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#012 2019年12月21日
未来に繋がる海

夜明けと共に魚を引き上げるのは金澤等さん、人呼んでジョン。漁師であり、自ら獲った魚を食堂で提供する海の男だ。
この海で育った金澤さんが、大人になって気付かされたことがある。それは漁師の両親が営む海の家が、自然の恵みを感じられる、価値ある空間だったということ。「その価値を残すために、人が訪れる場所にしなくてはいけないと思ったんです」。

両親の海の家を大幅にリノベーションし、食堂を開業。新鮮な魚料理と、絶好のロケーションで評判は広まり、地域を盛り上げる店となった。いずれは子どもたちに漁業体験をしてもらったり、小規模な宿泊施設を作って、きめ細やかなおもてなしをしたい。それらは全て「この環境を守って子どもたちに残すためです」。
子どもは未来…その想いを明日へのステップに。夢を語る彼の瞳には、きっと未来の暮らしが映っている。