2017.12.20 OA
#12 矢代 益美
(やしろ ますみ)77歳 江戸切子職人

日本の伝統工芸士に認定されており、2014年には「瑞宝単光章」を受章。
美術品としてではなく実用品として使って欲しいと、
現在も毎日工房で作品を作り続けている。

天職だったのかな?今日までやってこられたってことはね。

仕事を始めたのは中学を卒業してからですから、16歳からかな?
江戸切子職人になって61年になるのですかね。
あっという間でしたけど。
当初はね「覚えたい」という一心でやってきましたから。
その後は江戸切子で食べていかなくてはいけないので、
「仕事に追われた」という面もあったな。

天職だったのでしょうかね?今日までやってこられたってことはね。
今日になって「この仕事をやってきてよかったな」と思いますよ。

お酒が好きで、飲むときに自分の作った江戸切子を使っています。
あえて美しい器を使うことによって、
そのときの潤いが感じられるんじゃないですかね。
これから大きな夢を持って「何かしよう!」
ということも無いでしょうけど
使う方に喜ばれるような品物を
出来る限り作り続けていきたいなと思っています。
どのくらいできるかは、それは分かりませんけどね。