週刊Scoop[3月2日号]

警察官を支える妻たちの本音 「待つことのつらさ」「信じて待つ」誰もが抱える不安

(写真) 警察官は「出会いがない」とよく言われるが、1月19日号で特集を組んだように、警察官の人気は根強いものがある。それはもちろん公務員ということもあるが、交際期間はともかく「結婚」となるとさまざまな問題が生じるようだ。
SAT・嵐警部補には奥様と二人のお子さんがあるが、完全なる守秘義務を課せられた特殊部隊員として、警察内での職務、自らがSATに所属しているということは当然告げていないという。正木事件で負った怪我についても、詳細を語ることは出来なかったはずだが「自分の夫は国を守るヒーローだから」と、何も聞くことはせず、奥様も納得されているという。それは自分の父親を「ヒーロー」と呼ぶ息子さんたちを見てもわかるだろう。

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一方、それを受け入れられなかったのがNPS・古橋警部補の元奥様の由紀子さんだった。子どもも生まれたばかりだった由紀子さんの心配は尽きることなく、家を出てから夫が次に帰ってくるまで、いや場合によっては二度と帰ってこないかも知れないという不安に押しつぶされて「離婚」という道を選ばねばならなかった。最後の最後まで悩んだ決断だっただろうが、警察官の妻になるということがいかに難しいかということだろう。
今回、めでたく結婚が決まった速田警部の婚約者・優子さんは、結婚後も当面は仕事を続けていく意向だというが、外に出るというのは気もまぎれていいのかも知れない。子どもが出来たときはまた改めて考えると言う事だが、優子さんはどこまでも夫を信じて支えていく、と力強く語ってくれた。
「神御蔵巡査は幼なじみで家族のようなもの」と語る棟方ゆづるさん、夫婦とは違うかも知れないが、横川警視がかつて忠告したように神御蔵巡査との距離、接し方で悲しむことがないように願うばかりである。

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