［内容］
チカラだけじゃない。体全体を使っていかに重いバーベルを挙げるか…。単純明快にして奥が深い競技・ウエイトリフティング。
その歴史は古く、1896年アテネ五輪で競技が行われた記録が残っています。日本からは1952年のヘルシンキ大会に、愛媛県の白石勇選手が初参加。また女子は、1987年から世界選手権が開催され、2000年シドニー大会で五輪の正式種目となりました。
2012年ロンドン五輪では、女子48kg級で三宅宏美選手が日本人初の銀メダルを獲得し日本中を沸かせました。ちょうど同じ年、石川県は能登半島の先端･珠洲市で重量挙げクラブ“SUZU DREAM CLUB”が発足しました。
珠洲から世界へ！青春をウエイトリフティングにささげる子どもたちの挑戦の記録です。

初回放送：2017年5月21日（日）

［内容］
盛岡市本町通に三陸気仙の活気があふれる店がある。
その店の名前は「陸前高田 俺っ家」。2011年3月11日、東日本大震災の大津波で陸前高田市にあった店舗が流失し、その年の6月に盛岡で再オープンを果たした居酒屋だ。陸前高田・大船渡産を中心に、三陸産の海の幸を楽しめる店として人気だが、足を運ぶ客にはもう一つの目当てがある。
店主の熊谷浩昭さん(58)、トレードマークは口髭だ。常連客には髭のマスター「ひげマス」の愛称で親しまれている。軽快なジョークと親しみやすい語り口。時には客の悩み事を親身になって受け止める。彼との交流を求め、店はいつもカウンターから席が埋まっていく。
盛岡で「俺っ家」を復活させて6年となろうとしていた2017年3月、ひげマスは一つの決断を下す。「4月で盛岡の店を閉め、故郷・陸前高田に帰る」。陸前高田市では、14mのかさ上げされた土地に、ショッピングセンターと図書館の複合施設を中心とした新しい市街地を整備している。その周りは個人商店が立ち並ぶ区画となる。核となるショッピングセンターはすでに4月に開業している。
経営も軌道に乗り、順調に盛岡でのなじみ客が定着している時期の閉店。「故郷に戻れるチャンスは逃せない」ひげマスは言う。
閉店までの盛岡での日々、常連客との心の繋がり、陸前高田で待つ人、そして家族の想い。ひげマスの震災6年。一つの区切りを描く。

初回放送：2017年6月24日（土）