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脚本:林誠人 絵コンテ:阿部記之
演出:阿部記之 作画監督:ふかざわまなぶ

 中学三年生の少年『キュウ』は、母親の『小百合(さゆり)』に頼まれ夕飯の買い物に行く途中、ちょうど銀行から出てきたばかりの初老の男 『中島芳男(なかじまよしお)』とぶつかってしまう。ぶつかったはずみで、思わずお金をぶちまけてしまう中島。キュウは慌ててお金を拾って返すが、 金額をあらためた中島は「一万円札が一枚足りない!」と怒り出す。身に覚えのないキュウ。そこに地面に落ちた金額を正確に言い当てる少女『 美南 恵(みなみ めぐみ)』が現れた。恵は特殊な能力『瞬間記憶能力』の持ち主だったのだ。中島と恵の話から、消えた一万円札が中島の持つ 傘の中に落ちたと推理したキュウは、その中からみごとに一万円札を見つけ出し、やっとのことで誤解は解ける。
 中島と別れ家に向かうキュウと恵。だがふたりは、途中の工事現場で人が飛び降りるのを目撃する。慌てて現場に現場にかけつけたふたりは愕然。 それは「明日の娘の結婚式に出席するため、北海道行きの切符を買いに行く」と言っていたはずの中島だった。
 ふたりは、同様に人が落ちるのを見たという工事現場の関係者と、偶然そこにいあわせた少年『遠山金太郎(とおやま きんたろう)』ともども警察の 事情聴取を受けるが、その中でキュウは、不審な行動をとる人物に気づく。









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