JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2021年02月放送

2021年02月23日放送

広がれ 棚田の小さな輪

制作:OBS大分放送

大分県宇佐市院内町にある「両合(りょうあい)棚田」。小さな谷に広がる棚田の風景は日本棚田百選に選定されている。この両合棚田がある集落は、わずか10世帯、22人の住民ほとんどが高齢者だ。
2013年、国東半島宇佐地域が世界農業遺産に認定されたのを機に、2016年、自治体の働きかけで棚田の再生プロジェクトがスタートした。
2019年夏、両合棚田にひとりの若者が半年間限定で移り住んできた。立命館アジア太平洋大学4年の折田智基さんだ。大学の観光学の授業で両合棚田を訪れた際、その風景や住民の優しさにひかれ、この集落で何かできないかと期間限定の移住を決めた。折田さんはこの両合棚田の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと、集会で棚田活用策を提案するものの、住民の反応はいまひとつ。半年間で自分に何ができるのかを模索する日々が続いた。
しかし、住民の中には両合棚田の美しい風景を守っていきたいと願う人もいる。両合棚田で生まれ育った石井一男さんだ。棚田の再生事業が始まる前から、石垣の修理にコンクリートは使用せず、持ち主が集落に住んでいない棚田の草刈りをするなど、昔の景観を守り続けてきた。大勢の観光客が来ることは望まないが、この風景が荒れ果てることは避けたいと考えている。なぜなら目の前に広がる風景は一男さんにとって、ふるさとそのものだから。
限界集落の棚田で暮らす住民の営みと、そこに関わる若者の姿を追いながら、ふるさと再生とは何のためにあるのかを考える。

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2021年02月16日放送

遠いふるさと広島へ〜南米・パラグアイからのメッセージ〜

制作:RCC中国放送

南米・パラグアイは、日本から最も遠い国の1つです。ここに、「ひろしま」という名前のレストランがあると聞き、広島に住む記者はデジカメを持って現地を訪ねました。
レストランに居たのは、戦後、広島県からパラグアイに移住した97歳の女性でした。近くには、「ラパス」という小さな村があります。日本人が人口の半分近くを占めています。約65年前、移住してきた住民たちは、この場所に広がっていた原始林を開拓しました。広島県の出身者も多くいます。今でもふるさとを思い、広島弁で会話し、カープを応援していました。「ふるさと・広島の人に自分たちのことを知っていてほしい」と話します。
村は今、開拓した移住1世から、日本を知らない2世、3世中心の町へと過渡期を迎えているといいます。自分たちのルーツを大切にしつつ、これからはパラグアイ人として生きていくと—。なぜ、人々はふるさとを離れ、異国に旅立ったのか。そして、いま、なぜ、ふるさとを想うのか、伝えます。

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2021年02月09日放送

土方歳三、箱館に死す! サムライの理想を追い求めた男

制作:HBC北海道放送

今から150年前、榎本武揚ら旧幕府脱走軍は小雪のちらつく道南森町の鷲ノ木に上陸した。その中には、新撰組で鬼の副長と呼ばれ、畏敬されていた土方歳三の姿もあった。土方は大鳥圭介とともに旧幕府脱走軍の陸軍の中心的存在となり、道南各地を転戦した。中でも現在の北斗市にある、要衝、二股口の戦いでは勇猛でありながら、かつ、ち密な戦術で圧倒的多数の新政府軍を撃破した。
しかし、その土方歳三も函館市内の激戦で、腹部を撃たれ、壮絶な死を遂げる。それは、箱館戦争終結の6日前のことだった。直木賞作家の佐々木譲が、はこだて観光大使のタレント段文凝とともに、土方歳三が転戦した道南各所を訪ね、土方がぶれずに保ち続けた思い、そして最後まで求め続けた理想とは何かを探る。

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2021年02月02日放送

2020 マーチング・イン・オカヤマ

制作:RSK山陽放送

今年で32回目を数える岡山の秋を彩るイベント「2020マーチング・イン・オカヤマ」。
国内外から選りすぐりの34チーム、総勢1600名が参加。マーチングとバトンの磨き抜かれた華麗な技を披露しました。
そして、今回は新型コロナウイルス感染対策のため、大会史上初めてのライブ配信での開催となり、会場での演奏・演技は岡山県内の団体のみ、無観客で行われました。
県外・海外の団体はリモート映像で参加、その模様はインターネットによるライブ配信で全国・世界に発信されました。
「マーチングで岡山から世界に向けて元気を届けたい」そんな思いでインターネットの向こうにいる世界の人々へ届くよう熱い演奏演技が繰り広げられました。コロナ禍での参加者の努力や苦労など、本番を迎えるまで道のり、舞台裏も紹介します。

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