ニュースの視点
事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。
限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。
「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、
時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、
ニュースバードのキャスターが、政治部、経済部、社会部、
海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。
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2013年5月30日放送
#1815「ストーカー危険評価チェックリスト」
ゲスト:性障害専門医療センター 福井裕輝 代表理事
キャスター:吉村 優
【テーマ】
去年1年間に全国の警察が把握したストーカー被害は、およそ2万件にのぼり、過去最多となる中、警察庁は、ストーカーの「危険度を判定するチェックリスト」を今年度中に全国の警察本部に導入する方針を固めた。ストーカー危険度判定チェックリストの活用について有用性や懸案について考えた。
【放送後記】
ストーカーは被害を受けている本人しかわからないことが沢山あると思います。増え続けるストーカー被害を未然に防ぐために作成された“ストーカー危険度判定チェックリスト”を利用し、今後のストーカー事件の解決に繋げてほしいです。ただ、その判定結果だけを信じてしまい、誤審になってしまわないかという課題もあるので、適切に利用して、ストーカー行為を見極めていく必要があると思いました。また、重刑化して加害者を罰するだけではストーカー事件の被害を抑えられるわけではなく、加害者の精神的な病を治療していく必要性も感じました。(吉村優)
去年1年間に全国の警察が把握したストーカー被害は、およそ2万件にのぼり、過去最多となる中、警察庁は、ストーカーの「危険度を判定するチェックリスト」を今年度中に全国の警察本部に導入する方針を固めた。ストーカー危険度判定チェックリストの活用について有用性や懸案について考えた。
【放送後記】
ストーカーは被害を受けている本人しかわからないことが沢山あると思います。増え続けるストーカー被害を未然に防ぐために作成された“ストーカー危険度判定チェックリスト”を利用し、今後のストーカー事件の解決に繋げてほしいです。ただ、その判定結果だけを信じてしまい、誤審になってしまわないかという課題もあるので、適切に利用して、ストーカー行為を見極めていく必要があると思いました。また、重刑化して加害者を罰するだけではストーカー事件の被害を抑えられるわけではなく、加害者の精神的な病を治療していく必要性も感じました。(吉村優)

2013年5月29日放送
#1814「小平市住民投票 不成立~届なかった住民の声~」
ゲスト:ジャーナリスト・今井一さん
キャスター:荒木麻里子
【テーマ】
東京・小平市で行われた道路建設計画をめぐる住民投票。しかしこの住民投票は、投票率が成立の条件である50%を下回ったため不成立となり開票されなかった。開票すらされなかった「住民の声」の行方は。そして住民はどこまで行政に関わることができるのか。ジャーナリストの今井一さんと「小平市の住民投票・不成立」から浮かんでくる市民の政治参加の課題について考えた。
【放送後記】
他の先進国に比べて住民投票・市民の政治参加が遅れている日本にとって、今回の小平市の住民投票は大きな一歩であったと実感しました。しかし成立条件の投票率50%を下回ったことにより、民意が公表されなかった事には大きな疑問が残ります。せっかく投じられた「市民の声」が、開票すらもされなかったことにより、政治参加への失望感に繋がるのではという懸念もあります。しかし自分自身もチャンスがあれば積極的に住民投票に足を運びたいと思いました。(荒木麻里子)
東京・小平市で行われた道路建設計画をめぐる住民投票。しかしこの住民投票は、投票率が成立の条件である50%を下回ったため不成立となり開票されなかった。開票すらされなかった「住民の声」の行方は。そして住民はどこまで行政に関わることができるのか。ジャーナリストの今井一さんと「小平市の住民投票・不成立」から浮かんでくる市民の政治参加の課題について考えた。
【放送後記】
他の先進国に比べて住民投票・市民の政治参加が遅れている日本にとって、今回の小平市の住民投票は大きな一歩であったと実感しました。しかし成立条件の投票率50%を下回ったことにより、民意が公表されなかった事には大きな疑問が残ります。せっかく投じられた「市民の声」が、開票すらもされなかったことにより、政治参加への失望感に繋がるのではという懸念もあります。しかし自分自身もチャンスがあれば積極的に住民投票に足を運びたいと思いました。(荒木麻里子)

2013年5月28日放送
#1813「待機児童 横浜市“ゼロ”に」
解説:ジャーナリスト・猪熊弘子さん
キャスター:角田 佐哉香
【テーマ】
5月20日、横浜市が「待機児童ゼロ」となったと発表した。横浜市は2010年に全国の自治体で待機児童数最多であったが、「横浜方式」を取り入れることで、3年間で“ゼロ”を達成したことになる。しかし、一方では1746人が認可保育所に入れないという実態もある。都市部を中心に問題となっている「待機児童」。国も対策に乗り出しているが、根本的な問題解決のためには、どんな対策が必要なのか。
【放送後記】
横浜市の待機児童がゼロになったという発表。しかし、そこには複雑なカラクリがあり、横浜市の保護者全員が希望通り、保育所に子供を入れられたというには、ほど遠い現実がありました。確かに保育施設を増やす取り組みなどはされていますが、子供目線での議論が欠如していることを猪熊さんは指摘されていました。保育所は大人の都合で子供を預ける所ではなく、子供がたくさんの時間を過ごす大事な場所。だからこそ、子供にとって良い環境である保育施設を増やさなければいけない。実際に4人のお子さんを子育て中の猪熊さんのお話は、とても心に響くものがありました。(角田 佐哉香)
5月20日、横浜市が「待機児童ゼロ」となったと発表した。横浜市は2010年に全国の自治体で待機児童数最多であったが、「横浜方式」を取り入れることで、3年間で“ゼロ”を達成したことになる。しかし、一方では1746人が認可保育所に入れないという実態もある。都市部を中心に問題となっている「待機児童」。国も対策に乗り出しているが、根本的な問題解決のためには、どんな対策が必要なのか。
【放送後記】
横浜市の待機児童がゼロになったという発表。しかし、そこには複雑なカラクリがあり、横浜市の保護者全員が希望通り、保育所に子供を入れられたというには、ほど遠い現実がありました。確かに保育施設を増やす取り組みなどはされていますが、子供目線での議論が欠如していることを猪熊さんは指摘されていました。保育所は大人の都合で子供を預ける所ではなく、子供がたくさんの時間を過ごす大事な場所。だからこそ、子供にとって良い環境である保育施設を増やさなければいけない。実際に4人のお子さんを子育て中の猪熊さんのお話は、とても心に響くものがありました。(角田 佐哉香)

2013年5月27日放送
#1812「拡大するシリア内戦」
ゲスト:敬愛大学 水口章教授
キャスター:槙あやな
【テーマ】
3年目に入った中東シリアの内戦は、イスラエル軍によるとされるシリア領への空爆やゴラン高原での衝突、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の参戦、化学兵器使用疑惑が出るなど、状況はより複雑となり、その影響は周辺諸国を巻き込み拡大している。こうした中、アメリカとロシア主導の国際会議に、政権側、反体制派双方が参加する意向を表明したが、EUの外相理事会は、シリアへの武器禁輸措置の解除を決め、反体制派への武器供与が可能となった。内戦による犠牲者は8万人を超えたとされ、難民は150万人以上に達しているというシリア内戦の現状と今後の行方を探った。
【放送後記】
シリア内戦の政治解決を目指して、アメリカとロシア主導の国際会議が計画されていますが、参加する国々の事情があり、互いに歩み寄ることは至難の業のようです。しかし、シリアでの現状を聞くと、きょうも苦しみ続けている人たちがいるのだろうと胸が痛みます。「平和」「協調」を実現することの難しさを実感するとともに、これ以上誰の血も流すことのないよう、日本も含め、世界全体で考えていかなければならない問題だと思いました。(槙 あやな)
3年目に入った中東シリアの内戦は、イスラエル軍によるとされるシリア領への空爆やゴラン高原での衝突、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の参戦、化学兵器使用疑惑が出るなど、状況はより複雑となり、その影響は周辺諸国を巻き込み拡大している。こうした中、アメリカとロシア主導の国際会議に、政権側、反体制派双方が参加する意向を表明したが、EUの外相理事会は、シリアへの武器禁輸措置の解除を決め、反体制派への武器供与が可能となった。内戦による犠牲者は8万人を超えたとされ、難民は150万人以上に達しているというシリア内戦の現状と今後の行方を探った。
【放送後記】
シリア内戦の政治解決を目指して、アメリカとロシア主導の国際会議が計画されていますが、参加する国々の事情があり、互いに歩み寄ることは至難の業のようです。しかし、シリアでの現状を聞くと、きょうも苦しみ続けている人たちがいるのだろうと胸が痛みます。「平和」「協調」を実現することの難しさを実感するとともに、これ以上誰の血も流すことのないよう、日本も含め、世界全体で考えていかなければならない問題だと思いました。(槙 あやな)

2013年5月23日放送
#1811「飯島参与 訪朝」
ゲスト:東京大学大学院 木宮正史 教授
キャスター:吉村 優
【テーマ】
硬直状況が続く北朝鮮情勢。その打開を目指し、内閣官房参与の飯島氏が突然の北朝鮮訪問を果たした。小泉政権時の02年と04年訪朝との違い、安部政権とのコンセンサス、拉致問題の進展、そして6か国協議の行方は・・・。今回の「飯島氏訪朝」が果たした意味について、東京大学大学院の木宮正史教授が解説した。
【放送後記】
山積している北朝鮮との問題。安倍政権となってから初めて、飯島勲内閣官房参与が突然、北朝鮮を訪問しましたが、拉致問題への思い入れが強い安倍政権となってからの訪問なだけに、拉致問題解決への期待が高まりました。ただ、拉致問題は日本と北朝鮮だけの問題ではなく、諸外国の動きに目を向ける必要があり、アメリカ・中国・韓国の今後の対応にも注目する必要があると改めて感じました。(吉村優)
硬直状況が続く北朝鮮情勢。その打開を目指し、内閣官房参与の飯島氏が突然の北朝鮮訪問を果たした。小泉政権時の02年と04年訪朝との違い、安部政権とのコンセンサス、拉致問題の進展、そして6か国協議の行方は・・・。今回の「飯島氏訪朝」が果たした意味について、東京大学大学院の木宮正史教授が解説した。
【放送後記】
山積している北朝鮮との問題。安倍政権となってから初めて、飯島勲内閣官房参与が突然、北朝鮮を訪問しましたが、拉致問題への思い入れが強い安倍政権となってからの訪問なだけに、拉致問題解決への期待が高まりました。ただ、拉致問題は日本と北朝鮮だけの問題ではなく、諸外国の動きに目を向ける必要があり、アメリカ・中国・韓国の今後の対応にも注目する必要があると改めて感じました。(吉村優)

2013年5月22日放送
#1810「“大規模噴火”への備え~政府検討会が初提言~」
ゲスト:田中淳 東京大学総合防災情報研究センター長
キャスター:角田 佐哉香
【テーマ】
現在、日本列島にある活火山の数は110ある。この中でも24時間、特に監視が必要とされるものは富士山も含めて47。ところが、避難計画が整っているはたったの2つしかない。こうした中、政府の検討会は16日、大規模な火山災害に備えるための提言を初めてまとめた。提言では、大規模災害への現状の課題を明らかにして今後、国と地方公共団体が取り組むべき内容を示している。“大規模火山災害”の課題はどこにあるのか。提言をまとめた検討会メンバーの田中淳氏に聞いた。
【放送後記】
地震や津波に比べ、発生頻度が低いために防災意識も低い火山災害。しかし、いざ発生すると、その影響は広域に及び、火山災害は火山周辺地域だけの問題ではないことが分かりました。またこの100年近く、都市部では大規模な噴火を経験していないため、被害について具体的なイメージがわきにくく、未知の領域も多いということも恐ろしい点です。もちろん、国や自治体の防災対策も求められますが、私たち一人ひとりも火山災害に対する意識を高め、知識を持って備えをすることが大切だと感じました。(角田佐哉香)
現在、日本列島にある活火山の数は110ある。この中でも24時間、特に監視が必要とされるものは富士山も含めて47。ところが、避難計画が整っているはたったの2つしかない。こうした中、政府の検討会は16日、大規模な火山災害に備えるための提言を初めてまとめた。提言では、大規模災害への現状の課題を明らかにして今後、国と地方公共団体が取り組むべき内容を示している。“大規模火山災害”の課題はどこにあるのか。提言をまとめた検討会メンバーの田中淳氏に聞いた。
【放送後記】
地震や津波に比べ、発生頻度が低いために防災意識も低い火山災害。しかし、いざ発生すると、その影響は広域に及び、火山災害は火山周辺地域だけの問題ではないことが分かりました。またこの100年近く、都市部では大規模な噴火を経験していないため、被害について具体的なイメージがわきにくく、未知の領域も多いということも恐ろしい点です。もちろん、国や自治体の防災対策も求められますが、私たち一人ひとりも火山災害に対する意識を高め、知識を持って備えをすることが大切だと感じました。(角田佐哉香)

2013年5月21日放送
♯1809「見えてきた?アベノミクス効果」
解説:法政大学大学院政策創造研究科 小峰隆夫 教授
キャスター:槙 あやな
【テーマ】
政権交代後の今年1~3月期のGDP(国内総生産)は、円安・株高が進んだことを背景に個人消費などが回復し、実質GDPは前の期に比べて年率換算で3.5%増加し、この1年で最も高い伸びとなりました。数字の上では、安倍内閣の経済政策=アベノミクスが成果を上げ始めたと言えそうですが、具体的にどのような効果をもたらしているのか。そして、日本経済はこのまま回復を持続できるのか考えました。
【放送後記】
アベノミクスが掲げる「三本の矢」の行く先は、まだまだ明確ではなく、私たちもじっくりと見つめていく必要があるようです。特に成長戦略の第一弾にある、女性の「働き方」についての見直しは、働きながら子育てをする女性やキャリアアップを目指す女性などが活躍できる環境が整うことによって、日本の経済も元気になるのではないかということでした。その他「医療」「農業」「大学改革」など多くの分野で、アベノミクスは動きを見せようとしていますが、単に数字などの結果を求めるだけではなく、日本の未来を皆で創り上げていけるような基盤を固めていってほしいと思います。(槙あやな)
政権交代後の今年1~3月期のGDP(国内総生産)は、円安・株高が進んだことを背景に個人消費などが回復し、実質GDPは前の期に比べて年率換算で3.5%増加し、この1年で最も高い伸びとなりました。数字の上では、安倍内閣の経済政策=アベノミクスが成果を上げ始めたと言えそうですが、具体的にどのような効果をもたらしているのか。そして、日本経済はこのまま回復を持続できるのか考えました。
【放送後記】
アベノミクスが掲げる「三本の矢」の行く先は、まだまだ明確ではなく、私たちもじっくりと見つめていく必要があるようです。特に成長戦略の第一弾にある、女性の「働き方」についての見直しは、働きながら子育てをする女性やキャリアアップを目指す女性などが活躍できる環境が整うことによって、日本の経済も元気になるのではないかということでした。その他「医療」「農業」「大学改革」など多くの分野で、アベノミクスは動きを見せようとしていますが、単に数字などの結果を求めるだけではなく、日本の未来を皆で創り上げていけるような基盤を固めていってほしいと思います。(槙あやな)

2013年5月20日放送
♯1808「NYを沸かせた野村萬斎版“マクベス”」
ゲスト:狂言師・野村 萬斎さん
解説:報道特集 金平 茂紀キャスター
担当キャスター:分林 里佳
【テーマ】
能・狂言といった日本の古典芸能にとどまらず、演劇、映画、テレビと縦横無尽に活躍している狂言師・野村萬斎さん。野村萬斎さんが構成・演出・主演を手がけたシェイクスピア4大悲劇の一つ『マクベス』が、東京・大阪に続いて、韓国のソウル、そしてアメリカのニューヨークで公演され、鳴りやまぬ拍手喝さいを受けました。異質なものを共存させて魅せる、野村萬斎版「マクベス」の魅力に迫りました。
【放送後記】
能、狂言の歴史は古く、室町時代にまで遡り、ユネスコの世界無形文化遺産にも指定されています。庶民の生活の中で、どこにでもある日常の笑いや感動が描かれている狂言。セリフは難しいけれど、人間の本質に迫る部分では、現代にも通ずるものがあります。 能、狂言を見たことがない人でも萬斎さんの演技に魅了された人はたくさんいると思います。映画「のぼうの城」が記憶に新しいですが、その中にでてくる田植え歌や田楽踊りは、とても印象的で、映画を観終わったあとにも自然と口ずさんでしまうほどでした。現代の狂言師として、様々な形で狂言を広め、進化させている萬斎さんの今後にも注目です。(分林里佳)
能・狂言といった日本の古典芸能にとどまらず、演劇、映画、テレビと縦横無尽に活躍している狂言師・野村萬斎さん。野村萬斎さんが構成・演出・主演を手がけたシェイクスピア4大悲劇の一つ『マクベス』が、東京・大阪に続いて、韓国のソウル、そしてアメリカのニューヨークで公演され、鳴りやまぬ拍手喝さいを受けました。異質なものを共存させて魅せる、野村萬斎版「マクベス」の魅力に迫りました。
【放送後記】
能、狂言の歴史は古く、室町時代にまで遡り、ユネスコの世界無形文化遺産にも指定されています。庶民の生活の中で、どこにでもある日常の笑いや感動が描かれている狂言。セリフは難しいけれど、人間の本質に迫る部分では、現代にも通ずるものがあります。 能、狂言を見たことがない人でも萬斎さんの演技に魅了された人はたくさんいると思います。映画「のぼうの城」が記憶に新しいですが、その中にでてくる田植え歌や田楽踊りは、とても印象的で、映画を観終わったあとにも自然と口ずさんでしまうほどでした。現代の狂言師として、様々な形で狂言を広め、進化させている萬斎さんの今後にも注目です。(分林里佳)

2013年5月16日放送
#1807「マイナンバー制度ってどんなもの?」
ゲスト:中央大学法科大学院 森信 茂樹 教授
キャスター:杉本 麻依
【テーマ】
社会保障と税の共通番号法案、いわゆる「マイナンバー法案」が衆議院を通過した。成立すれば3年後の2016年1月から制度が導入されることになる。このマイナンバー制度、私たちの生活に大きく関わるものなのだが、その内容についてちゃんと認識している人は少ないのではないだろうか。制度導入で一体何が変わるのか、また、制度の抱える問題点など、“マイナンバー“についての基本的な話から、税の専門家に聞く。
【放送後記】
国民一人一人に番号を割り当て、一元的に個人情報を管理するマイナンバー制度。確定申告の際の手間が少なくなる、自分の情報(年金の納付状況など)を取り出すのが簡単になるなどのメリットがあるようです。しかし、心配なのは個人情報の流出。万全な対策をとるということですが、やはり不安はぬぐいきれません。実施されるまで議論を尽くして不安材料を一つ一つ潰し、安心して利用できるものにしてほしいと思います。(杉本麻依)
社会保障と税の共通番号法案、いわゆる「マイナンバー法案」が衆議院を通過した。成立すれば3年後の2016年1月から制度が導入されることになる。このマイナンバー制度、私たちの生活に大きく関わるものなのだが、その内容についてちゃんと認識している人は少ないのではないだろうか。制度導入で一体何が変わるのか、また、制度の抱える問題点など、“マイナンバー“についての基本的な話から、税の専門家に聞く。
【放送後記】
国民一人一人に番号を割り当て、一元的に個人情報を管理するマイナンバー制度。確定申告の際の手間が少なくなる、自分の情報(年金の納付状況など)を取り出すのが簡単になるなどのメリットがあるようです。しかし、心配なのは個人情報の流出。万全な対策をとるということですが、やはり不安はぬぐいきれません。実施されるまで議論を尽くして不安材料を一つ一つ潰し、安心して利用できるものにしてほしいと思います。(杉本麻依)

2013年5月15日放送
#1806「アグネスが見たナイジェリア~経済成長の歪みに苦しむ“最後の巨大市場”~」
ゲスト:日本ユニセフ協会 アグネス・チャンさん
キャスター:杉本 麻依
【テーマ】
「最後の巨大市場」として注目されるアフリカ。その中で、アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアは、石油資源に恵まれ経済成長を続けている。一方、経済成長の恩恵は国民1人1人に届いておらず、さまざまな格差が拡大・深刻化していて、課題は未だ多いのが実情です。そのナイジェリアに、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが、約10日間にわたり滞在。アグネスさんは何を見て何を感じたのか。
【放送後記】
アフリカの西部にあるナイジェリア。この国に焦点を当ててじっくり考えたのは初めてでした。義務教育が法律で定められているにも関わらず、学校に通っているこどもの数は、小学生の60%、中学生の20%。その学校でさえも電気水道が通っておらず、チョークもペンもないとのこと。法律で決められていることが機能していないというのがナイジェリアの現実なのです。街の人々には不公平感が大きい現状もあるようです。現地には、現状を変えたいと、子供たちの識字率を上げようと自ら学校を立ち上げ奮闘する人もいるよう。そういった人たちを支える意味でも、外から支援して行くことが大切なんだと知りました。まずは興味をもって見ていくことが大事なのだと改めて感じました。(杉本麻依)
「最後の巨大市場」として注目されるアフリカ。その中で、アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアは、石油資源に恵まれ経済成長を続けている。一方、経済成長の恩恵は国民1人1人に届いておらず、さまざまな格差が拡大・深刻化していて、課題は未だ多いのが実情です。そのナイジェリアに、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが、約10日間にわたり滞在。アグネスさんは何を見て何を感じたのか。
【放送後記】
アフリカの西部にあるナイジェリア。この国に焦点を当ててじっくり考えたのは初めてでした。義務教育が法律で定められているにも関わらず、学校に通っているこどもの数は、小学生の60%、中学生の20%。その学校でさえも電気水道が通っておらず、チョークもペンもないとのこと。法律で決められていることが機能していないというのがナイジェリアの現実なのです。街の人々には不公平感が大きい現状もあるようです。現地には、現状を変えたいと、子供たちの識字率を上げようと自ら学校を立ち上げ奮闘する人もいるよう。そういった人たちを支える意味でも、外から支援して行くことが大切なんだと知りました。まずは興味をもって見ていくことが大事なのだと改めて感じました。(杉本麻依)

2013年5月14日放送
#1805「風疹大流行~日本の感染症対策の課題~」
解説:国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 大曲 貴夫 医師
キャスター:笹岡 樹里
【テーマ】
風疹が大流行している。患者の数は、4月で5400人を超え、去年の同時期の38倍に達している。患者の7割が子どもではなく、20代~40代の男性だ。彼らは、ワクチン接種率が低い「谷間の世代」と呼ばれ、感染拡大が懸念されている。妊婦が感染すると、生まれてくる子に「重度の障害」が発生するリスクが高い風疹。どうやって感染を防ぐのか。風疹の流行からみえる日本の感染症対策の問題点についても考える。
【放送後記】
今回の流行は、ワクチンの摂取率が低い「空白の世代」の患者数が目に見えて多く今回の流行、国のワクチン制度の影響を受けた結果と言えそうです。日本のワクチン行政は、アメリカなどの先進国に比べ「弱腰」ともいわれます。今後、国がどのような政策を打ち出すのか、待ったなしの状況だと言えそうです。また、風疹の流行を食い止めるためには、個人が意識を高くもち、ワクチン接種を受けていない場合は、検討する必要があります。私も近々、抗体検査を受けたいと思います。(笹岡樹里)
風疹が大流行している。患者の数は、4月で5400人を超え、去年の同時期の38倍に達している。患者の7割が子どもではなく、20代~40代の男性だ。彼らは、ワクチン接種率が低い「谷間の世代」と呼ばれ、感染拡大が懸念されている。妊婦が感染すると、生まれてくる子に「重度の障害」が発生するリスクが高い風疹。どうやって感染を防ぐのか。風疹の流行からみえる日本の感染症対策の問題点についても考える。
【放送後記】
今回の流行は、ワクチンの摂取率が低い「空白の世代」の患者数が目に見えて多く今回の流行、国のワクチン制度の影響を受けた結果と言えそうです。日本のワクチン行政は、アメリカなどの先進国に比べ「弱腰」ともいわれます。今後、国がどのような政策を打ち出すのか、待ったなしの状況だと言えそうです。また、風疹の流行を食い止めるためには、個人が意識を高くもち、ワクチン接種を受けていない場合は、検討する必要があります。私も近々、抗体検査を受けたいと思います。(笹岡樹里)

2013年5月13日放送
♯1804「自分らしく働きたいLGBTの本音」
ゲスト:増原 裕子さん(虹色ダイバーシティ)
ゲスト:ミキティー本物さん(アイドルグループ 二丁ハロ)
キャスター:角田 佐哉香
【テーマ】
「独身でホモかと」「オカマっぽいからやめろ」「子供生まないと女じゃない」「息子がならなくて良かった」性的少数者と言われる、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、その頭文字をとって「LGBT」言います。LGBTにとって働きやすい職場を作るため、当事者を対象にしたアンケートを市民団体が行いました。これは日本で初めての大規模なアンケート調査です。LGBTの人たちにとって働きやすい職場とは・・・。20の質問におよぶアンケートは何を語るのでしょうか。
【放送後記】
およそ20人に一人が該当するというLGBT。そのことを公表して生活している人が私の周りにいなかったため、その数字に衝撃を受けました。私の身近にも、もしかしたらLGBTであることをカミングアウトできず、悩んでいる人がいるかもしれません。「自分らしく生きたい。」誰もが願うことですが、LGBTの人にとっては簡単に叶うものではありません。まわりの人にカミングアウトし、理解してもらい、自分らしく生活していける環境が整っているとは言えないのが現実です。LGBTに対する正しい知識を持ち、LGBTもそうでない人も、お互いを認め合える環境作りを進めていかなければなりません。(角田 佐哉香)
「独身でホモかと」「オカマっぽいからやめろ」「子供生まないと女じゃない」「息子がならなくて良かった」性的少数者と言われる、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、その頭文字をとって「LGBT」言います。LGBTにとって働きやすい職場を作るため、当事者を対象にしたアンケートを市民団体が行いました。これは日本で初めての大規模なアンケート調査です。LGBTの人たちにとって働きやすい職場とは・・・。20の質問におよぶアンケートは何を語るのでしょうか。
【放送後記】
およそ20人に一人が該当するというLGBT。そのことを公表して生活している人が私の周りにいなかったため、その数字に衝撃を受けました。私の身近にも、もしかしたらLGBTであることをカミングアウトできず、悩んでいる人がいるかもしれません。「自分らしく生きたい。」誰もが願うことですが、LGBTの人にとっては簡単に叶うものではありません。まわりの人にカミングアウトし、理解してもらい、自分らしく生活していける環境が整っているとは言えないのが現実です。LGBTに対する正しい知識を持ち、LGBTもそうでない人も、お互いを認め合える環境作りを進めていかなければなりません。(角田 佐哉香)

2013年5月9日放送
#1803「炭素循環型社会実現へ~メタン菌でCO2をエネルギーに~」
解説:解説委員 齋藤泉
キャスター:荒木麻里子
【テーマ】
メタンハイドレートやシェールガスなどの次世代エネルギーが注目されている。しかし、共通点はいずれも化石エネルギーということで使えば必ず二酸化炭素を排出してしまうということ。地球温暖化対策が課題となる中で出てきたのが「炭素循環型社会」という考え方だ。CO2を再利用し、劇的に減らすことで持続可能な社会を作ろうというもので、メタン菌を使い二酸化炭素をエネルギーとして再利用するという「バイオCCS」が注目されている。日本の周辺の海底に眠る新しいエネルギー資源の行方に注目した。
【放送後記】
ここ数年、新しいエネルギー資源がどんどん開発されており、埋蔵量も豊富で将来的に石油や天然ガスに代わる可能性があるとも言われています。しかし、資源は無尽蔵にある訳ではありません。特に福島第一原発事故以降エネルギー問題が深刻になっている日本にとって、新エネルギーの開発は1日も早く望まれます。同時に地球温暖化対策も考えなければいけませんが、「バイオCCS」が成功すれば、不要だった二酸化炭素が新たなエネルギーになり得るという、夢のような新エネルギーが誕生します。「炭素循環エネルギー」の秘めた可能性の大きさに期待を抱きました。(荒木麻里子)
メタンハイドレートやシェールガスなどの次世代エネルギーが注目されている。しかし、共通点はいずれも化石エネルギーということで使えば必ず二酸化炭素を排出してしまうということ。地球温暖化対策が課題となる中で出てきたのが「炭素循環型社会」という考え方だ。CO2を再利用し、劇的に減らすことで持続可能な社会を作ろうというもので、メタン菌を使い二酸化炭素をエネルギーとして再利用するという「バイオCCS」が注目されている。日本の周辺の海底に眠る新しいエネルギー資源の行方に注目した。
【放送後記】
ここ数年、新しいエネルギー資源がどんどん開発されており、埋蔵量も豊富で将来的に石油や天然ガスに代わる可能性があるとも言われています。しかし、資源は無尽蔵にある訳ではありません。特に福島第一原発事故以降エネルギー問題が深刻になっている日本にとって、新エネルギーの開発は1日も早く望まれます。同時に地球温暖化対策も考えなければいけませんが、「バイオCCS」が成功すれば、不要だった二酸化炭素が新たなエネルギーになり得るという、夢のような新エネルギーが誕生します。「炭素循環エネルギー」の秘めた可能性の大きさに期待を抱きました。(荒木麻里子)

2013年5月8日放送
#1802「後ろ倒しで就職活動、大学教育は?」
ゲスト:立教大学キャリアセンター部長 石川淳教授
解説:TBS社会部文部 科学省担当 伊東康
キャスター:槙 あやな
【テーマ】
大学生の就職活動をめぐり、政府は先月19日、解禁時期を後ろ倒しするよう経済界に要請。これにより就職活動はどう変わるのか、そして大学教育はどう変わっていくのだろうか。また、大学側だけではなく企業、社会がどういった準備を進めていくことができるのか、それぞれの今後の課題を考えます。
【放送後記】
就職活動そのものに不安を感じているはずの学生たち。「なかなかその時にならないと動き出せない」「就職活動が始まるまで何をしたらいいのだろう」という学生たちの声は、就職活動を経験した私にとっても実感のこもったものでした。また、後ろ倒しによって中小企業なども学生へのアプローチの仕方を考えていかなければなりません。そこで、大学教育においても、学生たちが自分の将来を明確に描いていくためのチャンスを生み出していくことが大切です。今回の後ろ倒しによって生まれた時間を、学生、企業、大学がうまく共有することで日本の未来が明るくなるきっかけになればと心から願います。(槙 あやな)
大学生の就職活動をめぐり、政府は先月19日、解禁時期を後ろ倒しするよう経済界に要請。これにより就職活動はどう変わるのか、そして大学教育はどう変わっていくのだろうか。また、大学側だけではなく企業、社会がどういった準備を進めていくことができるのか、それぞれの今後の課題を考えます。
【放送後記】
就職活動そのものに不安を感じているはずの学生たち。「なかなかその時にならないと動き出せない」「就職活動が始まるまで何をしたらいいのだろう」という学生たちの声は、就職活動を経験した私にとっても実感のこもったものでした。また、後ろ倒しによって中小企業なども学生へのアプローチの仕方を考えていかなければなりません。そこで、大学教育においても、学生たちが自分の将来を明確に描いていくためのチャンスを生み出していくことが大切です。今回の後ろ倒しによって生まれた時間を、学生、企業、大学がうまく共有することで日本の未来が明るくなるきっかけになればと心から願います。(槙 あやな)

2013年5月7日放送
#1801「どうすればできる?地域型風力発電」
ゲスト:地域エネバンク共同代表 斉藤純夫さん
ゲスト:地域エネバンク共同代表 柴内大地さん
キャスター:草野真梨子
【テーマ】
福島第一原発の事故以降、自然エネルギーのニーズは高まり、各地で風力発電の風車を目にする。今後、大規模風力発電が主流になるかもしれないが、風力発電を地域のエネルギーとして活用する動きもある。自然エネルギーを地域で活用するために何が必要かについて、地域型風力発電の問題点やリスクを踏まえ考えた。
【放送後記】
風力発電については、固定価格買取制度が始まったことで、20年間は確実に電力を買い取ってもらえる=ビジネスとして成立するだろうという単純な考えをしがちです。しかしファイナンス面は予想以上に厳しく、銀行からの資金調達が困難という事を初めて知りました。今後、その地域のシンボルとなり愛されるように風力発電ビジネスは広がっていくのか、注視していきたいと思います。(草野真梨子)
福島第一原発の事故以降、自然エネルギーのニーズは高まり、各地で風力発電の風車を目にする。今後、大規模風力発電が主流になるかもしれないが、風力発電を地域のエネルギーとして活用する動きもある。自然エネルギーを地域で活用するために何が必要かについて、地域型風力発電の問題点やリスクを踏まえ考えた。
【放送後記】
風力発電については、固定価格買取制度が始まったことで、20年間は確実に電力を買い取ってもらえる=ビジネスとして成立するだろうという単純な考えをしがちです。しかしファイナンス面は予想以上に厳しく、銀行からの資金調達が困難という事を初めて知りました。今後、その地域のシンボルとなり愛されるように風力発電ビジネスは広がっていくのか、注視していきたいと思います。(草野真梨子)

2013年5月2日放送
#1800「10年ぶり日ロ共同声明」
ゲスト:防衛研究所 兵頭慎治 米欧ロシア研究室長
キャスター:荒木麻里子
【テーマ】
4月29日、安倍首相がロシアのプーチン大統領とモスクワで会談。10年ぶりに日ロ共同声明が発表された。領土交渉は進展するのか。経済分野や安全保障の協力などはどうなるのか。今後の日ロ関係について専門家に聞いた。
【放送後記】
70年近くも解決されていない北方領土問題。元島民の高齢化、そして現在も北方領土に暮らしているロシア国民の心中が気になりました。日本とロシアの思惑が一致する事は難しいですが、もし何らかの決定が成されても、現島民の困惑は避けられません。この問題の解決は容易ではなさそうですが、交渉再開により事態が進展して欲しいと感じました。(荒木麻里子)
4月29日、安倍首相がロシアのプーチン大統領とモスクワで会談。10年ぶりに日ロ共同声明が発表された。領土交渉は進展するのか。経済分野や安全保障の協力などはどうなるのか。今後の日ロ関係について専門家に聞いた。
【放送後記】
70年近くも解決されていない北方領土問題。元島民の高齢化、そして現在も北方領土に暮らしているロシア国民の心中が気になりました。日本とロシアの思惑が一致する事は難しいですが、もし何らかの決定が成されても、現島民の困惑は避けられません。この問題の解決は容易ではなさそうですが、交渉再開により事態が進展して欲しいと感じました。(荒木麻里子)
