ひょんなことからサガが出会った、人形のように小さくて背中に羽が生えている女の子シュガー。

おなかを空かせて行き倒れ寸前の彼女にワッフルをあげて助けてあげたサガでしたが、元気になったシュガーの勢いを、サガはかなり持て余し気味でした。

夢であるなら早く覚めてほしい気分のまま、明けてしまいます。

何でもシュガー曰く、自然を操り季節をつくる季節使いというのが、世の中には存在していて、その中でもシュガーは雪使いで、でもまだ見習いなのだそうです。

そして一人前の雪使いになるために、魔法学校の課外授業で人間の世界にやって来たということらしいのでした。

人間のことをたくさん勉強して、母親のような立派な雪使いになるんだと、彼女は言いますが……しかし朝っぱらから、シュガーの話をとうとうと聞くヒマなどサガにはありません。

学校に行かなくては遅刻して今います――!それに今日もしっかりと予定がつまっているのですから!!

しかし……

「人間の学校、シュガーも行く!」

シュガーはそう叫び、サガについてくるのでした……。

当然学校には遅刻してしまい、さらにシュガーの姿はみんなに見えないので、シュガーに下手にかまっていると、当然おかしがらてしまいます。

親友のアンナとノーマからは熱があるのではないかと疑われ、担任のハンナ先生からは、悩みがあるなら相談にのるからと心配されてしまう始末……。

「あ〜〜……こんなのあたしの計画にはなかった……。」

――サガとシュガーの間には、まだまだトラブルは避けられないようです。