震災発生から丸9年が経った3月11日、
岩手県・陸前高田市から
中継を担当させていただきました。
去年まで6年間いた
岩手の現状をお伝えしようと、
スタッフの皆さんと一緒に
頭をひねらせながら準備を進めました。
ご覧いただいた皆さん
ありがとうございました。
私が就職のため
岩手に行ったのは震災後で、
たった6年しかいなかったので
偉そうに話すことではありませんが
思ったことを書いておきます。
岩手にいたころはニュースに
「震災」というワードが
入らない日はほとんどありませんでしたし、
局のあった盛岡からは
片道2、3時間かかりますが
沿岸での取材も
数え切れないくらい行きました。
その中で
「復興なんてまだ程遠い」
「震災は今も続いている」
そういった話を聞いてきたので、
この日を“節目”と捉えるのは
少し違うと感じています。
ただ、この日にお伝えする意味は
あると信じています。
悲しいことですが、
やはり東北とそれ以外の地域では
温度差があります。
関東に来てそれを実感しました。
ニュースの性質上当たり前のことですが、
今では震災に触れるニュースは
ほとんど流れません。
そういった意味でも、せめて年に一回
思い出してもらう機会となるのが
「3.11」という日なのかなと感じています。
中継でお伝えした「箱根山テラス」は
木と、差し込む日のぬくもりが
とても気持ちよい宿です。
ネコもくつろぐ気持ちよさです。
またVTR紹介した「三陸鉄道リアス線」は、
津波、台風と度重なる天災に
見舞われながらも
今月20日に全線開通し
岩手県沿岸が
南北一本の線路でつながります。
「こたつ列車」という企画もあり
車窓を楽しみながら食事も楽しめます。
県内在住の方も
楽しんでいらっしゃいました。
復興はもちろんまだですが、
泊まる場所、食、景観など
観光地として、とても魅力のある地域が
たくさんあって整備も進んでいます。
放送でも何度も言いましたが
「ぜひ三陸に足を運んでほしい」
それに尽きます!
見て感じてお金を落として、
東北の元気に一役買いましょう!