JNNドキュメント

JNNドキュメント 毎週(火) 午後11:00〜12:00

地上波では、地域ごとにしか見ることのできない地方局制作のドキュメンタリー番組を毎週お届けします。
TBSの日本全国28局の系列局、JNN(Japan News Network)が誇る日本各地の取材班が、時間をかけて紡いだ秀逸のドキュメンタリーをお送りします。

2019年09月放送

2019年09月24日放送

コイビト〜山里に育む美しき生命〜

制作:新潟放送

新潟県発祥の文化・ニシキゴイ。今、国魚に向けた動きや、
2億円を超える高額な値がついたことで一気に注目されています。
その美しく優美な姿は、一体どのようにして生まれるのか。
番組では長岡市山古志のコイ生産者の一年に密着。そこで見えてきたのは
生産者達のコイ作りに掛ける情熱努力と、ニシキゴイの希少性です。
血筋や系統を大事にし、観賞魚としての価値を高める日々の作業。
メディアでは報じられることのないコツコツと重ねた苦労の結果が
ニシキゴイの存在を可能にするのです。
また、山古志の自然にゆだねたコイ作りは、恵みを受ける一方、リスクも
免れません。2004年の中越地震で生産者達が守ったものとは…
    表面的な華やかさだけではない、先人達が育ててきた文化を受け継ぎ
次の時代につなげていくコイと共に生きる人々を描きます。      

2019年09月17日放送

がっこうに行きたい〜岡山自主夜間中学校〜

制作:山陽放送

戦後の混乱や貧困・差別などで義務教育を受けられなかった高齢者。
いじめなどにより不登校のまま形式的に学校を卒業した若者。
様々な事情で学びの機会を奪われ、文字の読み書きもままならないまま
社会を隠れるように生きる人がいる。
そんな人たちが通うのが2017年にできた岡山自主夜間中学校だ。
岡山市で毎月2回開かれていて、
100人を超える生徒がボランティアの講師から読み書きや計算を学んでいる。
立ち上げたのは現役の中学教諭 「学ぶことは生きることだ」と繰り返す。
学びの中で生徒らは知識を得るだけではなく、
人とのつながりを育み、自らの生きる可能性を切り拓いている。
主体的に学び、それを心から喜ぶ生徒らの姿こそ教育の原点といえるのかもしれない。
岡山初の自主夜間中学の取り組みから、学び直しの場の必要性が浮き彫りになった。

2019年09月10日放送

光と差別〜ハンセン病を語り継ぐ〜

制作:琉球放送

「らい予防法は、病気を抹殺する法律ではなく、ハンセン病患者を抹殺する法律だった」

時に机を叩き声を荒げながら、ハンセン病への差別の歴史を伝える元患者の平良仁雄さん(80)。

差別の歴史におびえ病歴を隠していた平良さんに、それを公表するきっかけを作ったのは、舞台「光りの扉を開けて」。
ハンセン病やHIVへの差別や偏見を描くこの舞台は、沖縄の若者たちが中心になって演じ、2004年から県内外でロングランされている。

この舞台を主宰するのは元高校教師の比嘉正央さん(58)。
明るい性格で若者たちを盛り上げながら、平良さんら元患者たちから聞き取りを行い、舞台の上演を続けてきたが、去年、90歳の母親からある告白を受ける。
母親の心にあった闇を、涙ながらに、若者たちに伝えた比嘉さん。

若者たちは、平良さんと比嘉さんの思いを胸に舞台の上演をむかえる。

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2019年09月03日放送

タミばあちゃんの終活〜いのちと向き合った1年〜

制作:宮崎放送

いつかやってくる身内の死。我が家のタミばあちゃんは去年、母と終活を始めた。
宮田民子(89)通称・タミばあちゃんは、南の島々が日本に統治されていた時代に南洋群島パラオ島コロール村で生まれた女性。
軽度の認知症を患う中、私の母・幸枝(60)とともに自分の人生をまとめるため自叙伝を書いている。さっき起きたことは覚えていなくても、いつも覚えているのが、母と私のこと、そして幼少時代を過ごしたパラオでの思い出だ。
私たち家族は「パラオに行こう」が口癖となっているタミばあちゃんのため、去年9月、タミばあちゃんのパラオ終活旅行を決行。タミばあちゃんと一緒に記憶の糸を手繰り寄せ、出生地を探すことが目的だったが、母・幸枝には別の目的もあった。タミばあちゃんに隠してきた秘密「ある人物の死」をパラオで告白しようと決意していた。
終活を通し心を通わせる祖母と母、2人の姿を親子三世代、孫の私が取材。

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