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撮影レポート 青木崇高 篇

2016.12.16

実は今回のヴィジュアル撮影で最もスタジオの温度が上がった時間帯は、青木崇高さんの撮影時だったかもしれません。チラシ等に使われている写真やこのレポート用の写真を見ていただくだけでも、その場の熱は充分に伝わりそうですが、とにかくもう見た目からしてこのように迫力満点!なのです。

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青木さん演じる兵庫の今回の衣裳は、今までにない方向性で攻めたもの。素材はズバリ“紙”で、染めてから時間をかけて縄のように編んだのだそう。これまでの兵庫といえば“江戸時代の傾奇者”というイメージでしたが、今回はもっと原始的な印象です。ただし、これを本番で着るかどうかは未定とのこと、おそらくかなりアレンジはするはずですが、これをどう変化させるのかは開幕までのお楽しみ。

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準備が整い、スタジオに現れた青木さんの姿には、あちこちから同時に「でかい!」との声。さらには「2メートル越えてるよね?」などなど、いろいろなことを想像させるスタイルとなっています。でも、衣裳だけを見た時は衝撃でしたが、青木さんが着用した状態で見ると意外なほど馴染んでいるような……。

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テスト撮影をしてみると、アートディレクターの河野さんから「頭が整いすぎている気がする」との意見が出て、衣裳担当の竹田さんは「じゃ、もっと乱そう!」とヘッド部分をダイナミックに剪定作業。いい感じにばらついてきたところで、バストショットから撮影スタート。早速、カメラマンの野波さんは「他のキャラクターと顔の大きさを合わせようとすると、頭の先が切れちゃうなー」と苦笑い。そこは角度などに工夫しながら、進めていきます。

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兵庫ならではの大刀は、小道具スタッフが3人がかりで青木さんの身体に括り付けるようにして装着させます。小道具担当・高橋さんいわく、錆の入った手甲と、ウエストのベルト部分の飾りは「兵庫が寺から勝手に取ってきた」という設定なのだそう。

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野波さんから「まずは力任せなバカのイメージで」と言われた青木さん。ひたすら全身に力を入れて「ぐーッ、ぎぃーッッ」と声を発しながら歯を食いしばります。もう、なんだか鼻の穴から煙が出そうなパワフルさです。「今の感じいいねぇ!」との声に反応して、「シャー!」とか「ふんっ」とか「ぬー!」とか、聞いたこともない雄叫びがスタジオ中に響き渡ります。河野さんもすっかり青木さんバージョンの兵庫が気に入った様子で終始楽しそうに、次から次へと変わったリクエストを繰り出していきます。「ぶわーっはっは!」と大笑いしたり、シコを踏んだり、目をむいてふんぞりかえったり……、ダイナミックな写真が何枚も何枚も撮られていくのでした。

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青木さんも劇団☆新感線にはこれが初参加。撮影後に、意気込みなどを語っていただきました。

——長時間おつかれさまでした。撮影の感想はいかがでしたか。
やっぱり新感線というものは最初から最後までずっと体力を使うんだな、その体力消耗の第一歩が始まったなという感じがしました。いよいよ、のろしが上がったというか。

——すっかりみなさんの心をつかんだ感じでしたね(笑)。
そうですか? いや、立っているほうは孤独なもので「あ、笑われているー」とか思いながらやっていましたけど。

——この衣裳を見た時には、ビックリしませんでしたか?
いや、今もしていますよ。鏡に映った自分を見るたび「誰? このもしゃもしゃした人?」みたいな。さらに下駄も履いているから、なんだか2m30cmくらいありそうですよね。

——今回の『髑髏城の七人』はビッグなプロジェクトになりましたが、出演が決まってまずどんな想いを抱かれましたか。
まずビッグなプロジェクトの、ビッグさがまだつかみきれていないので、これから驚くことの連続になりそうな気がしています。最大級の挑戦だと思いますし、しかもその第一陣のひとりになれるなんてワクワク、ドキドキですし。参加できて、すごくうれしいです。

——先ほど、劇場のジオラマもご覧になっていましたが。ああいう機構の舞台でやれることに関してはいかがですか。
お客さんが羨ましいです(笑)。だって僕らはお客さんが一番楽しめるように、いろいろがんばって動いたりするんでしょうし。きっといろいろな部分で僕らの想像を越えてくることがありそうで、それも楽しみです。プレッシャーや、体力的にキツそうとか、大変なことだらけでしょうけど、なるべく楽しいほうへ持っていけたらいいですね。

——本番までに、具体的にはどんな準備をしておく予定ですか。
このあと家に帰ったら、きっと明日か明後日に筋肉痛が出るんですけど、そこを重点的に鍛えておこうかなと思っています。身体に聞くのが一番ですから。

——劇団☆新感線の舞台をご覧になったことは。
はい、何度もあります。だけど、なんとなく近づきがたい感じがあったんです。形容の仕方が難しいですけど、生半可な覚悟では入れないだろうなと思ったというか。過去に出られた方から体力的にしんどいという話も聞きましたが、それ以上に充実感が味わえるとも聞いているので、きっと人生の一つの大きな経験になるだろうなと思っています。だってみなさん、あれだけ走り回って汗だくでヘトヘトになっているはずなのに、いい表情で実にうまそうな酒を飲んでいますからね。

——そして今回青木さんが演じられる兵庫というキャラクターについては、どういうイメージを持たれていますか。
天魔王の存在がシリアスな分、その波長、トーンをちょっと変える存在といいますか、ムードメーカー的な部分もあるんでしょうけど。あと、仲間意識がやたら強いヤツですよね。僕の場合、わりとそういう役が来やすいんですが、今回はそこにプラスアルファで何か面白いテーマを持って、新たな兵庫を作っていけたらなと思っています。