その日、サガが学校から家に帰ると、リビングのソファーに見知らぬ子供が座っていました。

ビックリするサガとシュガーに、レジーナが説明します。
その子の名前は、カノン。レジーナおばあさんの友達のミランダの子供で、まだ３歳の女の子なのでした。
何でも、ミランダの仕事の都合で家を留守にするので、２・３日預かることになったというのです。

「サガよ。よろしくね、カノン。」

サガが挨拶をすると、

「うん！　サガお姉ちゃん！！」

そう元気に返事をするカノン。
しかし……
「この年ごろの元気＝手がつけられない」という事を、サガは身をもって知るのです……。

そのお転婆ぶりにゲンナリのサガですが、かといってカノンの世話を投げ出すことはしない、律義なサガなのでした。実は、カノンの姿に幼い頃の自分を重ね始めていたのです。そして、学校に出てくると、妙にカノンの事を気にし始める始末。

「カノン、もうご飯食べたかなぁ？　いたずらとかしてないかな？　ちゃんとお昼寝してくれてるといいんだけど……。」

その様子を見て、

「何かサガって、お姉さんていうより、お母さんみたいだよね。」

とアンヌとノーマには評されてしまうのですが、サガの耳には入っていないようでした――。
しかしその頃、サガの家では、カノンと、そしてシュガーの身に、大変な事が起こってしまっていたのです――！