TVアニメ「武装神姫」公式ホームページ

10月からTBS・BS-TBSにて放送開始!

●特集一覧

『電撃ホビーマガジン』?「TVアニメ武装神姫』合同企画!

『電撃ホビーマガジン』?「TVアニメ武装神姫』合同企画!
原作者鳥山氏ロングインタビュー企画〜「TVアニメ武装神姫」を語る〜

●武装神姫とは

──まず「武装神姫」とは何か、という基本的なことからお願いします。

鳥山:「武装神姫」は、コナミデジタルエンタテインメントで2006年の9月から発売したアクションフィギュアシリーズです。「武装神姫」は普通のコンテンツとは逆を行っているコンテンツで、フィギュアが最初にあって、そこからオンラインゲームになって小説、漫画になって、家庭用ゲームになってOVAになって今回テレビアニメと出てきたんです。普通のコンテンツだと原作の小説があったり漫画があったりすると、そこからアニメになってゲームになって最後の最後にフィギュア化って感じなんですよね。まったく逆を行ったんです。結果として珍しいコンテンツになったと思います。

──「武装神姫」以前、コナミからはアニメ『Get Ride! アムドライバー』やヒーロー特撮『超星神シリーズ』などのトイを出されていましたね。

鳥山:その流れからテレビ番組の影響なしでもやれる物を考えたいということで始めました。ネットワークゲームのの走りというか、当時は携帯のソーシャルゲームなんて影も形もない頃で、フィギュアと連動したシミュレーションゲームということでリリースさせていただいたという感じになります。さらにその原作の話がないということを活かして、新しい試みをしてみようということになって。毎回デザインする作家さんを変えてフレッシュな気持ちで商品を展開するということを試みました。それも長寿化の秘訣になったのかなと思います。

アニメは神姫ファンも納得の仕上がり

──今回のアニメには、鳥山さんはどのような形で関わっているのでしょうか?

鳥山:デザインやシナリオなど全体を監修させてもらってます。デザインに関して言うと、ディテールがかなり複雑な神姫もいて、アニメではどうしても省略せざるを得ない場合もあるんです。その時に「ここだけは残してください」とか「ここは省略でいいんじゃないか」ってチェックさせてもらってる感じですね。既存の神姫ファンも納得できるようにいろいろとアドバイスをさせてもらってます。

──今までの小説や漫画の「武装神姫」だとマスターが中心でしたが、今回のアニメに関しては神姫が中心とのことですが。

鳥山:最初からその方針で、神姫中心の構成や日常とバトルの比率とかも監督にお任せしました。先日のTBSアニメフェスティバルで第1話を見させてもらたんですが、思ってたよりも結構激しくバトルしていて、さすが第1話だから気合い入ってるなあって思いました(笑)。まったりした日常においしいところでバトルが入る感じでメリハリは付いてるんじゃないかなと思います。

──メインの神姫4人のセレクトはどういうところから?

鳥山:アーンヴァルはヒロインで言えば本命タイプ、コナミ的に言えば詩織ちゃん(「ときめきメモリアルシリーズ」の藤崎詩織)タイプですね(笑)。そこに対になるストラーフ、悪役っぽいクールなタイプがいるとなると、後はボケとツッコミとなるとレーネとアイネスがいるという感じですね。

──マスターのキャラクターについては?

鳥山:それはもう完全に菊地監督におまかせですね。監督が神姫中心で描きたいとのことだったので、マスターの個性をあまり出さない方向でいこうということになったんです。そこは自分も大賛成だったのでおまかせしますと。まあ、変態マスターでなくて良かったです(笑)。僕にとって神姫は家族でありペットって感覚が強いんですけど、神姫はマスターが選べないじゃないですか。中には酷いことをしたりする人もいるだろうし、そういうところはゲームの方でさんざん描いたんで今回のアニメではどんな風に描かれるのか楽しみなところですね。

「日常の中の神姫」へのこだわり

──あらためて完成した第1話を見た感想はいかがでしたか?

鳥山:戦闘シーンがちゃんと神姫バトルらしく描いてもらえてたんでいい感じでしたね。バトルはきっちり見せて、神姫同士の掛け合いもあって、神姫達とマスターのキャッキャッウフフもあり、最後は次回へ続く引きがきっちりあってっていう理想的な第1話かと。

──日常の中にいる神姫達の大きさの描写がとても良かったですね。

鳥山:ゲームでも神姫のスケール感を出そうとしたんですけど、PSPの画面でやってみるとなかなか難しいところがあったんですよ。今回のアニメでは神姫の15センチサイズってのを話の中や描写に取り込んであって、消しゴムの上に座ってお茶飲んだりとか、トイレ掃除をするのに3人がかりで上から吊ってみたりとか、そういう部屋の中などでの神姫のスケール感がいいなぁと。菊地監督が相当そこにこだわってくれてるみたいなんで、この人解ってる人だなあって。

──「神姫のいる生活」がうまく表現されていると。

鳥山:神姫がネクタイ取ってくれたり部屋を片付けてくれたりなんて時代が早く来ないかなって感じですよね(笑)。原作者の僕からしてそう思うんだから、皆さんはもっと思ってくれるんじゃないかと思いますね。

──そういった細かい描写もポイントですね。

鳥山:そうですね。監督の絵コンテを最初に拝見した時に、ああもう神姫目線で描かれてるなってもう安心して。僕の方からもっと小さいんですよって言うまでもなくそれを描いてくれてるんで。

★原作者鳥山氏がファンの為に答える!
ロングインタビューの続きは電撃ホビーマガジン11月号(9月25日発売)を要チェック!