インタビュー

桐谷健太さん

脚本を読まれたときの感想を聞かせてください。

すごく静かなドラマなんですけれど、ちゃんと人の心が描かれていると感じました。最近少なくなっているオリジナルドラマで、このキャスト、スタッフでやれるというのは自分の中でやりがいがあって、すごく嬉しいです。おだやかに進んでいく話ですけれど、ぬくもりがある物語ですね。

演じていらっしゃる 「花村司」 という人物は、どういう人ですか?

つかみどころのない、風のような男です。ですから演じるときも何事にも捕らわれずにいられたらいいなと思っています。
植木屋の息子でボンボンなのに、時間があるから昼だけホストをやって、夜は遊ぶ時間に使っているんでしょう (笑)。脚本の池端先生のお話だと、実際にそういう人がいるらしいです。植木屋とホストのときの服装のギャップもすごいですけれど、ある種、形に捕らわれない司らしいと思いますね。

秋山さん、リョウちゃんに積極的に絡んでいっていますが…

司は良いヤツなんです。軽いようですけれど実は物事をちゃんと見ていて、めげることもありません。リョウと初めて出会うシーンで 「インターホンで外の音を聞く」、という話をしますが、実際にやっているのかどうかはぼくは分かりませんが、きっと一回くらいは本当にやったことがあって、それは大した理由があったわけじゃないと思いますね。ただ女の子の前だから 「寂しさから外の音を聞いている」 と言っただけのお調子ものです (笑)。
でも、お調子ものだからこそ世界を変えられる力がある、そういう良さが司にはあります。気にしてばかりでは世界は変えられません。司はあの調子の良さで秋山さんの世界にも顔を出していって、怒られても 「はいはい」 って聞いている感じだからこそ、秋山さんのことも変えていける、必要不可欠な存在だと思いますね。秋山さんとリョウちゃん、二人だけだととても静かで、見方によっては息が詰まるところに、突き抜けるような明るさで空気を変えていける人物ですね。

國村隼さん、沢尻エリカさんとの共演はいかがですか?

國村隼さんとは4年ほど前に映画でご一緒させていただいたのですが、芝居はもちろん、ふだんのお話もとても面白くて、裏表のない方で尊敬しています。沢尻エリカさんは彼女が10代の頃から知っていて、今回とても久しぶりの共演でしたが、そんなことは感じないくらいに自然にやれました。沢尻さんは悪女の役もまじめな女の子の役もうまく切り替えてくる人で、きっと自分の中にあるいろんな面を素直に出せるのではないでしょうか。それはすごく大事なことですよね。

ご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

國村さん、沢尻さんそしてぼく、それぞれのバランスで持ち味が出ているところを見て欲しいです。
今時では珍しい、ぬくもりのある穏やかな話です。ご家族で見てもいいですし、一人でご覧になっても、ゆっくり見ていただけたら嬉しいです。