磯山プロデューサーから 「 今回は、殺人者なのですが… どうでしょう?」 とご連絡を頂きました。私自身は覚えていなかったのですが、「 宮藤さんが私にくださる役は、“お母さん” でもなければ “殺人者” でもない。そういうところが好き 」 と、磯山さんと宮藤さんにお話したことがあるそうで…。「 殺人者なのですが…」 と前置がありました。『 木更津キャッツアイ 』 で演じた美礼先生の爆弾を仕掛けたシーン (※ 連続ドラマ 『 木更津キャッツアイ 』 第1話をチェック!) もそうだったのですが、悪は悪でも、“どういう殺人者なのか” を伺い、前原信子役を引き受けさせていただきました。
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『 木更津キャッツアイ 』 で演じた美礼先生の下地が信子にはあるような気がして、面白い役柄だと思いました。
自分勝手な勘違いとか、誤解とか、思い込みの激しさとか… 少し美礼先生と信子は似ているなと。
信子は子供の頃の大半を病院で過ごし辛い経験と共に青春を棒に振ってしまった過去があります。彼女オリジナルの価値観や常識を持っています。
金子さんとは 『 木更津キャッツアイ 』 で一緒させていただいたのですが、金子さんの発想は文系じゃなくて理系なんです。ドラマのストーリーや人物達を組み立てていく形式がとても面白いのです。私も役の方向性やアイデアを監督に相談しますが、金子さんから軌道修正が入ればすぐに従おうと思っています。それくらい、金子さんはクドカンワールドを熟知しているし、交通整理をしてくださる監督なので、とても信頼しています
うぬぼれさんがすごくやりづらい感じでしたね (笑)。(※ その理由はオンエアでチェックしてください)
普通の恋愛ドラマだと、長瀬くん演じるうぬぼれが信子を好きになる要素がたくさん必要だと思うんです。そうでないと視聴者のみなさんに嘘だと思われてしまうから。でも、『 うぬぼれ刑事 』 に関しては、“うぬぼれが信子を好きになるんだろうな” と思いながら視聴者のみなさんはご覧いただいていると思うので、気楽だったというか、「 年の差なんて気にしない 」 と思いながら演じられました (笑)。とても楽しかったです。
第5話は、かなりコメディタッチに仕上がっていると思います。殺人に関わる人物がすごく身勝手な人たちばかりで、コミカルであり、シニカルであり、そのやり取りが笑えると思いますので、ぜひご覧ください。