセラー小説を映画化した話題作を地上波初放送!
江戸時代前期、暦は日本人の生活の基盤である上、宗教や政治経済といった分野にまで影響を及ぼし、暦を司るものが国を治めるというほど重要な意味を持っていた。そんな暦の間違いを正し、新たな暦を作るという一大計画を任された実在の天文学者・安井算哲を、端正な佇まいで圧倒的な支持を得る岡田准一が熱演。その妻・えんに、日本を代表する演技派女優の宮﨑あおい。ハリウッドを拠点にして活躍中の真田広之がナレーションを担当。さらに、中井貴一、松本幸四郎といった豪華キャストが脇を固める。
作中では、星の動きを逆算し、シーン毎にその年代に合った星空が正確に再現されている。算哲が見上げていたのと同じ江戸の星空にも注目だ。何度もつまづきながらも、ひたむきに夢を追い続ける感動巨編をお楽しみに。(2012年/角川映画・松竹)
算術と星をこよなく愛す安井算哲(岡田准一)は将軍に囲碁を教える名家の生まれ。明日も大事な対局を控えているが、星の観察は欠かせない。
翌日、手合いの前に神社へ寄る算哲。境内に算術の設問が掲げられており、周りに目もくれず夢中で問題にのめり込む。しばらくして算哲は対局の時間だと走り出すが、途中で忘れ物に気づき引き返す。そのわずかな間に、設問の解答と新たな設問が関孝和(市川猿之助)という男の名とともに掲げられていた。
本日の対局相手は敵なしの最強棋士・本因坊道策(横山裕)。算哲が対面すると、道策は過去の手合いを再現する場にも関わらず真剣勝負を持ちかける。迷う算哲が指したのは、過去のものとまったく違う初手だった。観衆はざわめくが、将軍は勝負を許す。対戦が続く中、突如、暦にない日食が始まった。蝕は不吉とされ、その場は中止となった。その後、算哲に真剣勝負の主旨を問いただした会津藩主の保科正之(松本幸四郎)は、算哲を見込み、全国各地の北極出地(北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出すこと)を命じる。
出地まであと半月、算哲は関に会いたいと思い立ち、村瀬塾を訪ねる。そこは神社で掃除をしていた村瀬えん(宮﨑あおい)の家で、兄の村瀬義益(佐藤隆太)が塾長だった。関は門下生ではなくたまに来る和算家で、その算術の才能は化け物の如きと讃えられていた。算哲は関の設問が載っている稿本を開くと、食事も忘れ没頭する。えんはそんな算哲を優しく気遣い、算哲もまたえんの思いやりに惹かれていく。
そして北極出地に発ってからのある日、月食を観測した算哲一行は、暦がずれ始めていることに気づく・・・。やがて誰も成し遂げられなかった「日本独自の暦作り」を志す算哲。天を相手にした真剣勝負がはじまる!
岡田准一
宮﨑あおい
佐藤隆太
市川猿之助
笹野高史
岸部一徳
渡辺 大
白井 晃
横山 裕
市川染五郎
笠原秀幸
染谷将太
きたろう
尾藤イサオ
徳井 優
武藤敬司
真田広之(ナレーション)
中井貴一
松本幸四郎
監督:
滝田洋二郎
原作:
冲方 丁
「天地明察」(角川書店 刊)
脚本:
加藤正人
滝田洋二郎
音楽:
久石 譲