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#071 2021年03月06日
一生表現者

漫画家・平沢ゆうなさんがデビューしたのは、5年前。かつては会社員で、元・男性だった。自分は何者なのか…悩み続けた末、性別移行手術を受けた。「その時に、自分のやりたいことは全部やろうと思って」。小学生の頃から憧れていた、漫画家という仕事に挑戦した。

自身の体験を描いた作品で連載デビュー。憧れが現実となった。「性別移行をやってのけられたって。辛いこともあるけれど、それに比べたら何とかなるでしょと思えるようになったっていうのが強いですかね」。当時を知る編集者・吉江さんは言う。「ホントに女性の体になるって決断してタイに行くこともそうなんですけども、ものすごく努力家なんですよね。熱量がすごいんです」。

性別移行という人生を変える出来事が、文字通り人生を変えた。「一生、漫画を描き続けられる…そうなれたら、こんなにいい人生はなかったって振り返れるんじゃないかなって思います」。
その命が尽きるまで。一生の表現者として、明日へのステップを踏み続ける。