Vol.13 / 2013.04.19
『TAKE FIVE』第1話はいかがでしたか?
東都銀行に侵入し、投資信託“ハピネス・トラスト”に関する機密データを盗みだした「TAKE FIVE」。不正に関するデータが警察に押収されたことにより、頭取と秘書が背任の疑いで起訴されることに!この事件をきっかけに、「TAKE FIVE」の存在を瑠衣ら警察は知るところとなる。
そんな中、正義たちの行動を把握していたにも関わらず、逮捕せずに盗んだデータを自身も手に入れようとしていた刑事・岩月。再び動き出した「TAKE FIVE」は、『ルクレツィアの肖像』にたどり着くことができるのか?その行方は、次週4月26日(金)放送の第2話で確認してくださいね。
では、第1話撮影の様子をお届けします。
正義と晴登が出会った「東都銀行」の担保倉庫。撮影は緑山スタジオ内にある部屋を使って行われました。
“緑山スタジオ”と聞いてもピンとこない方が多いと思いますが、TBS制作のドラマを中心に収録を行うスタジオです。『TAKE FIVE』はもちろん、『確証』『潜入探偵トカゲ』『空飛ぶ広報室』なども、このスタジオを利用しています。そんな、TBS系列で働くドラマスタッフは馴染みの深い“緑山スタジオ”ですが、今回はスタジオではなく、 “テープを保管する倉庫” と “周辺の廊下”を使って撮影が行われました。
倉庫の中には、過去TBSで放送されたドラマの貴重なテープがたくさん保管されており、「懐かしい作品があるよ〜」「これ、何年前の作品だっけ?」「フィルムまで!」などと、唐沢さんや桃李くんよりもスタッフたちの方が興味津々(笑)。倉庫の中に美術品を飾り付け、 “担保倉庫” として撮影が行われたのでした。
撮影はというと、警備員が警報の確認に10分もかからないことを察した正義が晴登を部屋の外に出す動きで、唐沢さん、桃李くん、岡本監督が話し合いを。倉庫の中には170センチくらいの高さに空調のダクトが通っており、美術品の飾られている棚の配置、入口の狭さなどを考慮すると、思いっきりタックルしたり、投げ飛ばしたりするような動きでは、松坂くんが怪我をしてしまう可能性があるのでは?と、唐沢さんから指摘があり、激しい動きにせずに、緊迫感を出す動きを撮影ギリギリまで相談されていました。そうして完成したのが、晴登の腕をつかみ、クルっと体を半回転させて、外に出す動き。正義もクルっと回転しながら閉まりかけのドアを抜ける、というお芝居も話し合って決まった動きです。本番前にスタッフが代役となって動きの最終確認をしていたのですが、絶妙なタイミングでドアを抜けた助監督に「カッコいいね!うまいね。俺の代わりにやって〜(笑)」と唐沢さん。「じゃ、お願い」と装備品を助監督に渡そうとする唐沢さんに、「ご本人でおねがいします(笑)」と岡本監督。もちろん、ご本人でのお芝居もバッチリと決まり、「言うまでもなく、唐沢さんの方がかっこいいよ〜」とスタッフたちから笑みがこぼれ、現場の雰囲気がほっこりとしていました。
続いて行われたのは、シャッターをすり抜けていくカット。
もちろん、実際に唐沢さんと桃李くんが走り抜けます。廊下に5台のシャッターを設置し、スタッフが手動でシャッターを閉め、そこを2人が走る…という方法で撮影が行われました。「出来るだけギリギリを通ってください」と岡本監督から要望があり、カメラ位置を変えて何度も走る唐沢さんと桃李くん。
撮影された映像を見ながら…
桃李くん 「すげーギリギリ!」
唐沢さん 「これ、ヤバイね」
TD浅野さん 「ちょっとしたアクションシーンだよね」
唐沢さん 「2つめのシャッター抜けるとき、“無理だなコレは”と思ったよ」
桃李くん 「思いましたね〜」
岡本監督 「晴登の“クソ”というセリフ、本気の言葉だったよね」
桃李くん 「あはは(笑)」
などと盛り上がっていました
続いては、シャッターに閉じ込められた正義と晴登が瑠衣と昇太郎と対峙し、逃げ出す部分。
この部分の撮影は、スタジオ内にセットを建てて行われました。
というのも… “スプリンクラーが作動し、水が噴き出す” という撮影は、通常の建物はもちろん、緑山スタジオ内の廊下であっても、防災の問題から許可が下りないとのこと。ということで、シャッターのある廊下と全く同じ廊下をスタジオ内に再現したのでした。(美術チーム、すごいです!)
そうして行われた撮影。
4人の間にあったシャッターが開くのですが、正義と晴登がいない!?
なんと、ダクトの上に登って身を隠し、スプリンクラーを作動させて一瞬の隙をついて逃げ出したのです。
1回目のリハーサルでは、正義と晴登がダクトに登らずに正義・晴登と瑠衣・昇太郎の対峙の動きを確認。すると、「あ、捕まえた。犯人逮捕!」と松雪さんがポツリ。「え?捕まった?これでじゃあ、終り?最終回!?」と桃李くんが手を差し出すと、「えええ?ダメです、ダメです!」と慌てる岡本監督。オチャメな松雪さんに和んだスタッフ一同でした(笑)。
その後、水の出るタイミングを何度も確認してお芝居の動きを決め、本番へ。
濡れるお芝居でNGが出てしまうと髪の毛や衣装を乾かす時間がかかってしまうため、テストは水なしで行われ、本番1発勝負。
「瑠衣さん、絶対に逃がさない、という思いの表情をお願いします!」と岡本監督から演出があり、本番に挑んだ松雪さん。
目を開けられない程の水がスプリンクラーから噴射されたのですが、悔しさを秘めた目線、松雪さんの迫真の演技にドキっとしてしまった方もいるのではないでしょうか?悔しさでシャッターを叩くお芝居は松雪さんのアドリブなんです。それには岡本監督も「大変、カッコいい姿をいただきました。めちゃくちゃ素敵でした!」と絶賛。昇太郎を演じる千葉くんの弱々しいお芝居も、対照的でキュートでしたね。
みなさん、第1話はいかがでしたか?
まだ序盤のレポートになってしまいましたが、1話はみどころ満載でしたので、次のレポートで「機密部」シーン撮影の様子をお届けします。
第1話の感想はファンメッセージまでおねがいします。