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シリーズ第2話「水と土の循環」/2007年1月2日(火)午前9:45〜11:40

マヤの栄枯盛衰から未来の扉を開く鍵を探し出す。

シリーズ第2話「水と土の循環」 第一回目で紹介したモアイ像の巨石文明で有名なイースター島。
かつては緑豊かだった大地から森や木全てが消え去った時、崩壊の道を歩んだこの高度な巨石文明に、私たちは「森への信仰」の大切さを学んだ。
そして今回、私たちはマヤの栄枯盛衰から未来の扉を開く鍵を探し出す。水と土の循環という自然の法則を巧みに利用して栄華を誇ったマヤ。しかしジャングルを切り開いて巨大なピラミッドが立てられた時、その文明は衰退の道をたどり始める。そのキーワードは‘漆喰’だった。


マヤ文明から学ぶべきこととは?

熱帯雨林が果てしなく続く中米グアテマラ北部。
どんな力をもってしても消えることのないように思えるこのジャングルがかつて切り開かれたことがあった。
ここにマヤ文明最大の神殿都市が出現したからである。
その都市とは、ティカル。マヤの言葉で「精霊の声が聞こえる場所」を意味するこの都市の神殿群は、30メートルを越えるジャングルの樹木の上からさらに高くそびえ立つ。
紀元前600年頃から1500年にも及ぶ長きにわたり栄華を極めた都市ティカル。
大河が近くにないティカルにとって、雨季の雨水が重要な水の資源だったため、ティカルの都市には、水をコントロールするための高度な技術があった・・・。
それは、一滴の水も逃さぬように、建造物の内部には漆喰で固められた水路が張り巡らされていたのだ。
高度な技術で水を完全にコントロールしていたティカル。
しかしこの自然の「水と土の循環」が崩壊した時、高度な文明は衰退することとなる。
静かに忍び寄る文明の衰退は一世代では見ることが出来ない。
今から1000年後、日本はこれほど愚かだったのかと言われない保証はどこにもないのだ。

現代でもおきている水不足〜アメリカのオガララ帯水層を見る〜

「アメリカのパンかご」と形容され、主に小麦や大豆、とうもろこしを多く生産するこの地域は、アメリカ最大の穀倉地帯である。
この穀倉地帯を潤しているのが、地球上最大の地下水脈であるオガララ帯水層である。
琵琶湖150杯分もの水量を持つ、この巨大地下水脈が今“枯渇”という危機に瀕している。その原因はセンターピボット方式という地下水を汲み上げる大規模灌漑農業である。
それは、水の循環を無視した一方的な水の搾取であった。

ケルズの書から考える循環思想

シリーズ第2話「水と土の循環」ケルズの書は文字を持たなかったケルトの民が自らの精神、世界観を託した装飾文様によって彩られている。
「ケルズの書」はラテン語で書かれた聖書の福音書の写本であり、今から約1200年前に作られ、装飾の緻密さ、色彩の豊かさ、書体の美しさから「装飾写本芸術」の最高峰と称されている。
ケルトの民がこの色鮮やかな文様に込めた思い、世界観の中に地球新世紀を迎えるためのヒントが隠されている。


土と水から学ぶべきこと

有機農業の第一人者金子美登(よしのり)さん。
金子さんは、化学肥料や農薬を使わず、土と対話しながら、本物の土づくりを30年以上も実践している。
日本の農業を見ることにより、未来への鍵を探す。
土と水を使い、自然の中に風景を作ればそれはすべて左官の仕事と語る、左官技能士『挾土(はさど)秀平』
彼が語る水と土の循環とは?

次回はいよいよ「日本再発見」!