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#006 2019年11月09日
未来につなげる伝統
明治42年創業、京都で110年の歴史をもつ漆店。もともと札幌で働いていた堤卓也さんは、父親である先代からの連絡を機に漆職人の道を歩み始める。
縄文時代から受け継がれる塗料・漆。年々需要が減っているが、卓也さんの展望は明るい。「手軽で便利に」という文化が行き詰まりかけている現在だからこそ、人の心を豊かにする「本物」が認められるだろうと。
そんな彼が考えたのが、スケートボードやサーフボード、自転車などを漆で塗り上げるというもの。若者がカッコイイと感じる製品に施した漆は、使えば使うほど味わい深くなっていく。
漆の面白さを伝えたい。その想いが、明日へのステップになると信じて。