インタビュー

恵俊彰さん

このドラマのお話を聞いたときの感想は?

プロデューサーの伊輿田組といいますか、監督のジャイさん組といいますか、元々、この方たちのドラマのファンなのですが、僕が司会をしている『ひるおび!』でドラマの宣伝をさせていただくと、その度に伊輿田さんから長い手紙とか、いつも僕のコメントに対してありがとうございましたとか、返事をいただくんですね。そんなこともあって、僕も伊輿田さん作品のファンなので、もうちょっとこう何か違う形でも協力したいといった感じで、僕自身から伊輿田さんのドアをノックしたことがありまして、今回たまたま『下町ロケット』のお話をいただけたんだと思います。
ただ、なんで今回、僕に声をかけてくれたのか? 伊輿田さんのお気持ちはわかりませんが、例えば、念願の彼女と付き合い始めたのに、「何で俺と付き合ったの?」って聞くって野暮じゃないですか(笑)。なので、ここは気付かぬうちに付き合い始めている僕達みたいな感じで良いと思っています。

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原作や台本を読んだ感想は?

原作は2011年に読んだと思います。直木賞や芥川賞をとった作品は毎年読むようにしているのですが、この『下町ロケット』は、社会派な作品なのだけど、それでいて温かいお話になっているところがおもしろいですね。夢をブレずに提示してくる池井戸さんのストーリー展開は、本当おもしろいと思います。ロケットを飛ばしたいという自分の夢と社長としての責任、会社を安定させる事が社員の生活を守るということになるのでしょうが、そのあたりのジレンマというか、「生きるためにご飯を食べるのか、ご飯を食べるために生きるのか?」ということだっただりと思うんですけど、続けざまにいろんな出来事が起きて、そこに悩みながらも皆と立ち向かっていくというストーリーは、今の時代に必要なことというか、すごい大きなテーマなんだなと思いました。
池井戸作品は、究極の選択を提示する上手さが魅力ですよね。『下町ロケット』でいうなら、特許売却なのか使用契約なのかというところがあって、その中でもいろんな選択肢が考えられて、登場人物たちはいろいろと悩むんですが、読んでいる読者も一緒になって悩んだりして。参加型小説とでもいいますか、俺だったらこうする、ああこうじゃなかったんだ、これで良かったんだということが、池井戸さんの作品にはいつもあるような気がします。それがすごい楽しい。

撮影現場の雰囲気はいかがですか?

素晴らしい雰囲気ですよね。なんというのでしょうか、やっぱりそこに阿部寛がいるなという圧倒的な阿部寛さんの存在感がありますし、そこの脇を固めるといいますか、殿村さん役の立川談春師匠であったりとか、安田顕さんであったりとか、このあたりの本当に上手い芸達者な方達のお芝居も本当に楽しいですし、僕、個人的にもとても楽しい現場で、毎回ワクワクしています。このシーンではどういう表情するんだろうとか、どんな撮影をするんだろうとか、撮影のやり方も含めてすごい楽しい現場です。

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ご自身の夢というと?

いつも考えることなんですけど、やっぱり人前で何かやりたかったと思うんですよね。テレビに出たかったんだろうし、人前で目立つことをやりたかったというのは小中学校の時からも変わっていないんですけど、でも鹿児島から東京へ出てきて、テレビに出る方法があったのかというと、そんなの無かったですから、本当に行き当たりばったりという感じでした。なので、夢という意味では、テレビに出たかったことだと思います。でも、それで生きていければ良いなというだけで、本当に何でも良かったんです。だから芸人さんになりたくてなった方とか、歌手になりたくてなった方に対しては失礼な話かもしれません。
東京へ出てきてバイトを始めるんですが、ものすごく、自分は大丈夫だみたいな、根拠の無い変な自信があって、毎日が楽しかったですよ。東京にいることが嬉しかったし、ただ歩いてるだけで「渋谷だ!」って1人でワクワクしていました。今思えば、「本を読め、映画を観ろ、色んな経験をしなさい!」ということだったんでしょうけど、東京にいるだけ、それだけでワクワクしていました。ずーっと設計図見てニヤニヤしているみたいな。「作れよ早く!」っていう、そういう感じだと思うんですよね。ただ辞めようとか、弱気になったことは本当にありませんでした。当然、節目節目で辞めていく先輩もいましたし、25歳で辞めるとか就職できないヤツはいっぱいいましたけど、自分は辞めるとか、そういう気持ちにならなかったですね。大した努力もしてないのに、名前じゃないですけど恵まれていたんだと思います。人に本当に恵まれていたから、誰かと出会って、それがうまいように転がっていっていたんだと思います。
今後の夢を言うと、5年後の東京オリンピックですね。生まれが1964年なので、今まで「生まれは?」と聞かれたら「東京オリンピック生まれです」って答えていたんですが、12月生まれなので厳密に言うとオリンピックが行われていたときにはまだ生まれていなかったんですね。でも5年後、僕が生きているときにまた東京で開催されるって、巡り合わせみたいなものを感じているので、どんな形でもいいので、何か東京オリンピックに携わることが、これからの一つの目標です。5年後をすごく楽しみにしています。

このドラマにかける想いというと?

本当に素晴らしい作品だと思いますし、多くの方に観ていただきたいという言葉を本当に素直な気持ちで言えるドラマです。自分が演じている神谷修一という人物が、自分の中でも大きな存在になってきていますが、神谷さんのことを好きになってくると、佃製作所には上手く行ってほしいなという気持ちも強くなってきています。
自分にとっても大きな作品だと思いますし、ドラマをご覧いただくみなさんに、毎週日曜日をワクワクして過ごしていただけるよう、自分にできることはしっかりやりたいと思っています。
また、ドラマの前半は原作の通りの終わり方をしますが、連載が始まった続編を読ませていただきましたが、これまたすごい展開で、それを後半にドラマとして描かれていきますので、そちらもお楽しみにしていただきたいです。

土屋太鳳さんがお届けします!下町ロケットニュース!

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