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キャラクターデザイン:伊藤良明さんインタビュー

伊藤良明
アニメ「ひだまりスケッチ」「ひだまりスケッチ×365」「ひだまりスケッチ×☆☆☆」のキャラクターデザインおよび、総作画監督を務める。

◆「ひだまりスケッチ×☆☆☆」制作の経緯
──「☆☆☆」制作決定を聞いたのはいつ頃でしたか?

伊藤:春頃の段階では、自分はまだ特別編のことしか聞いていませんでしたね。

── 因みに、シナリオ会議はいつ頃から始まったのでしょうか?

伊藤:もしかしたら…とは思っていました。
その後、「365特別編」の制作が決まったので、徐々に確信に変わっていきました。

◆第3期「ひだまりスケッチ×☆☆☆」
──新キャラクターの「乃莉」「なずな」についてお伺いします。
キャラクターデザインはどのように起こしていったのでしょうか?

伊藤:まず、今の感覚で乃莉となずなを描いたのですが、「365」のときのキャラと若干ずれてしまっていました。なので、新しく乃莉となずなのキャラクターデザインを起こすのであれば、もう一度、他のキャラもまとめて蒼樹先生に見てもらえればと思いました。
そこで、6人を描いたキービジュアルのラフに、蒼樹先生から修正の指示を頂きながら、キャラを起こしていきました。なので、乃莉となずなはもちろん、メインキャラの6人全員について、話し合いながら進めていきました。

── 既存のキャラの変更点はどのような部分なのでしょうか?

伊藤:今までよりも、原作の蒼樹先生の絵に近づいていると思います。
監督が、今までのキャラクターデザインだと、6人が並んだときのバランスが取れない、と仰っていました。しかし、蒼樹先生の絵は6人が並んでも、しっかりとバランスが取れていた。これは原作の絵に近づけるべきだ、ということで、蒼樹さんに指示を出してもらい、自分は、その指示を受け止めて新たにキャラクターデザインを起こしていきました。
因みに「365 特別編」では、原作のカットをそのまま使用した部分が、結構あったのですが、それがかなり好評だったと聞いています。

──因みに、うめ先生にバリエーションはあるのでしょうか?

伊藤:キャラクターデザインは1期から変わっていません(笑)。
ただ、お話しの中で、演出さんが遊んでくれています。本編とは直接的には関わりの無い部分なので、好きに遊んでもらっていますね。自分も、「ネタが足りない」と思ったら新しいネタを探して、追加したりしています。

──「乃莉」・「なずな」以外の「☆☆☆」の見所はどんなところでしょうか?

伊藤:「ひだまりスケッチ」「ひだまりスケッチ×365」と、これまでに作りこんできたものを、パワーアップして皆様にお伝えできればと思っています。
また、個人的には、ゆのとなずなの立ち位置がかぶってしまいそうな気がしていて…。
その区別は少しつけないと、とは思っています。先生の原作ですとゆのが結構ボケ役にまわることがあるので…(笑)。
アニメでは、ゆのはそんなにボケ役にならないので、上手く描き分けができればなぁと。

◆最後に
──では最後に、「ひだまりスケッチ」を今まで見てくださった方々と、
これから見てくださる方々へ、メッセージをお願いいたします。

伊藤:新キャラクターの乃莉となずな、楽しみにしていてください。
また、「ひだまりスケッチ」はどこから見ても楽しめる作品ですので、新しい方々もどんどん参加して、楽しんでいただければと思います。

──ありがとうございました!