JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2020年09月放送

2020年09月29日放送

SING OR DIE

制作:CBCテレビ

愛知出身、1年間に実に300回のライブを日本全国で行う
ロックバンド「絶叫する60度」に密着。
人生を賭けてライブステージに立ち続ける2人の女性ボーカルの
素顔に迫る!

「絶叫する60度」、愛知県出身のロックバンド。
日本中を飛び回って、年間300回ものライブをこなす。
ボーカルは2人の女性。
魁(かい)は発達障害の、元引きこもり。
もんてろは、フィリピン人の元いじめられっ子。
仲が悪く、ほとんど口さえも聞かない2人のリードボーカル。
そんなバンドの日常に密着する。

2020年09月22日放送

語り継ぐ戦争証言2019

制作:RSK山陽放送

1945年、日本の主要都市は米軍による空襲で壊滅的なダメージを受けていた。私たちは開局以来、空襲での経験を収録してきた。この番組では、こうした日本の被害者からの証言に加え、もう一方の当事者であるアメリカ側、とくにB-29に搭乗した元・米兵たちの証言を交え、第2次大戦とは何だったのかを見つめ直す。
B-29が行った都市空襲は一般市民を殺戮する非人道的な行為。しかし、彼らの多くは、90代半ばを迎えた今も「戦争を早期に終わらせるためにはやむをえなかった」と主張する。と同時に「人殺しなどしたくなかった」と語り、複雑な胸中を覗かせた。
また岡山空襲ではB-29が1機墜落している。番組では研究者とともに、墜落した山の周辺を取材。さらにアメリカでは、墜落する機体を見たという別機の搭乗員の目撃談を発掘。戦後、アメリカの国立墓地に作られた米兵たちの墓標もつきとめた。
戦争は国同士が行うものだが、最前線で相対するのは一人の人間同士。平時であれば握手を交わせたであろう日本人とアメリカ人が殺し合わなければならなかった不条理に、証言から思いを馳せる。

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2020年09月15日放送

いのちの居場所〜重症心身障害児(者)と家族の、いま〜

制作:IBC 岩手放送

「重症心身障害児(者)」は、重度の身体の障害と重度の知的障害を併せ持っている。
その多くが寝たきりで、すべてに介助を必要とする人たちだ。
「児」「者」と併記されているのは、この名称が決められた50年前に
これほど障害の重い状態ではほとんどの人が成人を迎えられないだろうと当時の厚生省が考えたため、と言われている。

「いのち。伝えたい」特別番組では、2013年と2014年の2回、県内の「重症心身障害児(者)」について取材し、放送している。
一言に「重症心身障害児(者)」と言っても、障がいの程度や家庭環境によって、求められる対応はそれぞれ。そしてそれぞれの家族をもっとも悩ませているのが、彼らの「居場所」だ。

これまで、自宅介護。つまり家族(主に母親)のつきっきりの介護が当然とされてきたが、医療の発達により重症心身障害児(者)の寿命が延びていることや、家族の生き方も尊重したいという思いの実現のため、家族への支えが求められている。

どんな施設やサービスが必要なのか?
取材を進めていくうちに「短期入所」「レスパイト」という言葉が多く聞かれることに気付いた。さらに東京では近年「在宅レスパイト」というサービスも開始され、県内の家族からも要望の声が上がっている。

「レスパイト」とは「一時休止」「休息」という意味。障害の有無にかかわらず、在宅でケアしている家族を癒やすため、一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう家族支援サービス。施設への短期入所や、病院での短期入院が主で、県内でも実施されている。自宅への介護人派遣もあり、それが「在宅レスパイト」だ。

番組では、レスパイト入院を利用する花巻市の上野花さんと、盛岡市で往診クリニックなどを利用して生活する澤口芽依さんの2家族を取材した。

医療ケアを必要とする二人の超重症心身障害児(者)。
家族との毎日、そして今求めていることとは…。

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2020年09月08日放送

やまがた桜物語

制作:TUY テレビユー山形

4月上旬〜5月上旬、山形は桜一色に彩られる。
桜の美しさに導かれ人々はその風情と情緒を楽しむため特別な思いを馳せ、集っている。

地元の人々がご神木として大切にする一本桜。

集落のお寺に古くから立つシダレザクラ。

山形の町を記録し続けた「街の写真家」が見つめる桜の名所。

そして去年、花を咲かせなかった老木桜・・・
平成の終わり、新しい時代を迎える春に小さくとも美しい花を咲かせることはできるのか。

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2020年09月01日放送

クマと民主主義〜猟銃を奪ったのは誰か〜

制作:HBC 北海道放送

クマの住宅地への出没を防げるか、出没したときに適切に対応できるか…。その成否は、民主主義にかかっている。
後志の島牧村は、海と山に挟まれた、人口約1400人の小さな村。去年の夏、連日クマが住宅地に現れ、庭や小屋を荒らした。地元の猟友会は連日徹夜でパトロールにあたり、2か月後にクマを駆除。騒動は終わったかに見えた。しかし今年は、クマの出没が相次ぐ中、猟友会が出動できない状況にある。
その背景を探るうち、住民が持っていた村の民主主義への疑問が明かされ始めた。「小さな村だから、説明しなくてもみんなわかっている」のか、「小さな村だから、自由に話し合いができない」のか。クマ騒動から浮かび上がった地方自治の課題から、民主主義を考える。

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