2018.1.24 OA
#16 広瀬 壯一
77歳 犬張子職人

安産や家内安全の縁起物「江戸犬張子」を50年以上作り続けている職人。今年は戌年とあって目も回る忙しさ。

手仕事で作ったものには作り手の心が入っている

作っている時は同じように作ろうと思って描いているんですけど

やっぱり「この犬は怒っている」とか
「この犬は泣いている」とか
「この犬は笑っている」とか

手で作ったものは機械で作ったものと違いますから
その品物に作った人の心が入っていますから
そこがお客さんは面白いんじゃないかと思うんです

50年やってきて自分が気に入った「犬張子」は1個だけです

「うまく描こう」とか考えている時にはどうしてもうまくいかない
本当に「無」になる時が一番いいですね
筆が流れるように進むから

物を作ることが好きですから
この次の戌年までは何とか続けていきたいと思います