エスコフィエ/レベル・アントン

篤蔵が働くことになる、ホテル・リッツに実在したグランシェフ。天才として名高い、近代フランス料理の父。当時まだ過酷な職業であった料理人を尊敬される職業とするため、社会的な地位の向上に努めてきた。
料理だけではなく、セザール・リッツ (ホテル王) と出会ったことで、1898年には、パリにホテル・リッツを、その翌年にロンドンにカールトン・ホテルを共に開業させた。
1903年には、5,000ものフランス料理のレシピが掲載されている著書 『料理の手引き』 を出版し、今日に至るまで古典料理の教科書として用いられている。