発明にいそしんでいるフィル、ジャン、アランの3人。今回は、オーロラを作ろうとがんばっているらしいのですが......爆発とともに実験は相変わらず失敗してしまうのでした。

翌日――

ケガだらけで現れる3人にあきれ顔のクラスメート達。

「どうせまた、怪しい実験でもして、失敗したんでしょ〜?」

「怪しい? 科学の実験してただけだぜ?」

「だからそれが怪しんだってば!」

それでもフィルは、クラスメートの視線などこれっぽっちも気にせずに、どうして実験は失敗したのか、では、どうすればいいんぼか......と、そのことばかり考えているのでした。

一方、そんなフィルの様子をソルトは妙に気にしているようでした。
最初は、実験を眺めていたらその爆発に巻き込まれてしまっただけでしたが、フィルがオーロラを作ろうとしていたのだと知ると、そのことに対して急に怒り始めます。

「オーロラって、本気かよ!?」

オーロラを作るのは太陽使いの仕事の1つ。そして、その太陽使いでも、簡単には作り出せないのです。当然、まだまだ未熟なソルトにはそんなことできません。

「オーロラなんか作れっこないってどうしてわかんないんだ?」

季節使いでも大変な仕事を、人間が思いつきでやろうとしていることが許せないソルト。

しかし気がつくと......一生懸命に実験装置を作ろうとしているフィルの様子や、科学者になる夢をサガに語るフィルの言葉を聞いたりしているうちに、いつの間にかフィルの手伝いをしてしまっているソルトなのでした。

果たしてオーロラ発生装置は完成するのでしょうか......?