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#062 2020年12月26日
ラーメン立志伝

琥珀色のスープにストレート麺。昔ながらの東京ラーメンを彷彿させる一杯に、坂内淳さんは魂を込める。「ラーメンは作ってるだけでも楽しいし、お客さんが食べて『美味しかった』って言ってくれるのも嬉しいですし、全てが僕にとって宝なんですね」。

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30年前、交通事故に巻き込まれてから車いす生活を送っている。絶望の数年間を乗り越えて彼が目指したのは、憧れていたラーメン職人。だけど調理師学校は受け入れてくれなかった。そんな時…「恩師の岡本先生っていう担任の先生が、校長にお願いしてくださって」。

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恩師の支えもあり、無事卒業。その後、名店で修行を積んで自分の店を開いた。元気のない人に来てもらって、“車いすのこんな人でも頑張ってるんだから、自分だったら何でもできる”と思ってほしい、と彼は語る。そして、「僕、支店展開をしたいなと思ってるんですよね。一生、厨房に立ってラーメン作り続けていきたいなと思ってます」。
ラーメンで立てる志。明日へのステップと共に、彼の車椅子は進み続ける。

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