JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス

JNNドキュメンタリー ザ・フォーカス 毎週(木) 午後11:00〜11:30

JNN系列の記者が、ニュースで伝えきれない「こだわり」を込めたドキュメンタリー番組。そこからは日本の、世界の、人間の、さまざまな知られざる側面が見えてきます。ニュースのその後はもちろん、歴史も文化も、記者たちの視点でとらえたドキュメンタリーをお届けします。

2021年4月1日放送

コロナ禍の立山

地上波2021年2月27日OA
制作:チューリップテレビ
ディレクター:川縁大雅

【内容】
富山・長野両県にまたがる北アルプスを貫く立山黒部アルペンルート(総延長37.2キロ)。毎年90万人近くの登山者や観光客が訪れ、このうち外国人客が24万人を占める。

2020年も例年通り4月中旬に全線開通したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、たった3日間で営業休止に追い込まれた。

静寂に包まれた北アルプスの雲上の世界。立山から人の姿が消えた。ありのままの大自然がむき出しとなり、山小屋で働く人たちはこれまで見たことのない立山が広がっていたと語った。普段なら聞き逃していた山々を流れる風の音や雪解け水のせせらぎ。そして…。霊山・立山の「神の使い」とされる国の特別天然記念物「ライチョウ」の鳴き声が雪原に響き渡っていた。

そして2か月後、政府が東京との往来自粛を解除した6月19日以降、立山にも登山者が少しずつ戻ってきた。立山観光は夏から秋にかけピークを迎え、山小屋には大勢の登山者や観光客が訪れる。山小屋は登山者に宿泊や休憩の場を提供するだけでなく、登山道の整備や登山者への情報提供、遭難者の救助など幅広い役割を担っている。

そのため、多くの山小屋は感染防止のため、マスクや消毒液の配備のほか、定員削減などの対策を講じ、営業を再開した。一方、水源がなく、手洗いなどの対策がとれない山小屋は今シーズンの休業を余儀なくなされた。

登山者・観光客の増加に伴い、増大する感染リスク。3密の環境がそろう立山の山小屋は感染者を出さずに無事シーズンを終えることができたのか…。新型コロナに翻弄された立山の山小屋を追った。

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2021年4月8日放送

サーモンピープル ~アイヌ"先住権"を求めて~

地上波2021年2月21日OA
制作:TBSテレビ
ディレクター:寺田和弘

【内容】
2020年8月、日本ではじめてアイヌの「先住権」の確認を求める裁判が提訴された。提訴したのは、北海道浦幌町のアイヌ集団「ラポロアイヌネイション」のメンバー。彼らは河川での経済的なサケ捕獲は先住民族の集団が持つ権利であり、これを禁じた法律や規則が適用されないことの確認を国と北海道に求めたのだ。

「アイヌの権利を集団として取り戻したい」そのきっかけは、明治から昭和にかけて、科学者たちによって持ち出された遺骨の返還を求めたことだった。裁判で遺骨の返還を成しえていく中で、「アイヌ」に目覚めていったのだ。

さらに遺骨とともに返還された副葬品の中に、漁で使う漁具「アバリ(綱針)」が見つかった。それは祖先のアイヌが川でサケを捕っていた証拠でもあった。そして彼らは先住権の事例を学ぶため、アメリカに飛んだ。そこで見たのは先住権を得て自活する人たちの姿だった。

彼らは去年9月、初漁のサケの祭りであるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェップノミ」を初めて行った。伝統儀式が初めてなのは、明治政府の同化政策によってアイヌの風習が断ち切られていたためだ。

なぜ彼らはサケの捕獲を求めるのか、その先にどんな未来を描いているのか。日本で生きるアイヌとして、立ち上がった人たちの今を見つめる。

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