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#009 2019年11月30日
幸せのチョコレート

ショコラティエの奥田さん。チョコレートとあらゆる食材の無限なる組合せを考え、試行錯誤し続けるその仕事ぶりは、まるで研究者である。
あるチョコレート店の社員シェフだったが、安定より挑戦を選んだのは「作りたいものを作りたい」というシンプルな想いから。しかし彼の理想は高かった。最高の味で、子どもでも買える価格であること。つまり、日常で楽しめる理想のチョコレートだ。

売上は期待できないがネット販売もあるさ、と腹をくくって大阪の住宅街に開業したのは6年前。だが、あっという間に店はご近所の評判を呼び、子どもの常連さんもつくように。支えてきた会社勤めの奥さんも、週末は販売員を務める。
「近い将来にはカフェを開き、より多くのご近所さんにチョコレートで幸せを届けたい。」
飽くなき明日へのステップは続く。