修業旅行の旅先で、初雪を降らすという大役を、無事、果たしたシュガー。

後は、ミューレンブルグに戻るだけということになったのですが......その帰り道、ちょっとしたトラブルが発生していました。
なんと、帰路が丁度、台風の進路と重なってしまったのです。これでは戻るに戻れません......。

「サガと約束したのにぃ〜！」と、騒ぐシュガーでしたが、こればっかりはどうしようもないのでした。

一方、そんなことは露知らず、ミューレンブルグの町では、シュガーの帰りを心待ちにしているサガの姿がありました。
鼻歌を奏でながら、部屋の大掃除をしたり、ワッフルを買いに行ったりと、妙にウキウキしているサガ。

「また騒がしくなっちゃうんだ......ヤレヤレ。」

口ではそう言いつつも、その表情はそうなることを楽しみにしているものでした。
しかし、台風のことをサガも耳にすることとなり、その日のうちにはシュガーが戻れないかもと思い当たります。

「シュガーたち、大丈夫かなぁ......。」

心配を始めるサガ。

当然のことですが、昼間の間にシュガーが戻ることはありませんでした。

そして、「夜中にシュガーが戻った時、中に入れないといけないから」と、窓を開けたまま寝てしまったため、サガはその翌日、風邪を引いてしまうのでした......。