番組ラインナップ

JNNドキュメント
地上波では、地域ごとにしか見ることのできない
地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る
日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーを
お送りします。
  • ○2014年10月○
  • 10月 7日(火)「ねぶたを作って半世紀~名人千葉作龍の独り言~ 」制作:ATV 青森テレビ
  • 10月14日(火)「LOMEO ロメオ~エンタメ集団の挑戦~」制作:TUF テレビユー福島
  • 10月21日(火)「山梨の職人 左官」制作:UTY テレビ山梨
  • 10月28日(火)「家族とは…心の鬼と向き合って」制作:RKB毎日放送

これまで放送したドキュメンタリー

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10月28日(火)午後11時から放送
「家族とは…心の鬼と向き合って」
制作:RKB毎日放送 2014年5月27日(月)

○内容○

 山口県下関市在住の鬼画作家・しの武(しのぶ・41歳)。
 生まれてすぐ母親に捨てられ、父親はヤクザで当時刑務所に服役していたため、父方の祖父母に育てられる。しかし、彼女が4歳のとき、その祖父母も次々と他界。2歳上の姉とともに児童養護施設に預けられた。その後、刑務所を出所した父親に引き取られるが、待っていたのは継母による壮絶ないじめだった。居場所を見つけられず14歳で家出。そのころ出会った4歳年上の男性の子を身ごもり結婚した。家庭の温もりを知らずに育った少女は16歳で母になった。
 自分の家庭を持ち、やっと幸せになれると思った。しかし、長男が生まれてすぐに夫は家を空けるようになり、さらに慣れない育児と孤独が彼女を次第に追い詰めていった。生活は荒れ、生きる気力すら失っていたとき、夫の勤め先の社長夫人が心配して様子を見に来てくれた。その日以来、毎日彼女を訪ね、何気ない日常会話を続けてくれた。少しずつ、少しずつ心の糸がほぐれ、しの武さんは自分を取り戻せた。30歳のとき2人の子どもを抱え離婚。このころから好きな絵を描くようになった。それまで心の奥に封印してきた悲しい鬼、悔しい鬼、嬉しい鬼、そして優しい鬼たちが1枚1枚作品となっていった。
 41歳となったいま、彼女は再婚し、優しいご主人と二人の子ども、そして何と7歳の孫のおばあちゃんである。彼女はそうした数奇で壮絶な体験に基づく心の葛藤を鬼の絵にたくし、同じような境遇の子どもの支えになりたいと、作家活動の傍ら講演など幅広い活動を続けている。
しの武さんは「人は皆心の中に鬼が潜んでいる」という。心の鬼と向き合って生きるしの武さんの姿を通して、「家族とは…」を考える。
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10月14日(火)午後11時から放送
「LOMEO ロメオ~エンタメ集団の挑戦~」
制作:TUF テレビユー福島 2014年6月15日(日)

○内容○

「ロメオ」という集団は、「ローカル・メンズ・オーガニゼーション」の略で、「地方の男たちの集まり」という意味。福島在住の男たちが創りあげたのは、ダンスや歌などあらゆるパフォーマンスを織り交ぜた新しいエンターテインメント。2014年5月、福島市で行われた公演には1200人の観客が詰めかけた。
「ロメオ」の結成は去年の夏、立ち上げたのは飯館村出身の32歳の男性だ。原発事故で村を追われた経験を伝えるため、各地で講演やワークショップを行ううちに仲間が集まってきたという。チェルノブイリや広島などを訪ねている彼は、震災の記憶をどのように残していくかを考えつづけている。4月には神戸や水俣病資料館を訪れた。
 劇を演じるのは男性のみ。約20人のメンバーはサラリーマンが多いため、練習は夜。福島市の給食センターに勤める27歳の男性は「こんなふるさとだからこそ、未来に思いっきり明るいものを残したい」と意気込む。
 公演の項目は「八犬伝」。お家を守るために集まる男たちの物語だ。見どころは男性ならではのパワフルでスピード感あふれる殺陣シーン。今回は宝塚のような全編生バンドの演奏によるBGMを試みた。
 こんな彼らの夢は、震災記念館を併設した常設シアターを県内につくること。「エンタメと復興」をテーマに「見て楽しみ、学びもできる」拠点を目指す。
番組は舞台の様子とともに、男たちの目指す復興の形を紹介する。
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