月曜ゴールデン新春映画特別企画『ふしぎな岬の物語』

みどころ

地上波初放送！のどかな里の小さな喫茶店で紡がれる
女店主と人々の､切なく温かい絆の物語

第38回日本アカデミー賞優秀賞を最多13部門ノミネート､第38回モントリオール世界映画祭にて､審査員特別賞グランプリ＆エキュメニカル審査員賞をW受賞。どこか懐かしさ漂う里の､岬の先端に立つ小さな喫茶店に集まる人々と女店主の交流を描く､心温まる物語を地上波初放送。

主演は日本を代表する映画女優・吉永小百合。原作に感銘を受けた吉永は､「孤高のメス」や「八日目の蝉」など数々の名作を世に送り出してきた監督・成島出と共に､映画人生ではじめて企画も手がけた。
吉永演じる悦子を献身的に守り続ける甥・浩司役に阿部寛。突如､里に逃げ帰ってきたみどり役に竹内結子。悦子と浩司を支えてきた常連客・タニさん役に笑福亭鶴瓶と､錚々たる俳優陣が物語を丁寧に紡いでいく。モチーフとなった喫茶店が実在する千葉県鋸南町・明鐘岬をはじめ､千葉県各所で撮影。房総半島の穏やかな海や空が作品をそっと包み込む。愛しいひとときを紡ぐ､切なく､そして温かい絆の物語。
(2014年/東映)

あらすじ

海の向こうに富士山を望む､のどかな里。その岬の突端に静かに佇む「岬カフェ」。店主・柏木悦子(吉永小百合)の朝は､店の隣の掘っ立て小屋に住み“何でも屋”を営む甥・柏木浩司(阿部寛)と､小舟で小島に出かけ､岩清水を汲むことから始まる。その水で淹れる一杯のコーヒーを目当てに､里のみんながカフェにやってくるのだ。悦子がお客さんの幸せを祈って淹れるコーヒーは､集う人たちを元気づけた。

常連客に囲まれた､ささやかな生活を悦子は愛していた。思い込みが激しくたびたび問題を起こすが､そのたび悦子の温かい微笑みに救われる浩司。そんな二人のふれ合いをずっと支えてきた常連客のタニさん(笑福亭鶴瓶)。

秋祭りの日に､漁師の徳さんこと竜崎徳三郎(笹野高史)の娘・みどり(竹内結子)が数年ぶりに里に帰ってきた。久しぶりにみる彼女は､何かに傷ついている様子。素直になれない父娘にも､悦子はそっと寄り添う。
だがやがて､穏やかな里に変化の風が吹き始める。みんなで喜びや悲しみを分かち合う､そんな日々がいつまでも続くことを願ってい
た里の人たちに押し寄せる､“別れ”という荒波･･･。厳しい流転に飲み込まれながら､里の人々はどんな未来を見つけるのか。

出演者

吉永小百合
阿部　寛
竹内結子
笑福亭鶴瓶

笹野高史
小池栄子
春風亭昇太
井浦新
吉　幾三

片岡亀蔵
中原丈雄
石橋蓮司
米倉斉加年

スタッフ

企画：
吉永小百合
成島　出

原作：
森沢明夫
「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫)

脚本：
加藤正人
安倍照雄

撮影監督：
長沼六男

衣装デザイン(柏木悦子)：
鳥居ユキ

題字・デザイン：
和田　誠

音楽：
安川午朗

監督：
成島　出

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