インタビュー

安田顕さん

このドラマのお話を聞いたときの感想は?

昨今話題の池井戸潤さん原作ということで「おっ! …池井戸潤さんなんだな!」と思いましたね。

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原作や台本を読まれた感想というと?

勉強不足で申し訳ないのですが、今回のお話をいただいてから、原作を読ませてもらいつつ、脚本も読ませていただいたのですが、何度も胸の熱くなる想いを感じました。やっぱり、おっさんの熱さですかね。いつの間にか40代を迎え、立派に自他共に認めるおっさんになり、スマートに何かに取り組むより、じたばたしていたり、直球も投げられなくなって変化球ばっかり投げていた人が、「もう1回、直球を投げてやる! という時の球の重み」のような、そんなことにすごく共感できるというか、グッとくるような感覚を覚えるようになりまして、そんなときにこの『下町ロケット』という脚本、作品に出会えて、何度も同じ言葉になりますけど、沸々と胸が熱くなるところが結構ありました。

主演を務める阿部寛さんの印象というと?

ものすごく懐の深い方です。別にお相撲を取ったわけではないんですけど(笑)、そりゃもう(組んだら)あまりの懐の深さにポーンと投げられるのは間違いないと思いますが、そういう物理的なことではなく、スポンジといいますか、すごい柔らかさを持ってらっしゃるという感じです。
このドラマには色んなタイプの演じ手さんが参加されていますが、これまでもたくさんの方をお相手されてきたと思いますし、やっぱりその方たちとの空気感や間合いの作り方など、懐が深いが故に、それらを飲み込んだ上できちんとぶれない形を持ってらっしゃる。
それこそ、この作品で最初にお会いしたときからもう佃さんでしたから、我々社員を演じる側に対する接し方というのも、普段から佃さんとして接してくださっているような錯覚に陥るくらい。そういう方ですね。

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ご自身の夢というと?

夢というか、今やらせていただいている仕事に対して常に夢中で取り組めているので、結局夢中だから、今も夢の中にいるような感じですね。演じることが好きだということを大学の時に演劇研究会で学んだので、どうしても人前で演じさせていただいた時にいただく何かしらのエネルギーとか興奮というものがどうしても忘れられなくて、演じさせていただいているという形です。

役者としての挫折はありますか?

まあ毎日といっても良いくらいです。この世界で「なにくそ!」と。「海賊王に俺はなる!」的な、なりたいじゃなく「なる!」という思いで現場に向かうのですが、周りを見るとすごい人たちがいっぱいいるなと思って毎日ヘコみ、その次の日なぜかものすごく躍起になり…という繰り返しですね。まだ夢中で、夢の中ですし、ずっと志している状態ですね。

仕事などで転機になったことや印象に残っていることはありますか?

いま『下町ロケット』をやっているからということもあるのでしょうが、ある方が“マジョリティ・ネバー・ライト”という言葉をおっしゃっていまして、まあ要するに、マジョリティがネバーでライトなので、つまり多勢が決して正しいわけではないということですよね。ドラマに即して言うなら、大企業には大企業の理由があって、中小企業には中小企業の意地があって、それぞれ「何が正しいか正しくないか」というのは一様には決められないと思うのと同じく、多勢が物事を占めるということだけが決して正しいことではないという言葉や想いというのは、何かしら抱いている自分がいます。
ほとんどの人たちが、どこかでそういうことにぶち当たっていると思うんですよ。それが今回のドラマのようなわかりやすい形じゃなくても、日々の仕事や生活であったり貧困格差だったりする中、そうした社会の中で、そういうものがあるからこういった作品に出会えたときに、何かしら胸が熱くなることがあるんじゃないのか…という、そういうことをいま思いました。

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TEAM NACSメンバーからの刺激はありますか?

メンバーから学ぶことというと、寛容さでしょうか。彼らは寛容だと思います。20年の付き合いになりますけど、よくぞこういう自分みたいな難しい人間を受け入れているなと。それだけ、彼らが寛容なのだと思います。
彼らを見ていると、周りの人、全員に優しく接したいと、すごく思います。“人に優しく”ということを毎年の目標に挙げるのだけど、毎年目標に挙げているということは、結局人に優しくなれてないんですよね。この間、テレビを観ていたら、仲代達也さんが「80過ぎてようやく人に優しくなれた」とおっしゃっていましたが、俺まだ40年もかかるんだと思います。道のりは遠いですね。

夢を諦めないために必要なことというと?

“失敗”です。失敗を繰り返し続けることじゃないでしょうか。失敗はずっと繰り返すと思っていますが、途中で辞めちゃうから失敗のまま終わるわけで、失敗を繰り返していくうちに、それでも辞めなきゃそのうち成功になると思います。

このドラマへかける想いというと?

日曜日にこのドラマを観ていただいて、月曜日の朝からすごくやる気になってほしいなと、すごく純粋な気持ちで思っています。月曜日にしゃんと前見て通勤してほしいな、学校行ってほしいなって。
それと、いつもよりちょっとだけ、親だったり友達だったりに優しくなれたらいいですね。そんな風に、何かしらドラマを観た方へ影響を与えさせていただけるような、中身のあるドラマだと信じて参加させていただいていますので、それが叶えば、後はもうどうでも良いです。ぜひお楽しみください。

土屋太鳳さんがお届けします!下町ロケットニュース!

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