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白球の奥にあるもの

2005年11月8日(火)

あらためてプレーオフに反対

『パ・リーグのプレーオフ』に反対する声が大きいと思う。
特に野球評論家など、選手の経験のある人に多い。一般新聞で、たとえシーズン勝率5割以下の西武がプレーオフで優勝しても胸を張るべき、とか「ロッテの優勝を中傷するな」という論調があったが、私はこの制度には賛成できない。
手放しで優勝を喜ぶ千葉ロッテファンには悪いけれど、「それで優勝して本当に嬉しいのか?」と問いたい。
私は今どこの球団のファンでもないけれど、自分が千葉ロッテのファンなら「この制度で優勝しても嬉しくない。74年のときの選手たちに申し訳ない」と思うことだろう。

74年も前期と後期の2シーズン制でプレーオフを勝ち抜いての優勝だったが二つの優勝者が争うプレーオフと、同じ試合数を戦って1位と2位という答えが出たもの同士の戦いでは意味合いが違う。必要も意味も感じない。
プレーオフはそもそも規定の試合数を終わって同じ成績だったもの同士の優勝決定戦という意味だったはずだ。
選手をいたぶってまでそのスポーツを盛り上げることはない。

私風情が主張しても説得力がないと思っていたら、10月16日のスポーツ紙で中日落合博満監督が同じことを言っていた。「2位でプレーオフ、シリーズと勝ち抜いて日本一になっても嬉しくない」
私は快哉を叫んだ。
負け惜しみを言わないホークスの選手たちは美しかった。
(敬称略)


プロフィール

篠原一郎
篠原一郎
1959年生まれ。松山中学(現松山東高)、一高(現東大)と正岡子規の後輩に当たる。野球王国松山での高校野球と伝統の東京六大学を通しての選手経験、アメリカ駐在での大リーグ観戦経験、そして豊富な資料研究などが基となって独特の野球観が築かれている。明治時代に子規が野球の普及に貢献したように、21世紀の野球人気に尽力するのが目標。

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