
2026年8月3日(月)
パリ五輪王者・藤波朱理、32年ぶり日本開催のアジア大会へ「地元・名古屋の舞台で一番輝きたい」
石川佳純に語る
TBSテレビでは、9月19日(土)に開幕する『アジア大会 愛知・名古屋』を独占生放送する。日本での開催は1994年の広島大会以来32年ぶり。
『アジア大会』は4年に一度、48億人の頂点を決めるアジア最大のスポーツの祭典。オリンピックを凌ぐ数の競技・種目(43競技469種目)が行われ(※)、約45の国と地域が参加予定。
(※)東京オリンピックは33競技339種目
このたび、TBSスペシャルアスリートアンバサダーの石川佳純と、パリ五輪レスリング53kg級で金メダルを獲得した藤波朱理選手との対談が実現した。
32年ぶりの日本開催、そして「最初で最後の地元大舞台」

三重県四日市市出身の藤波選手にとって、東海での開催は特別な意味を持つ。3年前の中国・杭州大会に続く2度目のアジア大会だが、パリ五輪を終えた今、その位置づけは大きい。
2028年ロサンゼルス五輪での連覇を見据える立場にありながら、「パリ(オリンピック)が終わってのモチベーションとしては、ロス(オリンピック)以上にアジア大会です。自分が競技者をしているうちで、国内、さらには地元の名古屋で行われる大会は、間違いなく最初で最後だと思うので、本当に楽しみです」と藤波選手は当面の最大目標に地元大会を挙げる。
53kg級から57kg級へ、無敗の女王が挑む「未踏の連覇」
藤波選手は、パリ五輪の女子53kg級で金メダルを獲得した後、57kg級へ階級を上げた。その理由を、こう明かす。
「大きく2つあります。1つは減量幅が大きかったこと。パリ五輪の前から、これが終わったら階級を上げると決めていました。もう1つは、53kg級でオリンピックチャンピオンになれたので、次は57kg級でも世界チャンピオン、オリンピックチャンピオンになりたい。2階級取りたいという思いです。階級を上げての五輪連覇を成し遂げた選手はいないと聞いたので、大変なチャレンジになりますが、挑戦したいと思って決断しました」
体重差4kgは、コンタクトスポーツであるレスリングでは相手の力の伝わり方を大きく変える。
「レスリングは常に相手と触れ合っている競技で、フィジカルがもろに伝わる。その中での4kgはかなり大きいと感じます。それでも、自分の強みであるスピードやタイミングを見失わず、57kg級でも挑戦していきたいです」
53kg級で世界を獲った藤波選手のタックルは、各国のライバルに研究されている。返し技で狙われる場面も増え、磨くべき点は明確だ。

「53kg級で一応世界を取って、周りの選手にはタックルが得意だとバレているので、相手が狙ってくるとなれば返し技になる。そこを上回る処理、タックルに入った後の動きは、もっともっと研究していきたいです」
一方で、勝ち続けることへのプレッシャーとの向き合い方も変わった。中学時代から積み上げた公式戦の連勝は153(2026年5月・全日本選抜選手権時点)に達するが、記録そのものを追ってはいないと言う。
「連勝記録のためにやっているわけじゃない。なんでレスリングをやっているかと言ったら、強くなりたい、見たことない景色を見てみたい、という理由なので。昨日より今日、今日より明日、強くなっていく――それを意識すると、結果もついてきてくれると思っています」
五輪経験者同士だから引き出せた「本音」
このインタビューの聞き手を務めるのは、元卓球日本代表としてオリンピックの舞台を経験したTBSアジア大会スペシャルアスリートアンバサダー・石川佳純。大舞台のプレッシャーと勝負の機微を知るアスリート同士の対話だからこそ、勝ち負けの先にある動機や、家族でありコーチでもある父との関係、試合前の"勝負飯"といった素顔まで話が及んだ。

なかでも話が弾んだのが、幼少期から指導を受ける父・俊一さんの存在だ。
「小さい時から父がコーチという形でやってきて、改めて思うのは、本当に恵まれた環境でレスリングができているということ。家族でもあるので、絶対に裏切らないという信頼があって、今はセコンドにいるだけで安心感があります。父は本当に心強い、感謝している存在です」
自身も両親の影響で卓球を始めた石川佳純が、「近いからこそ、つい言い返したくなる時期はなかったか」と水を向けると、藤波選手は笑ってこう応じた。
「今もそうです。もう反発しまくりですね。他の人に言われたらすっと入ってくることも、父に言われると反発したくなる。それすらも、もう慣れているとは思うんですけど」
信頼しているからこそ、ぶつかる。同じように親を出発点に競技を続けてきた二人だからこそ引き出せた素顔だった。ハードな練習を間近で取材した石川佳純は、藤波選手のタックルの速さと攻防の迫力について、テレビで見る以上だったと振り返っている。
57kg級に階級を上げ、2つの階級で前人未踏の五輪連覇を目指す藤波選手。当面の最大目標である地元・名古屋で開催されるアジア大会での活躍に期待したい。
■番組情報
[番組名]『アジア大会 愛知・名古屋』
[放送日時]大会期間中はTBS系列にて独占生放送!
■番組公式サイト・SNS
[公式サイト]https://www.tbs.co.jp/asiangames/
[公式X]@TBS_TV_S1
[公式Instagram]tbs_sportsofficial
[公式TikTok]@tbs_asia2026
[公式YouTube]https://www.youtube.com/@TBSSPORTS6

