イルマちゃんの信条は「人を殺さないで撃つ」。NPSの理念とも見事に合致、これまで特殊部隊に女性がいなかった前例を取り払ってでも香椎隊長がスカウトしてきた理由に納得です!
初出動となったストーカー拉致事件、一號くんが犯人を確保してくれましたが、パニックになっていた被害者の恵理子さんがナイフを振りかざしてしまいました。イルマちゃんの言うところの「アマメ」のために恵理子さんが手を汚す必要はないと、イルマちゃん、蘇我さんがとっさに銃でナイフを弾き飛ばしてくれました!蘇我さんの腕ならともかく、初めてその腕前を披露したイルマちゃんの技術にみんな言葉を失いました。
銃を構える新垣さん、撮影では専門の先生がついてくれています。
先生「ビーチボールをおなかに抱えるような感じで。重心はまっすぐで力を抜いてください。」
おお、かっこいい!でもこの中腰姿勢というのは疲れそうだなあ…
新垣さん「そんなことないですよ。どちらかというと、腕を常に水平に上げていなくてはいけないから、そちらのほうがきついです。でも、スナイパーってとっさにこの姿勢を取るんですよね。」
そうなんですよね…「難しいな」と言いながらも頑張ってくれた新垣さんに続いて、ほぼ同時に撃った蘇我さん役、綾野さんのパートの撮影です。
綾野さん「蘇我の撃つ瞬間ですよね。一発で決めます。」
うおお、さすがスナイパー役の先輩!クールに一発OK宣言!
綾野さん「うわ、びっくりした!射撃場と違ってイヤーマフつけてないから忘れてた、音大きい!びっくりして目、閉じちゃいました。すみません、もう一回お願いします!」
…一回で決まりませんでした(笑)。でも、先日もお伝えしましたように、本当に大きな音なんです。本物の銃声を聞いたことはありませんが、きっともっとすごいんだろうな、先日向井さんがおっしゃっていましたが、聞かずに済むならそのほうがいいな。
「制圧」はしないけれど、イルマちゃんも犯人を憎む気持ちがとても強いです。それは、お父さんが「制圧」してしまったことでとても苦しんでいるのを間近で見てきたからです。まさか、一號くん、ゆづるさんと繋がっていたとは…
今の一號くん、ゆづるさんがあるのも、あの事件が心に影を落としていたことは間違いありません。家族の苦しみ、残された家族の悲しみをイヤというほど知っている人たち。イルマちゃんは「制圧」した父の苦しみを間近で見、少しでもその苦しみを理解し取り除いてあげたいと願い、一號くん、ゆづるさんは人を救いたい、救うことのできる仕事を選びました。人の輪というのは繋がっていきます。耕三さんは言っていました。「孫娘まで持っていかれずに済んだ。」
息子夫婦を失ったことは身をちぎられるような思いだったことでしょう。それでもゆづるさんだけでも救ってもらえた。それはイルマちゃんのお父さんの苦しみの上に成り立つたった一つの救い。
感謝の意はいずれ直接、まずは親交を深めるイルマちゃんと耕三さんたち。きっとイルマちゃんのお父さんの啓太郎さんが望んだ光景でしょう。
よく話題に上りますが、「S」チームはお酒好きな人が多いです。なかなか撮影が一緒にならない本田さんとは飲みに行ったことはないようで、どんな飲み方をするのか話題になります。
本田さん「ぼくらも俳優仲間と飲むとき、芝居談義が盛り上がると大変だったよ。そうだ、ここもあんなノリで『これ、ジャマだ!』とか机の上のものざーっと落として『酒持ってこーい!』って声かけたりする?」
吹石さん、新垣さん「迷惑な飲み会ですね(笑)!!」
人の輪というのは繋がっていきます。こうして一つの作品で出会って、先輩俳優たちの熱い演技談義を聞く後輩たち、救ってもらえたからこそ、今こうして出会えることが出来た被害者一家、感謝の言葉を述べられるのは生きているからこそ。その輪を力で断ち切ろうとするテロリスト「M」の思惑は、次回いよいよ最終回、この出会いを大切に、断ち切る力を撥ね退けようと戦う「S」をどうぞお楽しみに!!