ニュースの視点
事件・事故や政局、環境や教育問題、経済の動向から国際政治まで・・・。
限られた時間では、伝えきれない事実や真実、捉え方があります。
「ニュースの視点」では、時事問題の中から毎日一つのテーマを絞り、
時にはゲストや専門家を招いたり、現場から生中継を繋いだり、
ニュースバードのキャスターが、政治部、経済部、社会部、
海外特派員などの現役記者や解説委員と共に、ニュースの本質に迫ります。
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2010年12月22日放送
#1415 「報道写真から振り返る2010年」
ゲスト:東京写真記者協会 花井尊事務局長
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
今年1年のニュースを写真で振り返る「2010年・報道写真展(12月26日まで)」が、東京・中央区で開催されている。2010年が国連の定めた生物多様性年であることから、絶滅危惧種などの一瞬の表情をとらえた写真や、7月に来日した金賢姫北朝鮮元工作員が、政府のチャーターしたヘリで“東京観光”する様子を捉えた写真など、約280点が展示されている。新聞社・通信社もインターネットサイトを運営するなど、ニュースを伝えるメディアの多様化により、「動画」への需要が高まっている中、今後、報道写真にはどういった事が求められ、重要になってくるのか。一瞬を切り取る「写真」、フォトジャーナリズムの魅力に迫った。
【放送後記】
今回のグランプリにあたる東京写真協会賞を受賞したのは「生物多様性~支え合ういのち」で、シマフクロウやムツゴロウなど様々な動物たちの一瞬の表情を撮らえた作品が選ばれました。受賞者たちに話を聞きましたが、彼らのその写真に対するこだわりや情熱、そして、細かく計算し考え抜かれた中で撮影していることに改めて驚かされました。特に今年はスポーツの写真が多いようで、表情や動き、今にも息遣いが聞こえてきそうな写真ばかりでした。花井さんの話にもありましたが、「より早く瞬間を撮り、わかりやすく、そして正確に」が受賞作品の選んだポイントだということです。約280点の様々な写真を通して、ぜひ今年1年間を振り返ってみてはいかがでしょうか。女性カメラマンも年々増えてきているということで、ぜひ機会があれば、女性カメラマンをゲストに現状や女性が惹かれる写真の魅力を聞いてみたいと思います。(竹内久乃)
今年1年のニュースを写真で振り返る「2010年・報道写真展(12月26日まで)」が、東京・中央区で開催されている。2010年が国連の定めた生物多様性年であることから、絶滅危惧種などの一瞬の表情をとらえた写真や、7月に来日した金賢姫北朝鮮元工作員が、政府のチャーターしたヘリで“東京観光”する様子を捉えた写真など、約280点が展示されている。新聞社・通信社もインターネットサイトを運営するなど、ニュースを伝えるメディアの多様化により、「動画」への需要が高まっている中、今後、報道写真にはどういった事が求められ、重要になってくるのか。一瞬を切り取る「写真」、フォトジャーナリズムの魅力に迫った。
【放送後記】
今回のグランプリにあたる東京写真協会賞を受賞したのは「生物多様性~支え合ういのち」で、シマフクロウやムツゴロウなど様々な動物たちの一瞬の表情を撮らえた作品が選ばれました。受賞者たちに話を聞きましたが、彼らのその写真に対するこだわりや情熱、そして、細かく計算し考え抜かれた中で撮影していることに改めて驚かされました。特に今年はスポーツの写真が多いようで、表情や動き、今にも息遣いが聞こえてきそうな写真ばかりでした。花井さんの話にもありましたが、「より早く瞬間を撮り、わかりやすく、そして正確に」が受賞作品の選んだポイントだということです。約280点の様々な写真を通して、ぜひ今年1年間を振り返ってみてはいかがでしょうか。女性カメラマンも年々増えてきているということで、ぜひ機会があれば、女性カメラマンをゲストに現状や女性が惹かれる写真の魅力を聞いてみたいと思います。(竹内久乃)

2010年12月21日放送
#1415 「冷え込んだ日中関係 文化の違いを乗り越えて」
ゲスト:作家 楊逸さん
解説:解説・専門記者室 主席解説委員 岩城浩幸
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
上海万博の開催、GDPで日本を抜き「世界2位の経済大国」へ、尖閣諸島沖での漁船衝突事件、そして、民主活動家・劉暁波氏のノーベル平和賞受賞。2010年は、中国をとりまくニュースや出来事が、例年以上に大きな注目を集めた。
■中国に「親しみを感じない」・・・77.8%(前年比19.3↑)
内閣府が10月に実施し今月18日に発表した世論調査では、中国に「親しみを感じない」という人が、過去最高の8割近くにのぼった。なぜ、これほどまでに日中関係が冷え込んでいるのか。改善するためにはどうすればいいのか。スタジオに中国籍の作家として初めて芥川賞を受賞した作家の楊逸さんを招き、日中両国の国民性や文化、歴史に注目しながら、この問題を考えた。
上海万博の開催、GDPで日本を抜き「世界2位の経済大国」へ、尖閣諸島沖での漁船衝突事件、そして、民主活動家・劉暁波氏のノーベル平和賞受賞。2010年は、中国をとりまくニュースや出来事が、例年以上に大きな注目を集めた。
■中国に「親しみを感じない」・・・77.8%(前年比19.3↑)
内閣府が10月に実施し今月18日に発表した世論調査では、中国に「親しみを感じない」という人が、過去最高の8割近くにのぼった。なぜ、これほどまでに日中関係が冷え込んでいるのか。改善するためにはどうすればいいのか。スタジオに中国籍の作家として初めて芥川賞を受賞した作家の楊逸さんを招き、日中両国の国民性や文化、歴史に注目しながら、この問題を考えた。

2010年12月20日放送
♯1414 「介護を楽しむ」
ゲスト:介護老人保健施設「しょうわ」 佐藤龍司理事長
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
辛く、大変だという「介護」の印象・・・。そんな暗いイメージがある「介護」を、「楽しむ」という全く反対の発想で取り組んでいる「介護老人保健施設」がある。介護老人保健施設 「しょうわ」は、「自分らしく生きるために」そして「家で死ぬ」の理念のもと、様々な方法で在宅介護支援に取り組み入所者の9割以上を在宅復帰させている。約800万人ともいわれる団塊世代の高齢化に伴い、今後世界でも例を見ない「超高齢化社会」に突入する日本。要介護者の重度化は進み、認知症患者は200万人ともいわれている。「介護保険制度」導入から10年。私たちはこれから「介護」とどのようにつきあっていけば良いのか。
辛く、大変だという「介護」の印象・・・。そんな暗いイメージがある「介護」を、「楽しむ」という全く反対の発想で取り組んでいる「介護老人保健施設」がある。介護老人保健施設 「しょうわ」は、「自分らしく生きるために」そして「家で死ぬ」の理念のもと、様々な方法で在宅介護支援に取り組み入所者の9割以上を在宅復帰させている。約800万人ともいわれる団塊世代の高齢化に伴い、今後世界でも例を見ない「超高齢化社会」に突入する日本。要介護者の重度化は進み、認知症患者は200万人ともいわれている。「介護保険制度」導入から10年。私たちはこれから「介護」とどのようにつきあっていけば良いのか。

2010年12月16日放送
#1413 「最後の一枚の絵 ~緩和医療医が語る“死ぬときに後悔すること”~」
ゲスト:東邦大学医療センター緩和医療医 大津秀一医師
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
末期ガン患者などの心身の苦痛を緩和するのを目的とした医療=緩和医療の現場を描く音楽朗読劇『最後の一枚の絵』が今月15日、初日を迎えた。主人公は2人の「緩和医療医」。自ら担当する末期ガン患者とのふれあいを通じて、「死」のなかに見出される「生」の意味を考えるというものだ。原作を提供したのは現役の緩和医療医・大津秀一氏。大津氏は1000人もの患者を看取った経験から、緩和医療が必要な患者が、より早期に治療を受ける重要性を訴えている。そんな大津氏に「緩和医療とは何か」、そして舞台の原作となった著書「死ぬときに後悔すること25」に秘められた“「死」に学び「生きる」”ことの意義について聞いた。
末期ガン患者などの心身の苦痛を緩和するのを目的とした医療=緩和医療の現場を描く音楽朗読劇『最後の一枚の絵』が今月15日、初日を迎えた。主人公は2人の「緩和医療医」。自ら担当する末期ガン患者とのふれあいを通じて、「死」のなかに見出される「生」の意味を考えるというものだ。原作を提供したのは現役の緩和医療医・大津秀一氏。大津氏は1000人もの患者を看取った経験から、緩和医療が必要な患者が、より早期に治療を受ける重要性を訴えている。そんな大津氏に「緩和医療とは何か」、そして舞台の原作となった著書「死ぬときに後悔すること25」に秘められた“「死」に学び「生きる」”ことの意義について聞いた。

2010年12月15日放送
#1412 「核専門家が語る 北朝鮮ウラン濃縮施設の実態」
解説:外信部 黒川朋子
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
アメリカの核兵器研究の権威であるヘッカー博士は先月12日、北朝鮮の招きでヨンビョンの核施設を視察した。ヘッカー博士は帰国後JNNのインタビューに応じ、「新たに建設したウラン濃縮施設を案内され、2000基にのぼる遠心分離機が稼働しているという説明を受けた」と語った。また、北朝鮮が長期的にウラン濃縮計画を準備してきたとの見方を示したうえで、別の濃縮施設の存在や、さらなる核実験の可能性があると指摘した。ヘッカー博士の証言を詳しく伝えるとともに、北朝鮮のウラン濃縮施設の実態に迫った。
アメリカの核兵器研究の権威であるヘッカー博士は先月12日、北朝鮮の招きでヨンビョンの核施設を視察した。ヘッカー博士は帰国後JNNのインタビューに応じ、「新たに建設したウラン濃縮施設を案内され、2000基にのぼる遠心分離機が稼働しているという説明を受けた」と語った。また、北朝鮮が長期的にウラン濃縮計画を準備してきたとの見方を示したうえで、別の濃縮施設の存在や、さらなる核実験の可能性があると指摘した。ヘッカー博士の証言を詳しく伝えるとともに、北朝鮮のウラン濃縮施設の実態に迫った。

2010年12月14日放送
#1411 「宇宙エレベーター その可能性と意義」
ゲスト:宇宙エレベーター協会 大野修一会長
ゲスト:科学技術ジャーナリスト 石川憲二氏
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
地上と宇宙をエレベーターでつなぐこれまでにない輸送機関「宇宙エレベーター」。かつては夢物語として受け止められていたが、近年の研究により理論的には十分実現可能なものと言われている。先ごろ開催された第3回宇宙エレベーター学会では、法学部教授による建設に際しての法的整備の問題やアニメーション監督・富野由悠季氏を交えたパネルディスカッションなどが行われ、その研究や関心は徐々にだが人々の間に広まりつつある。果たして宇宙エレベーター建設の可能性は今後高まっていくのだろうか、さらに宇宙エレベーターが人類にもたらすものはいかなるものだろうか。解説に一般社団法人宇宙エレベーター協会の大野修一会長、科学技術ジャーナリストの石川憲二氏を迎え、宇宙エレベーターについて考えた。
地上と宇宙をエレベーターでつなぐこれまでにない輸送機関「宇宙エレベーター」。かつては夢物語として受け止められていたが、近年の研究により理論的には十分実現可能なものと言われている。先ごろ開催された第3回宇宙エレベーター学会では、法学部教授による建設に際しての法的整備の問題やアニメーション監督・富野由悠季氏を交えたパネルディスカッションなどが行われ、その研究や関心は徐々にだが人々の間に広まりつつある。果たして宇宙エレベーター建設の可能性は今後高まっていくのだろうか、さらに宇宙エレベーターが人類にもたらすものはいかなるものだろうか。解説に一般社団法人宇宙エレベーター協会の大野修一会長、科学技術ジャーナリストの石川憲二氏を迎え、宇宙エレベーターについて考えた。

2010年12月13日放送
♯1410 「ユネスコ イリーナ・ボコバ事務局長 訪日密着リポート」
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
「私たちはお互いの文化というものを知ることによって、お互いの文化に対して、敬意を表するということができます。世の中には争いごとがありますが、これは多くお互いを知らないから、或いは誤解をしている、或いはステレオタイプしか知らなかったり、或いは思いこみがあったりして・・・。その伝統や文化というものをお互いによく知れば、何故こういうような行動になるのかよくわかると思います。お互いの文化を知ることは大切です」
これは先日、日本にやってきたユネスコのイリーナ・ボコバ事務局長の言葉。ユネスコ=国連教育科学文化機関は、教育、文化面での国際協力を行う国連の機関で、私たちが馴染みある「世界遺産」の保護活動も行っている。1978年にスタートした世界遺産も現在では911件登録されている。2012年は世界遺産条約の採択から40周年で、記念行事が日本で行われることが決まっている。その日本でボコバ事務局長は、何を語り、残していくのか。滞在4日間に完全密着した。
【放送後記】
常に「若い世代に向けての教育の必要性」を訴えていたボコバ事務局長。ユネスコの基本方針である「尊厳、平等及び相互尊重」を主張しながら、次世代への教育、途上国と先進国の連携を、都内の学校やシンポジウムでも繰り返し呼びかけていました。京都では、琵琶湖疏水や二条城、京友禅の工房などを訪れましたが、地元の方や京都市長が熱心に京都の魅力をアピールしている姿が印象的でした。2012年に日本で、世界遺産条約発効の記念行事が行われる予定ですが、日本とユネスコにとって実りあるものになればと思います。今回、初めての密着取材でしたが、東京、京都と移動も多く、短時間で様々な場所を訪れたため、限られた時間の中でどのように伝えるべきか、悩みましたが、言葉の壁などもある中で、常に優しくインタビューに応じてくれたイリーナ・ボコバ事務局長には、感謝の気持ちでいっぱいです。(竹内久乃)
「私たちはお互いの文化というものを知ることによって、お互いの文化に対して、敬意を表するということができます。世の中には争いごとがありますが、これは多くお互いを知らないから、或いは誤解をしている、或いはステレオタイプしか知らなかったり、或いは思いこみがあったりして・・・。その伝統や文化というものをお互いによく知れば、何故こういうような行動になるのかよくわかると思います。お互いの文化を知ることは大切です」
これは先日、日本にやってきたユネスコのイリーナ・ボコバ事務局長の言葉。ユネスコ=国連教育科学文化機関は、教育、文化面での国際協力を行う国連の機関で、私たちが馴染みある「世界遺産」の保護活動も行っている。1978年にスタートした世界遺産も現在では911件登録されている。2012年は世界遺産条約の採択から40周年で、記念行事が日本で行われることが決まっている。その日本でボコバ事務局長は、何を語り、残していくのか。滞在4日間に完全密着した。
【放送後記】
常に「若い世代に向けての教育の必要性」を訴えていたボコバ事務局長。ユネスコの基本方針である「尊厳、平等及び相互尊重」を主張しながら、次世代への教育、途上国と先進国の連携を、都内の学校やシンポジウムでも繰り返し呼びかけていました。京都では、琵琶湖疏水や二条城、京友禅の工房などを訪れましたが、地元の方や京都市長が熱心に京都の魅力をアピールしている姿が印象的でした。2012年に日本で、世界遺産条約発効の記念行事が行われる予定ですが、日本とユネスコにとって実りあるものになればと思います。今回、初めての密着取材でしたが、東京、京都と移動も多く、短時間で様々な場所を訪れたため、限られた時間の中でどのように伝えるべきか、悩みましたが、言葉の壁などもある中で、常に優しくインタビューに応じてくれたイリーナ・ボコバ事務局長には、感謝の気持ちでいっぱいです。(竹内久乃)

2010年12月9日放送
#1409 「予防ワクチン発売から1年 ~子宮頸がんの今~」
ゲスト:日本家族計画協会クリニック 北村邦夫所長
ゲスト:女子大生リボンムーブメント 臼井あかね代表
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
日本で子宮頸がん予防ワクチンの発売が開始されてからまもなく1年。子宮頸がんは、ワクチン接種で予防できる可能性のある“がん”という認知度は高まってきているものの、まだまだ接種や検診の普及は遅れている。ワクチン接種の公費助成が広まりつつあり、明るい兆しも見える子宮頸がん予防。征圧に向けより強く歩みを進めるために必要なこととは。性教育の専門家と啓発活動を行う女子大生、それぞれの立場から課題と提言を聞いた。
日本で子宮頸がん予防ワクチンの発売が開始されてからまもなく1年。子宮頸がんは、ワクチン接種で予防できる可能性のある“がん”という認知度は高まってきているものの、まだまだ接種や検診の普及は遅れている。ワクチン接種の公費助成が広まりつつあり、明るい兆しも見える子宮頸がん予防。征圧に向けより強く歩みを進めるために必要なこととは。性教育の専門家と啓発活動を行う女子大生、それぞれの立場から課題と提言を聞いた。

2010年12月8日放送
#1408 「COP16閣僚級会合始まる ~京都議定書の行方~」
ゲスト:毎日新聞科学環境部 田中泰義さん
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
メキシコで開かれている国連の気候変動に関する会議=COP16は、7日から閣僚級の会合が始まった。2012年で期限が切れる京都議定書の枠組みの延長をめぐり途上国と先進国の対立が深まる中、延長反対の急先鋒といわれる日本にとって厳しい情勢が続いている。今月10日までの会期で各国の妥協点を見出せるか注目される。
メキシコで開かれている国連の気候変動に関する会議=COP16は、7日から閣僚級の会合が始まった。2012年で期限が切れる京都議定書の枠組みの延長をめぐり途上国と先進国の対立が深まる中、延長反対の急先鋒といわれる日本にとって厳しい情勢が続いている。今月10日までの会期で各国の妥協点を見出せるか注目される。

2010年12月7日放送
#1407 「ウィキリークス・ショック ~米外交公電流出の波紋~」
ゲスト:元外務省国際情報局長 孫崎享さん
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
米軍の機密情報などを暴露してきた内部告発サイト「ウィキリークス」が、アメリカの在外公館と国務省の間で交わされた公電など約25万点を入手し、その一部を公開。通常では表に出ない外交上のやり取りや駆け引きなどが明らかとなった。その是非については様々なところで議論がなされているが、重要なのは、いまや情報にフタをし「機密」という札を貼り付けても、いつまでもそれを隠し通せる時代ではなくなったということだ。こうした中、私たちは公開された情報をどのように受け止めるべきなのだろうか。元外交官として直に外交情報に触れてきた識者に話を聞いた。
【放送後記】
内部告発サイト「ウィキリークス」により公開された外交公電。日本からの文書はまだ公開されていませんが、普天間基地移設をめぐる内容など、アメリカとのやりとりが公開されれば、支持率が低下している菅内閣に何らかの影響を及ぼすことは明らかです。今回、流出した公電の中身についても、公開されない情報と公開される情報、本音と建前があり、これが全て公開されることで、今後、外交のやりとりや、情報公開の在り方に議論を呼びそうです。外務省で働いていた孫崎さんの、「自分の外交上で本音と建前のかけひき、というものをしていた。自ら責任をもって取り組んでいた。大変だったが辞めたいと思ったことはなく、やりがいを感じていた。」との発言が印象的でした。情報公開の在り方、情報の取り扱い方を含め、今後、どうなっていくのか、そして様々な情報が公開された場合、私たち一人一人がどのように情報の価値を見極めるのかが焦点となりそうです。(竹内久乃)
米軍の機密情報などを暴露してきた内部告発サイト「ウィキリークス」が、アメリカの在外公館と国務省の間で交わされた公電など約25万点を入手し、その一部を公開。通常では表に出ない外交上のやり取りや駆け引きなどが明らかとなった。その是非については様々なところで議論がなされているが、重要なのは、いまや情報にフタをし「機密」という札を貼り付けても、いつまでもそれを隠し通せる時代ではなくなったということだ。こうした中、私たちは公開された情報をどのように受け止めるべきなのだろうか。元外交官として直に外交情報に触れてきた識者に話を聞いた。
【放送後記】
内部告発サイト「ウィキリークス」により公開された外交公電。日本からの文書はまだ公開されていませんが、普天間基地移設をめぐる内容など、アメリカとのやりとりが公開されれば、支持率が低下している菅内閣に何らかの影響を及ぼすことは明らかです。今回、流出した公電の中身についても、公開されない情報と公開される情報、本音と建前があり、これが全て公開されることで、今後、外交のやりとりや、情報公開の在り方に議論を呼びそうです。外務省で働いていた孫崎さんの、「自分の外交上で本音と建前のかけひき、というものをしていた。自ら責任をもって取り組んでいた。大変だったが辞めたいと思ったことはなく、やりがいを感じていた。」との発言が印象的でした。情報公開の在り方、情報の取り扱い方を含め、今後、どうなっていくのか、そして様々な情報が公開された場合、私たち一人一人がどのように情報の価値を見極めるのかが焦点となりそうです。(竹内久乃)

2010年12月6日放送
#1406 「エイズのない世代の実現に向けて」
ゲスト:日本ユニセフ協会 浦上綾子さん
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
今年11月、国連合同エイズ計画が発表した2009年末時点の世界のHIV感染者は、約3330万人。HIV感染者は、アフリカ南部やアジア諸国を中心に増加している。一方、1年間の新規感染者数は300万人を越えていた1990年代後半をピークに減少し、世界的なHIV感染拡大のスピードは緩みつつある。しかし、それでも世界で1日に約7000人がHIVに感染している。年々HIV感染者が増える要因や「子どもとエイズ」の問題、「エイズのない世代の実現」について、日本ユニセフ協会の担当者に話を聞いた。
【放送後記】
12月1日は「世界エイズデー」でしたが、皆さんはエイズについてどこまで知っていますか?2009年末時点でHIV感染者は、推計3330万人にのぼると言われていますが、サハラ以南のアフリカ諸国での感染率が最も高く、世界の3分の2を占めています。ただ日本でもHIVの感染者は増加しています。エイズは性交渉だけでなく、薬物注射での感染や母子感染も多くみられます。予防するために抗レトロウィルス薬がありますが、定期的に投薬する必要があり、保健センターや診療所から遠く離れた場所に住む妊産婦の多くは利用するのが難しい状況です。こうした中、ユニセフでは、今年の7月から妊娠期間から妊娠後までの薬を含む「HIV母子感染防止パック」などを無料で配布していて、妊産婦たちへの普及が高まってきています。私たちはHIVの感染を防ぐための具体的な方法を知り、伝えること、また貧しさから治療が受けられない人に手を差し伸べることが必要なのではないでしょうか。(竹内久乃)
今年11月、国連合同エイズ計画が発表した2009年末時点の世界のHIV感染者は、約3330万人。HIV感染者は、アフリカ南部やアジア諸国を中心に増加している。一方、1年間の新規感染者数は300万人を越えていた1990年代後半をピークに減少し、世界的なHIV感染拡大のスピードは緩みつつある。しかし、それでも世界で1日に約7000人がHIVに感染している。年々HIV感染者が増える要因や「子どもとエイズ」の問題、「エイズのない世代の実現」について、日本ユニセフ協会の担当者に話を聞いた。
【放送後記】
12月1日は「世界エイズデー」でしたが、皆さんはエイズについてどこまで知っていますか?2009年末時点でHIV感染者は、推計3330万人にのぼると言われていますが、サハラ以南のアフリカ諸国での感染率が最も高く、世界の3分の2を占めています。ただ日本でもHIVの感染者は増加しています。エイズは性交渉だけでなく、薬物注射での感染や母子感染も多くみられます。予防するために抗レトロウィルス薬がありますが、定期的に投薬する必要があり、保健センターや診療所から遠く離れた場所に住む妊産婦の多くは利用するのが難しい状況です。こうした中、ユニセフでは、今年の7月から妊娠期間から妊娠後までの薬を含む「HIV母子感染防止パック」などを無料で配布していて、妊産婦たちへの普及が高まってきています。私たちはHIVの感染を防ぐための具体的な方法を知り、伝えること、また貧しさから治療が受けられない人に手を差し伸べることが必要なのではないでしょうか。(竹内久乃)

2010年12月2日放送
#1405 「拡大するハイチのコレラ」
ゲスト:国境なき医師団 エリック・ウアネス日本事務局長
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
今年1月に大地震が襲ったカリブ海の島国ハイチで、コレラの感染拡大が猛威を振るっている。ハイチ政府の推計では2万人以上がコレラの発症に苦しみ、死者は1100人を超えた。WHO=世界保健機関は今後半年間で、感染者が65万人に達する恐れがあると警告する。拡大するコレラの現状と課題、そして医療援助のあり方について、「国境なき医師団」エリック・ウアネス日本事務局長に聞いた。
【放送後記】
コレラの感染拡大が深刻化しているハイチで、医療援助、人道援助などを行っているのが「国境なき医師団」です。国境なき医師団は、1971年から医療を中心とする援助活動を行っており、紛争地や難民キャンプ、感染症の流行地などで助けを必要としている人々のために無償で人道援助を提供しています。ハイチでは、コレラ被害に対する支援に力を入れ、廃棄物処分所などの設置や正しい公衆衛生の知識などを地元の人々に伝えています。日本では、蛇口をひねれば綺麗な水が飲め、病院にいけば治療が受けられる環境にありますが、世界には、まだ紛争や感染症などで苦しんでいる人々が数多くいます。日本の現状に捉われがちの中で、私たちはもっと世界に目を向け、考える必要があるのではないでしょうか。(竹内久乃)
今年1月に大地震が襲ったカリブ海の島国ハイチで、コレラの感染拡大が猛威を振るっている。ハイチ政府の推計では2万人以上がコレラの発症に苦しみ、死者は1100人を超えた。WHO=世界保健機関は今後半年間で、感染者が65万人に達する恐れがあると警告する。拡大するコレラの現状と課題、そして医療援助のあり方について、「国境なき医師団」エリック・ウアネス日本事務局長に聞いた。
【放送後記】
コレラの感染拡大が深刻化しているハイチで、医療援助、人道援助などを行っているのが「国境なき医師団」です。国境なき医師団は、1971年から医療を中心とする援助活動を行っており、紛争地や難民キャンプ、感染症の流行地などで助けを必要としている人々のために無償で人道援助を提供しています。ハイチでは、コレラ被害に対する支援に力を入れ、廃棄物処分所などの設置や正しい公衆衛生の知識などを地元の人々に伝えています。日本では、蛇口をひねれば綺麗な水が飲め、病院にいけば治療が受けられる環境にありますが、世界には、まだ紛争や感染症などで苦しんでいる人々が数多くいます。日本の現状に捉われがちの中で、私たちはもっと世界に目を向け、考える必要があるのではないでしょうか。(竹内久乃)

2010年12月1日放送
#1404 「沖縄県知事に仲井真氏再選 ~普天間の行方は~」
ゲスト:拓殖大学 海外事情研究所 川上高司教授
解説:RBC琉球放送報道部 嘉陽順
担当キャスター:竹内久乃
【テーマ】
米軍普天間基地移設への対応をめぐり注目された沖縄県知事選挙は、「県外移設」を訴えた現職の仲井真弘多氏が再選を果たした。民主党政権は、普天間基地の「県内移設」を掲げるが、今後、辺野古への移設は難航が予想される。こうした中、北朝鮮による韓国砲撃や尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、東アジア情勢が緊迫している。日米同盟の重要性が高まる中、沖縄の基地問題の解決にどう取り組めばいいのか考えた。
【放送後記】
今回の沖縄県知事選挙で、約4万票の差をつけて再選を果たした仲井真氏。仲井真氏はこれまで、条件付きで普天間基地の県内移設を容認していましたが、今回の選挙では「県外移設」を主張しました。しかし、「県内移設反対」とは最後まで明言しなかったこともあり、政府は仲井真氏との協議で、辺野古を移設先とする日米合意の実現に期待したいところですが、沖縄県民の怒りと失望が広がっているこうした状況下では難しそうです。菅首相は来春アメリカを訪問する予定で、それまでになんとか普天間基地移設の解決の道筋をつけたいところだと思われます。抑止力と沖縄県民の負担軽減、そして危険性の除去。政府は今後どう対応していくのでしょうか。菅政権の力量が問われています。(竹内久乃)
米軍普天間基地移設への対応をめぐり注目された沖縄県知事選挙は、「県外移設」を訴えた現職の仲井真弘多氏が再選を果たした。民主党政権は、普天間基地の「県内移設」を掲げるが、今後、辺野古への移設は難航が予想される。こうした中、北朝鮮による韓国砲撃や尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、東アジア情勢が緊迫している。日米同盟の重要性が高まる中、沖縄の基地問題の解決にどう取り組めばいいのか考えた。
【放送後記】
今回の沖縄県知事選挙で、約4万票の差をつけて再選を果たした仲井真氏。仲井真氏はこれまで、条件付きで普天間基地の県内移設を容認していましたが、今回の選挙では「県外移設」を主張しました。しかし、「県内移設反対」とは最後まで明言しなかったこともあり、政府は仲井真氏との協議で、辺野古を移設先とする日米合意の実現に期待したいところですが、沖縄県民の怒りと失望が広がっているこうした状況下では難しそうです。菅首相は来春アメリカを訪問する予定で、それまでになんとか普天間基地移設の解決の道筋をつけたいところだと思われます。抑止力と沖縄県民の負担軽減、そして危険性の除去。政府は今後どう対応していくのでしょうか。菅政権の力量が問われています。(竹内久乃)
