Interview
—— 8話から本格的にミカンが出てきましたけど、1話や7話でアフレコを見て、セリフが大変そうだなと思ったりしました?
高柳:思いました! 7話はセリフが二言くらいだったので良かったんですけど、8話はセリフも多くて、全然尺に入らないから、「やばい! どうしよう」って思いながら家で練習してたんです。
鬼頭:意外と掛け合いをすると入るよね。
高柳:そう! 家だと全然入らないのに、現場でやると、むしろパクってますって(※口パクより早くセリフを言い終わってしまうこと)。あの感じは何でなんだろう…。
鬼頭:ねっ! 何なんだろう。他の人のテンポが出来上がってるから入っていけるのかな。
—— シャミ子とかリリスの速いテンポがガイドになっているのかもしれないですね。
高柳:でもシャミ子はずっとマイク前に立っているから、大変だなぁって思いました(笑)。やっぱり掛け合いで全員揃っているというのは、すごく助かります。セリフがかぶったりするときは別で録るんですけど、それもその場で戻してやってくれるから、すごくありがたかったです。相手のお芝居の感じがまだ残っている状態でやれるので。
—— 後でまとめて別で録るというよりは、シーンごとに戻って録るスタイルですよね。この作品は掛け合いが大事だから、そういう感じなのかもしれないですね。
高柳:とても助かりました!
—— 気になるシーンはありましたか?
鬼頭:諏訪彩花さんのトリタロウがめっちゃかわいかったです!
高柳:この作品はちょこちょこ出てくるキャラクターの個性が強いんです。毎回いる吠える犬さんとか。
鬼頭:私、小倉さんもめっちゃ好きなんです。キャラが濃くて。「杏里ちゃんの友達でC組の小倉さん」ってシャミ子のセリフがあって(5話)、「え? 友達じゃなかったの?」って、めっちゃ驚きました(笑)。だって3人でよく一緒にいるじゃん!って。
高柳:友達の友達はもう友達じゃないの?っていう(笑)。
—— 変な薬とか渡してきますからね。
鬼頭:ディレクションでサイコパスな感じでって言われてましたからね(笑)。
高柳:そうなんだ! 直球だ。でも何の儀式をやってたんだろうね。
—— この話数では、「動揺すると関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪い」がミカンにあることがわかってしまいますね。
高柳:ささやかな不幸っていうけど、ささやかとは?って感じですよね(笑)。トリタロウだってそのせいだし、生コンに埋まったりとかはもう、ぜんぜんささやかじゃない!
—— 逆に桃の心が広いですよね。
鬼頭:もう慣れっこなんです。それでも仲良くしてるし。
高柳:本当に心が広いなぁ。桃は血を取られてヘロヘロになっても、あんなに優しくシャミ子を気遣うし。
鬼頭:シャミ子のこと大好きだよね。
高柳:愛が深い! いつでも桃は優しいから、たまさくらちゃんのことをバカにするようなことをしなければ、ずっと優しいと思う(笑)。
—— 桃がたまさくらちゃん愛を高速でしゃべってるところは本当に大変そうだなって思いました。
鬼頭:意外と語るんですよね、桃は(笑)。オタク気質があるから。桃にしては珍しく長いセリフでした。
高柳:でも7話からアフレコに参加させてもらって、1話から比べると、桃の感情が豊かになってきたなとは思いました。
—— あとは、シャミ子を変身させようとしてました。
高柳:私、パラレルシャミ子の「私、シャドウミストレス優子、15歳。どこにでもいる町の変質者!」っていうセリフが好きなんです(笑)。こういうちょこちょこ入ってくるワードが強いですよね!
—— だんだんあのセリフ回しがクセになってきますよね。
鬼頭:時々入ってくるナレーションも面白いんです。
高柳:「変身タイムはおよそ0.01秒だ!」みたいなのがありましたよね(笑)。
鬼頭:急に?っていう。
高柳:でも、変身バンクはかわいいよね?
鬼頭:めちゃめちゃかわいい!!
高柳:曲もかわいいし、急に魔法少女モノになった感じがする。でもあれ、0.01秒だったんだね(笑)。