第4話より:磐台修一へのメッセージカード=アオムシ

聖林大学付属病院・消化器外科のトップに君臨するだけでなく、消化器外科界のオピニオンリーダーとしても影響力を持つ磐台教授ですが、その性格は非情で、自分の研究のためには患者が犠牲となるのもいとわないという考えの持ち主。西門が小山内教授の死の真相を問いただすも「証拠がなければ、事実はないのと同じだ」とふてぶてしく言い放ちました。そんな磐台教授は第4話、裏取引で優遇している製薬会社の新薬の治験のために、副作用の危険性が高い患者を治験者として意図的に選び、想定通り起こったトラブルを隠蔽。
そんな医者にあるまじき磐台の行為を傍らで見ていた明日美が、磐台教授に送ったメッセージカードには、注射器を持ったアオムシの足元に、多くの人が倒れているという、気味悪いイラストが描かれていました。そこに記されていたメッセージは「KING OF POISON」。患者の死を省みず治験を行った磐台の行為を、「毒を注射しているアオムシ」というグロテスクなイラストに投影したものです。
「不思議の国のアリス」の中でのアオムシは、身体が小さくなってしまったアリスが、森の中で出会うキャラクターです。キノコの上に座り水タバコをふかしながら、キノコの食べ方で身体の大きさを変える方法を、アリスに教えることで有名ですよね。