CEPS【癸起の回】

当麻と地居

あのとき、当麻の声が聞こえた。
全て、俺なりの真実だった。
ただのひとつとして、間違っていない。
俺は俺なりの…。
全て、俺の妄想だったのか？
また、声が聞こえた。

とりあえず、ゆっくり眠ろう。

捜査一課

「逃げ続ける奴は刑事じゃない」
馬場は思った。
そして、鹿浜と猪俣が自分をちょっぴり信頼していると感じた。

上等じゃねえか。

だって、SPECレギュラーとして、続編があったら、出たいもんね。
次も出たいもんね。
それくらいは…理にかなっているだろ？

行こうじゃねえか、あの夕日に向かって。

馬場、鹿浜、猪俣は、今日も走った。
あの全力刑事を。

親父

親父は何かを作っていた。

親父はひとりになった。
半ロボになった。
むしろ、心が仰いだ。

そして、今日もゆく。
ギコギコギコギコ、相棒を引きながら。

餃子を作り続ける。