番組ラインナップ

ニュースの視点
事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。
限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。

「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、
時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、
ニュースバードのキャスターが、政治部、経済部、社会部、
海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。

2016年3月31日放送

#2324「なすびが歩く みちのく潮風トレイル~900キロの道から見えたこと~」

ゲスト:タレント・なすびさん
キャスター:平川 彩佳

【テーマ】
これまで福島の復興を応援する為にエベレスト登山などに挑戦していたタレントのなすびさんが、今回は活動の幅を広げて、去年11月から、被災地を歩いて周るトレイルに挑戦しました。約900キロの道のりから見えてきた被災地の今とは。
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2016年3月28日放送

#2323「北海道新幹線開業」

ゲスト:鉄道ジャーナリスト 梅原淳さん
キャスター:菊野理沙

【テーマ】
3月26日。新函館北斗駅から青函トンネルを抜け新青森駅までの149キロを結ぶ北海道新幹線が開業しました。この新幹線の魅力、そして未来について考えてみた。

【放送後記】
新函館北斗駅から新青森駅までを結ぶ北海道新幹線が開業しました。本州と北海道が鉄道により結ばれたことで北海道の鉄道に新たな時代が到来したと言われています。特に北海道民の方にとっては悲願とも言える出来事だったようで、インタビューに答えて下さった方の中には感激の涙を流している方もいらっしゃいました。実際に乗車するにあたって気になるのが乗車時間。東京から新函館北斗まで4時間の壁は切れなかったものの、開通による経済効果は大きいとのことでした。飛行機と違い天候に左右されにくいことはもちろん、途中下車ができる楽しみもあります。主要駅に限らず、途中駅にもにぎわいをもたらしてくれるのでしょうか。大きな期待を乗せて走り出した北海道新幹線。見えてきた課題もありますが、2030年の札幌延伸に向け走り続けてほしいと思います。(菊野理沙)
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2016年3月24日放送

#2322「廃炉と復興担う人材育成」

解説:TBS報道局解説委員 齋藤泉
キャスター:櫻木瑶子

【テーマ】
原発事故から5年。放射線を扱う作業員の被曝限度は1年で50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトという規定がある。このため、ベテランの作業員が現場からどんどん減っているのが現実だ。また、燃料デブリを取り出すための施設の研究員などもかなりの人数を必要としている。30年から40年かかるとされる廃炉作業。その人材育成のあり方について、齋藤泉・解説委員に聞いた。

【放送後記】
今後課題になってくるのが技術の加速化と人材の育成。番組では、原発内部を3D映像でリアルに体現できる「バーチャル・リアリティ・システム」の導入や福島高専での人材育成のプログラムなどの取り組みを紹介しました。「生徒たちからは、去年のインタビュー時に比べ、将来の廃炉への関わりについて、前向きな意見が聞かれるようになった」とも齋藤解説委員は話していました。30年、40年先を見据えた取り組みは始まったばかりです。(櫻木瑶子)
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2016年3月22日放送

#2320「薬物犯罪 再犯防止に向けて~日米のケア比較」

ゲスト:ジャーナリスト 矢部武さん
キャスター:伊波沙友里

【テーマ】
日本中に衝撃を与えた、元プロ野球選手の覚せい剤取締法違反容疑での逮捕。薬物使用の裾野は広がり続け、高校生が大麻使用で逮捕される事件も。薬物の強い依存性は使用者を再び薬物に手を染めさせる悪循環へと陥れ、その循環を断ち切るためのケアが重要になる。いかにして薬物使用の繰り返しを防ぎ、薬物犯罪の再犯を防いでいくのかを考える。
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2016年3月14日放送

♯2319「待機児童、保育制度を考える~『保育園落ちた日本死ね!!!』ブログの波紋~」

ゲスト:ジャーナリスト 猪熊弘子さん
キャスター:菊野理沙

【テーマ】
「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログ投稿。保育園の入園審査に落ちたために仕事ができなくなる、と国への怒りをストレートにぶつけたコメントが大きな反響を呼び、「待機児童問題」は国会、デモにまで波及しました。子供の数が減っているにも関わらず、なぜ保育所に入れないのか。主に都市部で大きな問題となっている「待機児童」と「保育制度」について考えた。

【放送後記】
インパクトのある文面で、国会からデモにまで波及した「保育園落ちた」ブログ。子育て中のお母様方の共感を呼びその影響はあっという間に拡大しました。保育所が不足しているのは、環境の良い場所と保育士さんを確保しなければならないだけではなく、ジェンダーの視点や財政の問題などが複雑に絡み合っていることを知り、その一つ一つをほどかなければならないのだと感じます。今や保育所に入るための活動「保活(ほかつ)」というものまであるのだそう。子どもには保育を受ける権利があり、その全員が未来の日本を支える人材です。保護者は納税の義務を果たしているにも関わらず行政サービスを満足に受けられない現状が、あのブログへ気持ちを向かわせたのかもしれません。スピード感のある政策が求められます。(菊野理沙)
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2016年3月10日放送

#2318「スポーツのチカラ~スポーツ・フォー・トゥモローという取り組み~」

ゲスト:日本スポーツ振興センター(JSC)河原 工 SFTコンソーシアム事務局ディレクター
キャスター:櫻木瑶子

【テーマ】
リオデジャネイロ・オリンピック開幕まで150日を切った。そして2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開かれる。その招致のプレゼンテーションの際に日本政府が公約として発表した「スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)」プログラムを通して“スポーツが持つチカラ”を考える。

【放送後記】
ドーピング問題、野球賭博問題など、クリーンでフェアであるスポーツの存在を揺るがすニュースが続く昨今。「SPORT FOR TOMMOROW」のスポーツを通した国際貢献活動は、スポーツの力、ツールとしてのスポーツの可能性を感じます。2020年にオリンピック・パラリンピックが日本で開催されることが、多くの面でプラスのレガシー(=遺産)を残し、先につながるものになっていくことを願います。(櫻木瑶子)
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2016年3月7日放送

#2317「“短期決戦”“売り手市場”最新就活事情」

ゲスト:千葉商科大学専任講師・常見陽平さん
キャスター:菊野理沙

【テーマ】
大学生にとって人生の方向性を決める一大イベント、といえば就職活動。先週、来年卒業予定の大学生の就職活動が本格的に始まった。ことしのキーワードは「短期決戦」に「売り手市場」。学生にとって、そして採用する企業側にとって、どんな影響があるのか。「働き方」を研究している、千葉商科大学専任講師の常見陽平さんに聞いた。

【放送後記】
今年は昨年と比べ面接の解禁時期が早まり、説明会の解禁から3ヶ月で面接が始まるという「短期決戦」と言われています。ただ、お話を伺った常見さんは「短期決戦という言葉だけが独り歩きしてはならない」とおっしゃっていました。時間が無いから早く就職する企業を絞り込まなくてはいけないという焦りから、自分をその企業に無理に合わせるようなことはしてほしくないとのこと。ミスマッチは仮に時間が無くても避けなくてはなりません。就職活動(採用活動)が忙しくなるのは企業側も同じようで、良い人材を呼び込むために様々な努力があることも知りました。「売り手市場」でもある今年。学生側も情報の取捨選択や企業研究などを短期間に済ませる必要がありますが、企業の採用者も学生に歩み寄るような採用活動の手法を取っています。双方が素敵な出会いを得られるように、就職戦線はいよいよ熱を帯びてきているようです。(菊野理沙)
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2016年3月3日放送

#2316「電力自由化でどうなる?私たちの生活」

ゲスト:三菱総合研究所 芝剛史 主席研究員
キャスター:伊波紗友里

【テーマ】
一般家庭向けの電力小売販売が自由化されるまで1か月を切った。新規参入する企業はCMなどでも盛んに“お得”をアピールしているが、多種多様なサービスに加え、複雑な料金体系で、結局どこを選べばいいのか、悩んでいる消費者も多いと思う。電力自由化の仕組みや目的を理解することで、単純な値段だけではない、「自分なりの電力の選択の仕方」も見えてくるのではないか。

【放送後記】
4月から始まる一般家庭向けの電力の小売自由化。これまで各地域の電力会社が独占的に家庭に電気を売っていましたが、国から認可を受ければ、さまざまな会社が電気を売ることができます。自由化によって価格競争がおき、電気料金が下がることに期待したいですが、しっかりと情報収集をしなければ、逆に高くつくこともあるようです。選択肢が増えることは歓迎しつつ、私たちは電力の“中身”をしっかりと学ぶ姿勢が必要となりそうです。(伊波紗友里)
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2016年3月2日放送

#2315「組み体操の是非」

ゲスト:東京学芸大学 鈴木聡 准教授
キャスター:佐々木真奈美

【テーマ】
団結力の育成か、それとも怪我のリスクの回避か。小中学校の教育現場で「組み体操」の廃止を決める動きが広がりつつあります。組み体操の安全対策、そして体育教育のありかたについて考えます。

【放送後記】
YouTubeでの動画をきっかけにその是非が問われている組み体操。以前小学校の教諭をされていたというゲストの鈴木聡准教授から、組み体操が小学校によっては運動会の種目として伝統的に行われている実態や、「組み体操が持つ教育的価値」について伺った一方、「ピラミッド」などの危険性についても検証しました。今回、私が考えさせられたのは、体育の授業が持つ本来の目的です。体を動かし、スポーツの楽しさを理解してもらう一方で、運動はけがの恐れもあるということを知る“安全教育”も体育の大事な要素なのではないでしょうか。危険なものをすべて排除してしまうことで、体育で教えるべき大事なことを指導できなくなってしまうのではないか…。しかし子どもに怪我をさせたくないのも事実です。この兼ね合いをどう探っていくべきなのか、今一度議論すべき時が来ているのではと感じます。(佐々木真奈美)
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2016年3月1日放送

#2314「食品ロスの背景~私たちができること~」

ゲスト:食品ロス問題専門家・井出留美さん
キャスター:櫻木瑶子

【テーマ】
今年、注目を集めたニュースに廃棄した冷凍カツなどが不正に横流しされていた問題がありました。その背景には、大量に廃棄されている日本の食品廃棄の現状があります。まだ食べられる物なのに廃棄されてしまう「食品ロス」は、なぜ起こってしまうのか、そしてロスを減らすことはできないのか考えます。

【放送後記】
食品ロスを減らすためにできることが身近にいくつもあると感じました。キャベツを切るときに余計に葉を剥いて捨てた時、賞味期限が過ぎたからとすぐ捨てた時、食事で多く盛りすぎて食べきれず残してしまった時、子どものころ、祖母に「あー勿体ない」と言われていたことを思い出しました。飽食の時代、私たち消費者自身も食べ物を大切にする意識がうすれ、食品ロスを増やしているのかもしれません。企業の取り組みが進むとともに、勿体ないことは極力しないように努力する。食べ物を大切にする気持ちを忘れないようにしたいですね。(櫻木瑶子)
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