ナビゲーターより|TBSテレビ:夢の扉


ナビゲーター/宮越かおり

ナビゲーターより

日本最西端に浮かぶ与那国島に初めて訪れて感じたことは、杉本さんを始めとする島の皆さんが、心の底から与那国島を愛しているんだなぁということでした。
与那国に根付く、島の人たちにとって身近な長命草を使っての島おこしは、文化や伝統を大切にする与那国ならではの方法で素晴らしいものだと思いました。

杉本さんに教えていただいた与那国の言葉で、大好きになったものがあります。

『あいぐどぅ はんきどぅ どぅるや びっかる』

訳すと『歩く足に泥がつく』となるんですが、何事も経験しないと結果はでない。何事もやってみなさい。
畑に入って、初めて足に泥がつくように、見ているだけでは何も始まらないんだよ。
という意味なんだそうです。
『なんくるないさぁ』ではなく、『今、自分に出来ることは全てやる』という杉本さんの前向きな姿勢に、とても強い想いを感じました。

力強い太陽の光を存分に浴び、たくさんのミネラルを含み、逞しく生きる長命草は、都会に住む私たちに足りていないものを、たくさん持っている気がします。

長命草を通して、一人でも多くの人が与那国に興味を持ち、与那国の風土や文化、温かい島の人々に触れ、たくさんの人に与那国の素晴らしさが伝わってくれることを切に願っています。