コンテンツへジャンプ

ここからコンテンツです

第10話「追憶王女」

 佐和和の代わりに買い物に出たフランドル。
と、その前に、帽子を目深にかぶった巨漢が現れる。その男はフランドルを人造人間と見抜き話しかけてくるが、 フランドルはアッサリと無視。すると男は、フランドルを呼び止め、こう懇願するのだった。

「君なら知ってるんじゃないかな、その……僕を修理出来る人を」

そう言って帽子を取った男の顔は、半面の皮膚がえぐられ、メカニカルな内部構造がむき出しになっていた。その男も人造人間だったのだ。

シエルと名乗るその人造人間を屋敷に連れて帰ると、姫から滞在が許可される。そして、修理してもらっている間、彼は使用人としてかいがいしく働くのだった。
皆と打ち解けたシエルは、修理の時、フランドルに感謝し、貝殻を見せる。それは自分の宝物なのだと言う。そうして自分の過去を語り始めるシエルだったが――
場面写 場面写 場面写 場面写