週刊Scoop[1月26日号]

NPS、SAT合同訓練 勝っているのはどちらの部隊か!?初日の障害踏破訓練、スタート前から火花を散らす!「実力の差を見せてやる」「どちらがこの国を守るにふさわしい部隊か」

(写真) 障害踏破訓練では、基地局からの指示に従い、仕掛けられたトラップを突破し人質を救出、ゴールを目指すというものであった。コースはそれぞれ別ルートとはいえ、同時スタートを切ることにより、お互いのライバル意識は最高潮に達していたと言える。個々の能力で力を発揮するSAT、和の力でいくNPS、どちらも能力的には遜色はない。大雨洪水警報が出る悪天候の中、合流地点となる川でお互いの姿を認識できたはずだが、視認することによりさらに煽られたことは間違いないだろう。

水かさも増し、水流が速くなった川を約80キロの丸太を抱えて渡ることは想像を絶する厳しさであろう。訓練とはいえ脱落も許されず、しかもその丸太は「人質」であるため、もし万が一これが本物の人質であれば、水に落とすことも許されない。どんどん体力が失われていく中、どうやって乗り越えていくかがひとつの見ものであった。

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(写真)ケーブルが切れたことでモニター画面が落ちたが、その間に起こっていたアクシデント、それこそが両部隊の真髄が発揮されたときだったように思う。負傷者を残して任務を遂行するか、レスキュー隊と言われようが怪我人の救出を優先するか。タイムはややSATが勝ったとはいえ、怪我人を出したという点において、今回は引き分けという扱いかも知れない。
最終目的は犯人に対する処置ではなく、この国の治安を守ること、それはひいてはこの国の人を守ること。SAT、NPSとも対立ではなく、協力しあって犯罪にあたって欲しいものである。

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