宮藤官九郎さんは独特の視点で脚本を書かれるので、内容はもちろん面白かったですし、すべての登場人物が愛すべきキャラクターだなと思いました。官九郎さんの脚本には独特の世界観があってとても魅力的なんですよね。実際に起こった事件や巷で流行っていることを脚本の中に取り入れているので、確かなリアリティーがある。その中に、“鋭さ”、“毒”、“笑い” などを盛り込んでいて、辛辣なんですけど芯をついているなと思いました。
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そうですね。彼女は根底が明るいんだと思います。
人間って、恨みつらみを抱えるとネガティブになって落ち込んでしまいがちなのですが、彼女には、そういうところを笑って話してしまうポップさがある。とはいえ、そういうところが 「 バカ 」 と言われる要因のひとつなんですけどね。純粋にバドミントンが好きで、自分にはバドミントンしかないバドミントンがしたいと思っているだけなのに、不器用なあまりそれを相手に伝えられなくて、犯罪という行動に出てしまうという… ある種ピュアな人物なんですけど、“生きづらいだろうな” と思います。
萩尾ゆみに関しては、メイクをほとんどせず、衣裳もジャージかパジャマのようなラフなスタイルで演じました。「 バカ、バカ 」 と言われる役は初めてだったのですが、とても楽しかったです。私が 「 バカ、バカ 」 と罵られるところも見物ですし、バドミントンシーンでは熱い死闘を繰り広げているので、第6話 「 くされ縁 」 を是非ご覧ください。