日曜劇場『GIFT』

ドラマを楽しむための「車いすラグビー」基礎知識 About Wheelchair Rugby

Q.車いすラグビーにはどんな歴史がありますか?

車いすラグビーは、車いすバスケットボールに代わる競技を探していた四肢麻痺者など(頸髄損傷、四肢の切断、脳性麻痺などで四肢に障がいがある方)によって、1977年にカナダで考案されました。

欧米では広く普及している国際的なスポーツで、アメリカやヨーロッパの一部では、四肢に障がいのある選手が行うことから「クアドラグビー(QUAD RUGBY)」とも呼ばれています。

また、競技の激しさから、当初は「マーダーボール(MURDERBALL)」と呼ばれていた歴史もあります。

日本にはアトランタパラリンピック後の1996年11月に正式に紹介され、1997年4月に日本ウィルチェアーラグビー連盟(当時)が設立されました。2019年、日本国内でより競技名称が浸透することを目的として国内で使用する競技名表記を「車いすラグビー(いすは平仮名表記)」へ変更。合わせて、競技団体も「日本車いすラグビー連盟」へ名称変更しました。

日本代表チームは2004年のアテネパラリンピックで初出場し、以降すべてのパラリンピックに出場しています。2016年リオ大会と2021年東京大会では銅メダルを獲得しました。そして、2024年パリ大会で悲願の金メダルを獲得。現在、世界ランキング1位(2026年4月現在)となっており、世界の強豪国から追われるチームとなっています。

Q.車いすラグビーはどんな競技ですか?

車いすラグビーは、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケーなどの要素を組み合わせたオリジナルの競技です。

試合はバスケットボールと同じ広さの室内コートで行い、バレーボール5号球をもとに開発された専用球を使用します。

車いす同士のコンタクト(タックル)が認められているため、選手は激しいプレーに耐えられる専用の競技用車いすに乗ってプレーします。

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Q.競技用車いすやボール、コートにはどんな特徴がありますか?

●競技用車いす(通称:ラグ車)

競技用車いすは、大きく分けて攻撃型と守備型の2種類があります。

<攻撃型>小回りが利き、素早くターンできるコンパクトな設計
<守備型>相手の動きを止めるため、前方に突き出したバンパーが付いています。
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●ボール

バレーボールの5号球をもとに作られた専用球で、表面には滑りにくい素材が使用されています。

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●コート

コートはバスケットボールと同じ28m×15mです。

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Q.チーム構成はどうなっていますか?

試合は4対4で行われ、選手交代に制限はありません。

選手には障がいの程度に応じて持ち点(クラス分けの点数)が設定されており、コート上の4人の持ち点合計が、ルールで定められた上限以下になるようにチームを構成します。

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※クラス分けについて

コート上4人の持ち点合計は8点以下にします。
ただし、女性選手がコートに入る場合は下記のクラス分け点数に応じて持ち点が加算されます。

・2.0~3.5点の女性選手1人につき「+1.0点」

・0.5~1.5点の女性選手1人につき「+0.5点」

・持ち点が分かりやすいよう、女性選手のクラス表示には数字の後ろに「F」が付いています。

・クラス分けは、筋力テスト・体幹機能テスト・動作テスト・競技観察などを実施して決定されます。

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Q.試合時間はどれぐらいですか?

第4ピリオド終了時に勝敗が決まらない場合は、3分間のインターバル後に3分間の延長ピリオドを行い、勝敗が決まるまで2分のインターバルと3分の延長を繰り返します。

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Q.どのようなプレーが得点になりますか?

ボール保持者が乗る車いすの前後輪4輪のうち2輪以上が、相手側のトライライン上に達するか通過した状態で得点となります。

※トライラインとは、ゴールエリアの手前に引かれた得点判定の基準ラインです

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Q.競技中、注意すべきルールはありますか?

●ボール運び

ボールを所持している選手は膝の上にボールを乗せて車いすを何回でも漕ぐことができますが、8秒以内にドリブルまたはパスをしなくてはいけません。一般のラグビーと違い、前方へのパスも認められています。

※ここでのドリブルとは、膝の上から一度ボールを床に落として、拾い直す動作のことです。

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●タックルの仕方

車いすラグビーは、車いす競技の中で唯一「タックル」が公式ルールで認められている競技です。車いす同士のタックルは認められていますが、タイヤの中心より後ろへのタックルはルールで禁止されています。また、競技中は手で他の選手の車いすや体に触れることは反則となります。

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出典:JWRF 一般社団法人 日本車いすラグビー連盟 公式ホームページ

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